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2016年10月30日

美希「ただいま戻りましたなのー!」

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 01:59:40.79 ID:WIy0ZR3M0

■夕方、PM4:06
765プロダクション――

ガチャリ

美希「……あれ?だれもいないの?」

P「すぅ……すぅ……」

美希「あっ、ハニー!」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:00:40.31 ID:WIy0ZR3M0

美希「ハニー?…………あはっ、ハニーったら寝ちゃってるの」

美希「小鳥も律子、さんもいないし……」

美希「起こすのも悪いよね。とにかくソファーでゆっくりしようっと。あふぅ」

美希「……ん?ハニーの目の下……クマができてる……」

美希「そういえば顔色もあんまりよくないの……疲れてるのかな……?」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:01:30.34 ID:WIy0ZR3M0

P「すぅ……すぅ……」

美希「ライブの企画書を書いてる途中なの」

美希「パソコンつけたまんまだから、居眠りだよね……どうしよう。ハニー……」

美希「美希たちのために、こんなに疲れ果ててまで……」

美希「……よーし!決めたの!事務所のザツムを手伝うの!」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:08:05.56 ID:WIy0ZR3M0

>>7
ご忠告ありがとうございますです。

美希「そういえば、ハニーはいつも帰る前に軽くお掃除をしてるって小鳥が言ってたの」

美希「ということでまずはお掃除なの☆ ハニーを起こさないように気をつけなくちゃ」

美希「ふんふんふーん」サッサッ

美希「ソファーの下も埃だらけなの」

美希「んんーっ!このソファー思ったより重いの……」

ガタッ!

美希「あっ!」クルッ

P「すぅ……すぅ……」

美希「よかった〜。起きてないの」

美希「……これでよしっと」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:15:00.98 ID:WIy0ZR3M0

美希「次は給湯室かな」

美希「意外と整理されてるの。雪歩がお掃除でもしてるのかな」

美希「……うわあ、と思ったら生ゴミがすごいの……」パカッ

美希「どうしよう。これは小鳥に任せた方が……」

美希「……ううん、ダメなの。もしハニーが先に見つけたら捨てに行くに決まってるの」

美希「この袋ごと捨てていいんだよね?」ドサッ

美希「端っこを結んで」ムスビメギュッ

美希「たるき亭の小川さんに捨てる場所を聞いてみよっと」



■数分後

美希「なるほど。ここがゴミ捨て場所なの」

美希「生ゴミはここかな?」ドサッ

美希「ふうっ。一件落着なの」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:21:25.40 ID:WIy0ZR3M0

■PM4:24
再び事務所へ――



トテトテ、ガチャリ

美希「ふふっ。まだハニーはお休み中なの」

美希「みんなが帰ってくる前にいろいろ準備しようっと」

美希「そういえば、ハニーは起きたらいつもコーヒーを飲んでたよね」

美希「目が覚めた時のために今度はコーヒーを作るの!」

美希「……ミキコーヒーメーカー使ったことないの。でもなんとかなるよね」

美希「……コーヒーの粉ってどこにあるのかな」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:27:50.88 ID:WIy0ZR3M0

美希「こんな時に便利な小鳥なの」ピポパ……プルルル

美希「あ、小鳥?」

小鳥『美希ちゃん?どうかしたの?』

美希「コーヒーの粉って、どこに置いてあるか教えてほしいの」

小鳥『コーヒー?美希ちゃんコーヒー飲むの?』

美希「んーまあそういうことにしてほしいの」

小鳥『わ、わかったわ。でも、ちょうど今切れちゃってるのよ。帰りに買って行こうって思ってたところで』


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:30:38.73 ID:WIy0ZR3M0

美希「んじゃあ美希が買ってくるの!」

小鳥『あら、じゃあお願いしてもいいかしら。ちなみにコーヒーメーカーを使うときは、豆から買ってきてね』

美希「粉じゃダメなの?」

小鳥「粉だと酸化が早いから保存がきかなくてね。それに、味も美味しいし」

美希「わかったの!」

小鳥『ありがとう。帰りにおにぎり買っていくわねー』

美希「うん、待ってるね。バイバーイ」ピッ

美希「いざ、しゅっぱーつ、なの」

美希「ハニー、もう少し待っててね」

P「すぅ……すぅ……」

美希「行ってきますなの!」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:34:43.68 ID:WIy0ZR3M0

