2024年05月28日
契約済みなのに入居拒否アメリカでのアパート契約トラブル体験談
こんにちは。YSKです。今回は二年前に起きたフロリダでの引っ越しのトラブルについてお話していきます。これからアメリカ留学をしてアパートに住む人には参考になるかと思います。ぜひ最後まで読んで、同じことが起こらないよう、また起こった際の対応を参考にしてみてください。
目次
- アパートの契約の流れ
- フロリダに来て問題発生
- 不当な契約をさせられる
- 留学エージェントやアパートのマネージャーたちを巻き込む
- 最終どうなったか
- 実際にこのようなことが起こったらどうするべきなのか?
- まとめ
アパートの契約の流れ
私は今、アメリカのフロリダ州に住んでいます。5月13日にフロリダにきて事前に契約書にサインしていたアパートに行きました。私は6月から始まるサマーセメスターがあるため、アパートの正式な契約ではなく、サブリース契約をする必要がありました。理由は、基本的にアパートは8月から翌年の7月までのリース契約のため、5月からリース契約ができる場所がありませんでした。そこで私は3月中旬からFacebookの方で5月から代わりの入居を探している人を探し、4月初旬にはその人と連絡がとれ、その人が住むアパートに申請をして契約をするための手続きを進めていました。
日本での生活を合わせても、初めてのアパート契約だったこともあり何もわかりませんでした。そこで私はアパートへ電話をし、これはどうすればいいのか?など細かく確認をしながら慎重に手続きを進めていました。
そしてある程度手続きが進んだところで、保証人をどうするかというページが出てきて、私は保証人をつけました。ですが、後で電話をすると、「クレジットスコアを送ってくれ」と言われました。(クレジットスコアとは、相手をどれだけ信頼できるかを可視化した数値みたいなもので、なにか大きな買い物をする際に要求されます。)クレジットスコアがどういったものかは知っていたのですが、それが日本にあるか調べてみるとないことに気づきました。そしてもう一度電話をし、「私は留学生で、私の国ではクレジットスコアはなく、送ることがきない」と言いました。すると向こうから「じゃあ、保証人はつけれない」と言われたので、私はそれに関しては承諾して、その話は終わりました。そして手続きを着々と進め、契約書が私のところと私の保証人に届きました。そして両方ともサインをして、契約が完了したと思っていました…
ところが、代わりの入居者を探していた人に連絡すると、「まだ保証人の承認が終わってないから、確定していない」と言われ、私はまたアパートの方へ電話しました。前に、保証人はつけられないと聞いていたが、保証人をつける方向で話が進んでいたので、保証人はいつ承認されるのか?というの3,4回電話で聞きました。そのたびに言われるのが、「上の人が決めるからいつ承認されるかはわからない」でした。
そうしてるうちに、引っ越しの時期も近づいてきて、引っ越しの1週間前になりました。引っ越し5日前(月曜日)にまた電話で聞きました。「いつ保証人が承認されるのか?、早く教えてくれ。」と強めの口調で聞きました。すると相手は「今日(9日)確認するから明日(10日)また連絡する」と言われその日は終わりました。
そして火曜日(10日)、午後4時ごろまで待っても連絡してくることはなく、こちらから電話をかけました。「保証人の件はどうなりましたか?」と聞くと、電話に出た人は別の人で、返ってきたのは、「まだ承認はできてない」でした。そこで、「いつ教えてくれるの?」と聞くと、木曜日(12日)に確認するから、金曜(13日)の朝に連絡するよ」と言われました。その金曜(13日)の朝というのは私が引っ越しする日の朝だったのです。そこで、「その日はもうフロリダについている。前日に教えてくれ」と頼み、電話は切りました。
ですが、フロリダにきて入居できないというのだけは避けたかったため、次の日(11日)に電話をかけ、「もう時間がないし、保証人の承認を待ってる時間はないから、保証人なしで入居はできるか」と聞きました。そしてそこでも、「最初の月と最後の月の2か月分を入居時に払うと入れる」と言われました。そして私は「じゃあ2か月分払うから、保証人はなしで行く。保証人に関しては4月頭でも伝えていた。あなたたちが留学生は保証人はつけられないと言っていたことも覚えている。」と言い、その後数回、「2か月分の家賃をフロリダに着いたときに払えば確実に入居はできるということですよね、その解釈であってますか」と確認しました。相手は「そうだよ。」と答え、電話を切りました。
フロリダに来て問題発生
そしてフロリダへ引っ越しする日(13日)、早朝にカンザスを出て、昼過ぎにフロリダに到着。
アパートで2か月分の家賃の値段を確認してから、マネーオーダーを作ろうと思ったので、先にアパートに行きました。(入居時の支払いはキャッシュ、カードでの支払いは不可で、マネーオーダーという小切手のようなもので支払う必要がありました。)
そして、名前を言い、入居しに来たと伝えました。そして、アパートのスタッフが放った言葉が衝撃でした。「もうそこには先にサインにして入る人がいるから入れない」と…
キレそうになりましたが、そこは冷静さを保ちつつ、「こっちは契約にもサインしてきてる。そして来る3日前にも電話で確認して入居できると聞いていた。なぜ入れないのか?」と聞きました。返ってきたのは、「あなたは保証人の承認が終わっていないから、契約は成立してない。もう一人と君は同じタイミングでサインしてるけど、向こうの方が先に手続きを終えた」と言われました。こっちは保証人を取り消して、2か月分の家賃を支払うと言っていたのにです。そして意味が分からない点はなぜ同じタイミングで二人がサインしているのか。ここで私はダブルブッキングをしていると思いました。このときはあれだけ言ったにもかかわらず保証人が取り消されていないこと、別にサインした人が居たというので、まったく意味がわからない状態でした。
