2015年01月22日
有田焼、伊万里焼
有田焼、伊万里焼 (夏の家族旅行 その11)
長崎を出発。いざ唐津へ!
今日の宿泊は「唐津シーサイドホテル」です。
唐津に向かう途中、焼き物で有名な
有田、伊万里を通るので、目の保養をすることにしました。
1. 有田焼
ナビに導かれるまま、有田陶磁の里プラザへ。
有田焼(ありたやき)とは、
佐賀県有田町を中心に焼かれる磁器のことです。
有田焼の文様の様式
江戸時代の有田焼の作品は製造時期、様式などにより
「初期伊万里様式」
「柿右衛門様式」
「金襴手(きんらんで)様式」
などに大別されます。
これらとは違う系統の献上用の極上品のみを焼いた作品があり、
鍋島藩の御用窯で作られたものを「鍋島様式」、
皇室に納められたものを「禁裏様式」と呼ばれています。
「初期伊万里様式」
1610年代から1650年ごろまでに作られたものが「初期伊万里様式」
器が厚く、染付という呉須(藍色の下絵の絵の具)のみで
釉薬がとろりとして絵付けが荒いのが特徴です。
「柿右衛門様式」
1670年代から1690年代にかけて流行した様式が「柿右衛門様式」
赤や黒で細く輪郭を描いた後、
赤、緑、黄で着色された文様が特徴で、
濁手という乳白色の素地に、
余白を生かした絵画的な構図が特徴です。
「柿右衛門様式」の作品はヨーロッパに数多く輸出され、
ドイツのマイセン窯やフランスのシャンティイ窯などで模倣されました。
その繊細で優美な作風がヨーロッパの王侯貴族を魅了しました。
「金襴手様式」
江戸時代の元禄期(1688〜1704)に現れ、
現代にも引き継がれているのが「金襴手様式」
濃い染付に赤や金の絵の具を贅沢に使って、
花文様などを器面いっぱいに描き込んだこの様式は、
経済的に豊であった元禄時代の気風を反映したものと考えられています。
全体的に装飾効果が高く、
輸送されたヨーロッパで好まれ、
現在でも大型の壷など多くの作品が、
世界各地の博物館や城を飾っています。
有田陶磁の里プラザのショーウインドウで
「初期伊万里様式」
「柿右衛門様式」
「金襴手(きんらんで)様式」の
有田焼を見ることができ、目の保養ができました。
2.伊万里焼
有田を後にして「秘窯の里大川内山」に向かうことに。
豊臣秀吉の命令により朝鮮半島に出兵していた鍋島直茂は、
多くの陶工をつれて帰りました。
陶工たちは有田の泉山で磁器の原料となる陶石を発見し、
窯を築いて磁器を焼いたと言われています。
有田周辺で焼かれた磁器は伊万里津(津とは港の意味です)に運ばれ、
現在の伊万里川河口付近から船で積み出されました。
伊万里から積み出されたため「伊万里焼」と呼ばれるようになりました。
現代の伊万里市内で焼かれている伊万里焼と区別するため、
江戸時代に焼かれたものは「古伊万里」と呼ばれています。
国内への流通が盛んになると、
伊万里焼は日本国中で使われるようになりました。
武士や公家など一部のお金持ちの人々だけでなく、
大部分の人々に磁器の器が広まったことは、
日々の暮らしにうるおいと豊かさを感じことができます。
今でも東北や北海道などに、
江戸時代に焼かれた伊万里焼の茶碗や皿が数多く残っています。
伊万里焼は海外へも輸出され、
ヨーロッパへは伊万里津から長崎の出島へ向かい、
そこのオランダ商館を通じて輸出されたといわれています。
350年ほど前に中国の国内が乱れて焼き物作りが十分にできなくなり
中国の磁器に代わって、伊万里焼が盛んに輸出されるようになりました。
当時のヨーロッパでは神秘的な東洋への憧れがあり、
部屋を東洋の焼き物で飾ることが
王族や貴族などに流行していたようです。
鍋島焼にはいくつかの種類がありますが,
代表的なものは色鍋島・鍋島染付・鍋島青磁です。
鍋島藩窯作品の大半は,鍋島染付と鍋島青磁です。
さらに,銹釉や濃い青色(藍色)をした瑠璃釉などを
