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2014年11月29日

せつない思い

わかっているどうしょうもない恋だってこと。
彼にも家族がある。
自分にも家族がある。
それでも、「恋」を終わらせられないでいる。
ふたりが出会ってそろそろ五年になる。

付き合いはじめて3年。

純代は、派遣で働いていた。
大手企業の受付だった。
哲也は、取引先の営業マン。
笑顔がステキな哲也に純代は、いろいろ便宜をはかっていた。
「田中部長にアポなしで来たんだけれど・・・」
「大丈夫、今なら、誰も来客ないはず」
そんな感じだった。

ある日、純代がひとりで受付をしていた時に哲也がやってきた。
「こいつもありがとう。よかったら、美味しい寿司食べに行かない?」
それが始まりだった。





酔った勢いでキス。
「一緒にどこか行きたいな」
「わたし、一度行ってみたい場所があるんだ」
「どこ?」
「道後温泉」
「行こうか?」

はじめての夜は、道後温泉の「別邸 朧月夜」





そこからふたりの関係が始まった。
そして、別れられないままここまで来てしまった。

「このままじゃダメ」
と、分っていても、お互い別れられない。

せつない。
つらい。
何度もそう思った。

その一方でせつない思いをどこかで楽しんでいる自分がいる。
「いつまで、この恋を続けるのだろう」
まだ答えは、見つけられない。

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