2024年02月25日
おうちへおかえり
むかしむかし、ひろーい森のなかに、
こぐまのクマオがお母さんと一緒に暮らしていました。
クマオはお母さんと遊ぶのが大好きでしたが、一人で冒険することも夢見ていました。
ある日、クマオはお母さんに
『ちょっとだけ、ひとりで探検に行ってもいーい?』
と言いました。
お母さんは心配しながらも、
『いいんけど気をつけていくんだよ、そして夕方には帰ってくるんだよ』
と言いました。
次の日、クマオはわくわくしながらひとりで森を探検し始めました。
いろんな花や木、小動物たちに出会いました。
でも、遊んでいるうちに、道に迷ってしまいました。
夕方が近づき、クマオはおうちへの帰り方がわからなくなってしまったのです。
クマオは不安で泣きそうになりながらも、
お母さんの言葉を思い出し、『おうちに帰るんだ』
と自分に言い聞かせました。
すると、森の動物たちがこっちだよーと教えてくれて、
クマオのおうちのへ道を教えてくれました。
小鳥たちは空から道を見守り、リスさんたちもこっちだよと帰り道を教えてくれました。
やがて、クマオは遠くにおうちの明かりを見つけました。
『お母さん、僕、帰ってきたよ!』と叫びながら、一目散に駆け寄りました。
お母さんはクマオを抱きしめ、
『おかえり、クマオ。無事でよかったわ』と言いました。
クマオはお母さんと再び会えた喜びと安心感で泣いてしまいました。
「あらあら泣き虫さんだね」道案内してくれたみんなに御礼を言ったの?
「みんな帰り道を教えてくれてありがとう!!」
そう言うと動物さんたちは森へ帰っていきました。
「今日はねすっごい探検したんだよ!でも迷子になっちゃったの」
あらあら、これからはいきなり奥まで行ったらだめだよ。
ちゃんとお家にかえってこれるところまでだよ?
「うん!気を付けるね!」それからというもの、
クマオは道に迷わないように気を付けながら探検をするようになりました。
おしまい
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