組み合わせたものもあります。
色鍋島とは,藍色の呉須で下絵を描き、
本焼をした後,赤色・黄色・緑色の3色で上絵をつけたものです。
基本的に金色や銀色は使用しません。
限られた色数で,様々なデザインが施されています。
一方,上絵の下に描かれた藍色の輪郭線も特徴の一つです。
色鮮やかな色鍋島は,日本磁器の最高峰として,
その美しさを誇っています。
鍋島染付とは,透明感のある素地に,
呉須による藍一色の染付を施したものです。
藍色以外の色を使わないため,
線描きや濃みがはっきりと見え,
気品ある美しさがあります。
これは,藍鍋島とも呼ばれています。
盛期の鍋島焼では,
丁寧に力強く引かれた輪郭線,筆跡が分からないように
ムラなく施された濃み,緻密な墨弾きなどの技法が充実し,
鍋島焼ならではの落ち着いた品格があります。
鍋島青磁とは
大川内山から産出する質の高い青磁原石を用いた青磁釉を
何度もかけて焼き上げたものです。
青磁釉は,鉄分を1〜2%含んだ釉薬で,
還元焔で焼成することにより,青緑色に発色します。
鍋島焼には,気品ある青磁が多数見られます。
時間が遅かったので、ゆっくり見ることはできませんでしたが、
色鍋島・鍋島染付・鍋島青磁の説明を丁寧にしてもらうことができ
大変良かったです。
説明をしてもらったお店で、
鍋島青磁の小鉢のセットと
鍋島青磁のグラス?
私が飲むビール、日本酒、焼酎、ウイスキー
どれにでも使えそうなグラスがあったので買って帰ることにしました。
鍋島青磁のグラスで飲むお酒は本当にいいです。
長崎を出発。いざ唐津へ!
今日の宿泊は「唐津シーサイドホテル」です。
唐津に向かう途中、焼き物で有名な
有田、伊万里を通るので、目の保養をすることにしました。
1. 有田焼
ナビに導かれるまま、有田陶磁の里プラザへ。
有田焼(ありたやき)とは、
佐賀県有田町を中心に焼かれる磁器のことです。
有田焼の文様の様式
江戸時代の有田焼の作品は製造時期、様式などにより
「初期伊万里様式」
「柿右衛門様式」
「金襴手(きんらんで)様式」
などに大別されます。
これらとは違う系統の献上用の極上品のみを焼いた作品があり、
鍋島藩の御用窯で作られたものを「鍋島様式」、
皇室に納められたものを「禁裏様式」と呼ばれています。
「初期伊万里様式」
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1610年代から1650年ごろまでに作られたものが「初期伊万里様式」
器が厚く、染付という呉須(藍色の下絵の絵の具)のみで
釉薬がとろりとして絵付けが荒いのが特徴です。
「柿右衛門様式」
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1670年代から1690年代にかけて流行した様式が「柿右衛門様式」
赤や黒で細く輪郭を描いた後、
赤、緑、黄で着色された文様が特徴で、
濁手という乳白色の素地に、
余白を生かした絵画的な構図が特徴です。
「柿右衛門様式」の作品はヨーロッパに数多く輸出され、
ドイツのマイセン窯やフランスのシャンティイ窯などで模倣されました。
その繊細で優美な作風がヨーロッパの王侯貴族を魅了しました。
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江戸時代の元禄期(1688〜1704)に現れ、
現代にも引き継がれているのが「金襴手様式」
濃い染付に赤や金の絵の具を贅沢に使って、
花文様などを器面いっぱいに描き込んだこの様式は、
経済的に豊であった元禄時代の気風を反映したものと考えられています。
全体的に装飾効果が高く、
輸送されたヨーロッパで好まれ、
現在でも大型の壷など多くの作品が、
世界各地の博物館や城を飾っています。
有田陶磁の里プラザのショーウインドウで