PM4:37
近所のスーパー――

美希「うわあ、主婦でイッパイなの……」

美希「もやし、特売セールかあ。やよいが喜びそうなの」

やよい「あれ?もしかして美希さんですか?」

美希「あ、やよい!」

やよい「こんにちは!美希さんもお買い物ですか?」

美希「うん。コーヒーの豆を買いに来たの!」

やよい「コーヒーですか?それでしたら、あっちにありますよー!ついてきて下さい!」

美希「おおー、やよい頼りになるの!」

美希「やよいはよくここのスーパーに来るの?」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:37:22.79 ID:WIy0ZR3M0

やよい「はい!いつも晩ご飯のおかずはここで買うんですよー!」

やよい「今日はもやし祭りですー!」

美希「美味しそうだね。今度美希も招待してほしいな」

やよい「うっうー!美希さんならいつでも大歓迎ですよ!」

美希「じゃあ楽しみにしてるね?」

やよい「はい!」

やよい「……と、それより、美希さんはどうしてコーヒーを買いに来たんですか?」

美希「ちょっとお使いなの。コーヒーの粉がなくなってて、ハニーのコーヒーが作れなかったから買いに来たの」

やよい「なるほどー。美希さんはプロデューサー思いなんですね!」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:40:33.44 ID:WIy0ZR3M0

美希「もちろんなの!事務所でハニーを一番好きなのはミキなの」

やよい「うっうー!私も負けてないですよー?」

美希「ふふっ。それじゃミキと勝負だね。ハニーは渡さないの」

やよい「私も頑張りますー!」

美希「のぞむところなの!……あ、あったの!……豆はコレしかないみたいだね」

やよい「あ、それプロデューサーが飲んでたコーヒーと一緒ですー」

美希「やよい、知ってるの?」

やよい「はい!プロデューサーが豆を挽いてた時に見た袋なんです」

美希「ホント?じゃあちょうどいいの。これにしようっと。一つでいいかな?」

やよい「予備もあった方がいいと思いますよー!」

美希「分かったの!」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:43:33.59 ID:WIy0ZR3M0

美希「じゃあやよい、またね!今日はありがと!」

やよい「えへへー、どういたしまして!それじゃ、また明日ですー!」トテトテ……

美希「さてと。急がないとハニーが起きちゃうの」


■PM:4:54
三度事務所へ――

ガチャリ

美希「ハニー?」

P「すぅ……すぅ……」

美希「よかった。まだ起きてないの。よほど疲れてたんだね……」

美希「よーし、早速コーヒーを作るの!」トテテ


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:46:07.48 ID:WIy0ZR3M0

美希「……問題浮上なの」ピポパ……プルルル

小鳥『もしもし?美希ちゃん?』

美希「豆を買ってきたんだけど、どうやって粉にすればいいの?」

小鳥『それなら、棚に豆を挽くコーヒーミルっていう機械があるから、それを使って挽くのよ』

小鳥『豆をセットして、上についてるハンドルを回して使うの』

美希「……あ、コレかな。ありがとうなの」

小鳥『どういたしまして。でも、急にコーヒーなんて珍しいわね』

美希「ハニーのためなの!」

小鳥『あ、そういうことだったのね』

美希「うん。それじゃ、小鳥も早く帰ってきてね」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:48:23.18 ID:WIy0ZR3M0

小鳥『なるべく急ぐわね。それじゃ』ピッ

美希「早速やってみるの」

美希「豆をセットして、っと」

美希「わあ、結構面白いの!」ガリガリ

美希「あ、でも、あんまり音を立てるとハニーが起きちゃうかも……」ソロソロ


〜数分後〜

美希「できたの!」

美希「えーと、ここにお水をいれて、フィルターはここかな?」

美希「粉をいれて……」

美希「このボタンでいいのかな?」ピッ

美希「おおー、動き出したの。コーヒーメーカー、いい仕事するの」

美希「コーヒーの匂いがする……。いい匂いなの」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:50:58.92 ID:WIy0ZR3M0

