2015年06月03日
『健康オタクの独り言!!』 第2編(9)
《第9回》 短鎖脂肪酸について
【要旨:酢酸・プロピオン酸・酪酸などの短鎖脂肪酸は、人体内では主に大腸の腸内細菌によって作られ、大腸が活動するためのエネルギー源や中鎖・長鎖脂肪酸の材料になり、人体の活動を調節する生理活性物質の一種としても働く】
ここ数回の記事で取り扱っている『脂肪酸』とは油脂を構成する成分のひとつであり、数個から数十個の炭素が鎖のようにつながり、それぞれの炭素に水素(部位によっては酸素)が結合した構造をしています。
前回取り上げた中鎖脂肪酸は炭素数が5〜12個、長鎖脂肪酸は炭素数が13個以上ですが、短鎖脂肪酸は炭素数2〜4個です。
(※注:炭素数の区切り方には複数の説がありますが、ここでは一番流布していると思われる説に従って記述します)
短鎖脂肪酸の仲間には酢酸・プロピオン酸・酪酸が含まれ、酢酸は炭素数2個、プロピオン酸は炭素数3個、酪酸は炭素数4個です。(このほかにも何種類かの短鎖脂肪酸が有ります)
短鎖脂肪酸は、ヒトの大腸において、消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を、腸内細菌が発酵を通じて代謝することにより生成されます。生成された短鎖脂肪酸の大部分は大腸粘膜組織から吸収され、上皮細胞を増殖させる活動や粘液を分泌する活動、水分やミネラルを吸収する活動のためのエネルギー源として利用されます。
また、一部は血流に乗って全身に運ばれ、肝臓や筋肉、腎臓などの組織でエネルギー源や脂肪を合成する材料として利用されます。
その他にも短鎖脂肪酸には、腸内を弱酸性の環境にすることで有害な菌の増殖を抑制する、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促進する、ヒトの免疫反応を制御する、などさまざまな機能があることが知られています。
【要旨:酢酸・プロピオン酸・酪酸などの短鎖脂肪酸は、人体内では主に大腸の腸内細菌によって作られ、大腸が活動するためのエネルギー源や中鎖・長鎖脂肪酸の材料になり、人体の活動を調節する生理活性物質の一種としても働く】
ここ数回の記事で取り扱っている『脂肪酸』とは油脂を構成する成分のひとつであり、数個から数十個の炭素が鎖のようにつながり、それぞれの炭素に水素(部位によっては酸素)が結合した構造をしています。
前回取り上げた中鎖脂肪酸は炭素数が5〜12個、長鎖脂肪酸は炭素数が13個以上ですが、短鎖脂肪酸は炭素数2〜4個です。
(※注:炭素数の区切り方には複数の説がありますが、ここでは一番流布していると思われる説に従って記述します)
短鎖脂肪酸の仲間には酢酸・プロピオン酸・酪酸が含まれ、酢酸は炭素数2個、プロピオン酸は炭素数3個、酪酸は炭素数4個です。(このほかにも何種類かの短鎖脂肪酸が有ります)
短鎖脂肪酸は、ヒトの大腸において、消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を、腸内細菌が発酵を通じて代謝することにより生成されます。生成された短鎖脂肪酸の大部分は大腸粘膜組織から吸収され、上皮細胞を増殖させる活動や粘液を分泌する活動、水分やミネラルを吸収する活動のためのエネルギー源として利用されます。
また、一部は血流に乗って全身に運ばれ、肝臓や筋肉、腎臓などの組織でエネルギー源や脂肪を合成する材料として利用されます。
その他にも短鎖脂肪酸には、腸内を弱酸性の環境にすることで有害な菌の増殖を抑制する、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促進する、ヒトの免疫反応を制御する、などさまざまな機能があることが知られています。
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