チャンスが見えている人、見えていない人
松下誠
相場の流れが変わるとき、また相場の値動きが大きいとき、あらかじめどう行動していいのか準備ができていない人は何が起きたのか分からず、それまで上げていた利益を短期間で失う、もしくは損失を膨らませてしまいます。
「急激な下落または調整が●●日〜●●日の間に起きるかも」
という程度のシナリオでも立てていれば、実際にその間に下落が起きれば行動に移す事ができます。
何も準備をしていないと、ただ、ただ失う事になります。
そしてFX相場であれ、株式相場であれ、商品先物相場で相場はいつもこの事を繰り返します。
毎日相場を見て、「なんか買えそうなものないかなー」「なんか売れそうなものないかなー」 とただ、ぼーと眺めて、チャンスを伺っても何も見えてきません。
相場には、日常チャンスが転がっています。
つまりチャンスがないのではなく、チャンスが見えてこないだけです。
数日前にチャートを見てみても、それは明らかです。
数日前のこのポイントで買えてたら、もしくは売れていたら・・・という箇所はいくらでもあります。
でも、買えない。
でも、売れない。
後からはいくらでも気づきますが、その時は気づかないんですね。
なぜでしょう?
チャンスとはシナリオを立てる事にあるからです。
自分に質問します。
「今のドル/円はここからどう動く?」
そして、2つ、3つのパターンを想定してみます。
利益が出やすいシナリオと利益が出にくいシナリオその両方です。(もちろん過去の相場から検証して起こりうる可能性の高い展開を想定します)
先日も私は書きました。
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円相場が今、調整をしようとしているだけなのか。
それとも転換していくところなのか。
注目します。
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というようにです。
目の前で下落が起きていて、その下落がどういうものなのかを、これから判断しなければいけないからです。
でなければ行動はできません。
何もしないというのも行動ですから。
もちろん想定したシナリオが間違える事はあります。
100%シナリオどおりにいく事なんている訳がありません。
そんな事できる人はプロの投資家の中でも1人もいません。
でも勝てるんです。
それが投資です。
自分がトータルで勝てるシナリオさえ作ってしまえばいいんです。
それが投資の勝ち方なんです。
そのためには、利益が出るシナリオを立てられるように判断材料を確立して、実践していけるようにならなければ、いけません。
勝率を高める事は重要な事ですが、それはあくまでもシナリオを立てられるようになってからの話です。
どうシナリオを立てていいのか、その判断の材料がまったくないという人は、損失を膨らませて投資資金を失う前に、 投資のスキルを身につけなければ相場から利益を得る事はできない。
松下誠
福岡県出身。富山医科薬科大学卒業後。製薬会社勤務をへながら、個人投資家として、投資はじめる。開始から2年で個人資産1500万円を失うも、その後、簡単な利益の上げ方を発見し、それから、利益を上げ続ける。
現在は投資家として独立。彼の、“感情コントロール法”や“価格変動予測法”などの指導を 受けた個人投資家のほとんどが利益をあげるようになっている。
現在、投資スキルを身につける有料会員サービスも行っており、現在1300名以上の個人投資家が参加している。