美希「あふぅ。動きまわったら疲れたの。最後に本棚の書類を整理するの」

美希「こっちは律子、さんの書類で、こっちがハニーので。これは全部小鳥の書類かな」

美希「わあ、すごいの。ライブの記録が全部残ってる」ペラッ、ペラッ

美希「これはオールスターライブの時で、あ、これはミキの初めてのライブ!」

美希「全部、ハニーのおかげで成功できたんだ……ありがとう、ハニー」

美希「……はっ!感傷に浸ってる場合じゃないの。片づけないと……」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:53:11.94 ID:WIy0ZR3M0

美希「んー、一番上に乗ってた段ボールが重くて上がらないの……それっ」

ドン、ドサッ、バラバラ

美希「わあっ!」ドンガラガッシャーン

P「うん?……うぇ、なんじゃこりゃ!」バッ

P「美希!大丈夫か?」

美希「いたた……段ボール箱乗せたらバランスが崩れて本棚が倒れてきたの……あ、ハニー!」

P「怪我はないか?」

美希「うん、ミキは大丈夫だよ。でも、ハニーが……」

P「え?俺は何ともないぞ」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:56:09.03 ID:WIy0ZR3M0

美希「違うの。ハニー、起こしちゃったの……」

P「あ、ああ。なんだそんなことか。ていうか、寝ちまってたのか俺」

美希「そんなことじゃないの。ハニー、クマが出来てるの……」

P「え、マジで?」

美希「それに、顔色も悪いの。ハニー、正直に答えて。寝てないんでしょ?」

P「……い、いや、寝てるぞ?」

美希「ウソなの。ハニー、とっても疲れた顔してるの」

P「……まあ、ここ4日ほどは仮眠を1時間とるくらいしか寝てないな」

美希「やっぱりなの。ミキたちのために、こんなに……」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 02:58:27.56 ID:WIy0ZR3M0

P「いいんだよ。これも仕事だからな」

美希「よくないの。ミキは……ミキはそんな疲れてる顔、ハニーにしてほしくないの……」

P「美希……」

美希「ミキ、少しでもハニーに楽してもらおうと思って、事務所のザツムをやってみたの。でも、本棚の整理が大変で……。逆にハニーに迷惑かけちゃったの……ごめんなさい」

P「……いいや、迷惑じゃないさ。他にはどんなことをしてくれたんだ?」

美希「お掃除したり、ゴミを出したり、ハニーのコーヒーを作ったりしたよ」

P「そっか。十分だよ、ありがとな。俺も体調管理は気をつけるから」

美希「ハニー……!」

P「さて、みんなが帰ってくる前にコイツを片づけるぞ」

美希「うん。でもハニーは休んでて。これは美希が片づけるの」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 03:00:41.35 ID:WIy0ZR3M0

P「一人じゃ無理だって。それに、段ボールなら俺が乗せられるぞ?」

美希「でもハニーは寝てなきゃダメなの」

P「……そうだなあ。じゃあ二人で片付け終わったら、美希に膝枕でもしてもらおうか。その方がゆっくり休めそうなんだけど、ダメ?」

美希「……! もちろんいいの!」




PM6:31
765プロダクション

小鳥「ただいま戻りましたー」

律子「おかえりなさい。そういえばどこ行ってたんですか」

小鳥「あ、社長と一緒に、新しく業務提携を結ぶレコード会社に挨拶に行ってたんです。最近はみんな人気が出て、あちこちからお仕事が舞いこんできますから」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 03:02:39.30 ID:WIy0ZR3M0