「初期伊万里様式」
「柿右衛門様式」
「金襴手(きんらんで)様式」の
有田焼を見ることができ、目の保養ができました。
2.伊万里焼
有田を後にして「秘窯の里大川内山」に向かうことに。
豊臣秀吉の命令により朝鮮半島に出兵していた鍋島直茂は、
多くの陶工をつれて帰りました。
陶工たちは有田の泉山で磁器の原料となる陶石を発見し、
窯を築いて磁器を焼いたと言われています。
有田周辺で焼かれた磁器は伊万里津(津とは港の意味です)に運ばれ、
現在の伊万里川河口付近から船で積み出されました。
伊万里から積み出されたため「伊万里焼」と呼ばれるようになりました。
現代の伊万里市内で焼かれている伊万里焼と区別するため、
江戸時代に焼かれたものは「古伊万里」と呼ばれています。
国内への流通が盛んになると、
伊万里焼は日本国中で使われるようになりました。
武士や公家など一部のお金持ちの人々だけでなく、
大部分の人々に磁器の器が広まったことは、
日々の暮らしにうるおいと豊かさを感じことができます。
今でも東北や北海道などに、
江戸時代に焼かれた伊万里焼の茶碗や皿が数多く残っています。
伊万里焼は海外へも輸出され、
ヨーロッパへは伊万里津から長崎の出島へ向かい、
そこのオランダ商館を通じて輸出されたといわれています。
350年ほど前に中国の国内が乱れて焼き物作りが十分にできなくなり
中国の磁器に代わって、伊万里焼が盛んに輸出されるようになりました。
当時のヨーロッパでは神秘的な東洋への憧れがあり、
部屋を東洋の焼き物で飾ることが
王族や貴族などに流行していたようです。
鍋島焼にはいくつかの種類がありますが,
代表的なものは色鍋島・鍋島染付・鍋島青磁です。
鍋島藩窯作品の大半は,鍋島染付と鍋島青磁です。
さらに,銹釉や濃い青色(藍色)をした瑠璃釉などを
組み合わせたものもあります。
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色鍋島とは,藍色の呉須で下絵を描き、
本焼をした後,赤色・黄色・緑色の3色で上絵をつけたものです。
基本的に金色や銀色は使用しません。
限られた色数で,様々なデザインが施されています。
一方,上絵の下に描かれた藍色の輪郭線も特徴の一つです。
色鮮やかな色鍋島は,日本磁器の最高峰として,
その美しさを誇っています。
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鍋島染付とは,透明感のある素地に,
呉須による藍一色の染付を施したものです。
藍色以外の色を使わないため,
線描きや濃みがはっきりと見え,
気品ある美しさがあります。
これは,藍鍋島とも呼ばれています。
盛期の鍋島焼では,
丁寧に力強く引かれた輪郭線,筆跡が分からないように
ムラなく施された濃み,緻密な墨弾きなどの技法が充実し,
鍋島焼ならではの落ち着いた品格があります。
美しい青磁○鍋島青磁陰刻牡丹文花瓶○江戸後期-古美術骨董品 |
鍋島青磁とは
大川内山から産出する質の高い青磁原石を用いた青磁釉を
何度もかけて焼き上げたものです。
青磁釉は,鉄分を1〜2%含んだ釉薬で,
還元焔で焼成することにより,青緑色に発色します。
鍋島焼には,気品ある青磁が多数見られます。
時間が遅かったので、ゆっくり見ることはできませんでしたが、
色鍋島・鍋島染付・鍋島青磁の説明を丁寧にしてもらうことができ
大変良かったです。
説明をしてもらったお店で、
鍋島青磁の小鉢のセットと
鍋島青磁のグラス?
私が飲むビール、日本酒、焼酎、ウイスキー
どれにでも使えそうなグラスがあったので買って帰ることにしました。
鍋島青磁のグラスで飲むお酒は本当にいいです。
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