小鳥「プロデューサーさんも大変そうでしたし、私が行ってきたんです」

律子「なるほど。てっきり仕事をさぼって飲んでたものとばかり」

小鳥「ピヨ!私どんなイメージなんですか!」

律子「冗談ですよ。それより、あんまり大きい声出さないでくださいね」

小鳥「え?何かあったんですか?」

律子「アレですよ、アレ」ユビサシ

P「すぅ……すぅ……」

美希「すぅ……すぅ……んぅ、はにぃ……」ムニャムニャ

小鳥「あら、すてき」

律子「美希がソファに寝てるのはいつもの事ですけど、その膝でプロデューサーが寝てるのは珍しいですね」

小鳥「やっぱり、疲れてらしたんですね」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 03:05:05.91 ID:WIy0ZR3M0

律子「頑張り過ぎなんですよ、プロデューサー殿は」

小鳥「あ、そういえば……。律子さん、コーヒーあります?」

律子「ポットに沸いてますよ。帰ってきたらコーヒーの匂いがしたんですけど、プロデューサーが淹れたんですかね?」

小鳥「ちゃんと作れたのね……ふふっ」

律子「? どうかしたんですか?」

小鳥「いえ、それより、美味しかったですか?」

律子「ええまあ、いつも通りのコーヒーですよ」

小鳥「それじゃ、後で美希ちゃんにお礼、言ってあげてくださいね?」

律子「え?美希にですか?」

小鳥「じつはですね――」カクカクシカジカ――


スヤスヤ……
美希「はにぃ……大好き……なの」ムニャムニャ


Fin


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 03:07:14.96 ID:WIy0ZR3M0

おまけ
PM10:27
P宅

P「ふー、さっぱりした〜」ゴシゴシ

P「ん、もう10時半か。ちょっと長風呂しすぎたか」

P「さて、今日は美希のおかげで体力バッチリだ。もう少し残った書類を――」


グッバイ、メモリーズコノオーモーイデーハルカゼマウヒーダマリノー♪


P「ん?美希から着信?こんな時間にどうしたんだ?」

P「もしもし?」

美希『あ、ハニー!こんばんはなの』

P「どうかしたのか、こんな時間に」

美希『ハニー今何してる?』

P「え?風呂上がったところだけど……」

美希『そっか。今日はもう寝なきゃダメだよ?』


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 03:09:13.76 ID:WIy0ZR3M0

P「……あ、ああ。そうだな。分かってるよ」

美希『もしかしてまたお仕事の続きやろうとしてたでしょ?』

P「はあ……美希には適わないな、まったく」

美希『やっぱりなの。最近ハニーは頑張り過ぎだって思うな。体調管理は大事だよ?』

P「あはは、まさか美希から説教を食らう日が来ようとはな。わかった。今日からゆっくり休むよ。心配してくれてありがとう」

美希『ううん、ハニーが倒れちゃったらヤだから。ハニーにはいつも元気でいてほしいの!』

P「そうだな。ちょっとばかり働きづめてたよ。これから気をつける」

美希『うん。ならいいの』

P「ありがとう。さ、もうこんな時間だ。明日も仕事なんだから、早く休めよ?」

美希『それはお互いさまなの』

P「あはは、だな。じゃ、切るぞ」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 03:12:13.48 ID:WIy0ZR3M0

美希『うん。また明日。おやすみなさい、ハニー』

P「おう、おやすみ」ピッ

P「……仕方ない。こいつは明日にするか」

P「つけたばっかだけど、シャットダウンだな」


ピロリーン、ユーガッタメールナノー


P「ん?今度はメール?」


From:美希
subject:無題

一つ言い忘れてたの。もしハニーがまた眠くなったら、いつでもミキの膝、使っていいからね?ここはハニー専用なの!あはっ☆ (^_-)v

それじゃ、おやすみ!


P「……かわいいやつめ」

P「わかったよ、っと」ソウシン

P「さてと、今日はいい夢が見れそうだ」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/26(金) 03:14:15.68 ID:WIy0ZR3M0

はい。おまけを含めここまでで終了です。
一度でもここを開いてくださった方、支援して下さった方、ありがとうございました!






転載元
美希「ただいま戻りましたなのー!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351184091/
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