そして、「他には入居できる部屋があるか?」と聞くと、「17日に同じ階の別の部屋が空くからそこなら入れる」と言われました。ですが、「今からサインするなら来年の7月までの契約になる。」と伝えられ、私は理解できなかったので、「なぜ来年の7月まで?こっちの契約は今年の7月になっている」と言いました。「5月13日より前の契約はそれで行けたが、今日の朝(13日)、ミーティングで3か月未満の短いリース期間はできないということが決まった。だからそれが適応される」と言われました。
その時は納得いかなかったので、その日はそれでアパートを後にしました。そして、その日は先輩の家に泊まらせてもらい、別のアパートを探したり、先輩の住んでいるアパートのスタッフにサブリースはあるか?など聞きましたが、結局その日は見つけることができませんでした…
私のもともとの契約は 2022年5月13日から2022年7月31日
新しく提示された契約は 2022年5月17日から2023年7月31日
そしてフロリダに着いて2日目(14日)、またアパートに行き、その日は4月から連絡をとっていた入居所を探していた人にも来てもらい、また昨日の人とは違う別のスタッフに事情を説明し、条件を出しつつ入居できるかを聞きました。すると「明日マネージャーに今年の7月までの契約でいけるか確認する」と言われ、4月から連絡をとっていた人には、「多分大丈夫だと思うけど、最悪のケースは来年7月までの契約で、自分がサブリースを探す必要がある」と言われ、その日はそれでアパートを去り、また先輩のアパートに泊まらせていただきました。
不当な契約をさせられる
そして3日目、またアパートに行ったところ、「来年の7月までの契約になる」と最悪なケースを言われました。納得はできていなかったのですが、アパートを来年の7月までのリースで契約しました。契約した理由は、何日も先輩の家に泊まれせてもらうのは申し訳ない。他に安いアパートがない。2か月ちょっとあれば、サブリースは探せると思ったからです。
なぜこっちに非はなく、完全に向こうが悪いのに不利な契約をさせられたのかと契約してから思いました。ですが、この時点では今回の件はどこでおかしくなったのかはまだわかっていなかったのです。
そして両親にも連絡しましたが、もちろん納得するはずもなく、「それで泣き寝入りするのも意味が分からん。でも契約はしてしまったから仕方ない。入居前にごちゃごちゃ言うと、もういいわって言われて追い出されるかもしれないから入居してから手を打とう」と両親に言われたので、入居してから手を打つという流れになりました。
そして入居日、こっちに非は全くなかったので、私は入居後に手を打つため、相手の非を認めさせ、それを録音し、証拠を得ようと考えました。
そしてアパートにつき、スタッフ(ス)と話しました。
私「お金を支払う前に聞きたいことがある。今回の件、あなたたちのミスで、こっちには一切非はないですよね?」
ス「私はミスしたと言いたくない。ダブルブッキングはしていない」
私「じゃあなぜこうなった?」
と口論していくうちに、今回なぜこうなったのかがわかりました。
ス「ダブルブッキングではない。もう一人の方がサインが早かった」
私「なぜ、その人が確定した際に連絡してこない?もしくは連絡したときに言わない?」
ス「私は言ったよ。もう一つの部屋の方が空いているって」
私「いや聞いてない。しかも自分の方が先に入居するのになぜ?」
ス「保証人を取り消す際、新しくリース契約を作り、新しくサインする必要がある。それでもう一人の方がサイン早かった。」
私「そんなことは知らない。電話では聞いてないし、あなたは言ってない。フロリダに着く3日前もあなたは当日2か月分の支払いをすれば入居出来ると言った。」
ス「うん。その時は保証人が承認されなくても2か月分の家賃を支払えば行けると思っていた。それは私のミス。ごめん。」
という感じで、なぜ入れないのかが明らかになりました。結果は相手が上司に確認もせず、自分で「保証人を取り消す場合は、入居時に2か月分を支払えばいい」と勝手に思い込んでいて、実際は「取り消す際は、新しく契約書をつくり、保証人を取り消した状態で契約にサインをしなければならない」ということだったのです。これで相手の非を認めさせ、録音し証拠を作りました。
そして支払いをして入居しました。
留学エージェントやアパートのマネージャーたちを巻き込む
ここからが本番です。問題はまだまだ続きます。留学エージェントの方に、今回のアパートの件を相談させていただきました。そしてまず私がミスをした本人に、3つの条件を提示してメールを送りました。
簡単に言うと
・サブリースはそっちで探して欲しい
・サブリースが見つかった場合、退去時の$300は払わない
・見つからなかった場合、解約料は払わない
というメール内容です。
ですが数日経っても、返信は返ってきません。そしてオフィスに行くもその人はなぜかいませんでした。
そして同じ内容のメールで2通目を送りました。それももちろん返ってくることはありませんでした。
3通目、次はメッセージで送信しました。それも返ってくることなく…そして学生だからなめられてるかもしれないと言うことで、エージェントの方からメールを送ってもらいました。ですがそれに関しても返信がありませんでした。
そうこうしてるうちに、6月に入り、2週間たって一切進展がないと親に言われ、エージェントにも連絡して、次は、留学エージェントの方が3人のアパートのマネージャーとミスした本人、そして父と私の合計6人をいれて、メールを送信してもらいました。
それと同時に念のため、私はサブリース希望者を自分で探し始めました。そして次の日にメールが返ってきて、契約を解約するような旨の用紙とサブリースに関する用紙を渡されました。
この紙を渡され、何の説明もなく、全部書いて提出してと言われました。説明もなしにただ書けというのは不信感しかなく、「一回部屋に持ち帰って明日提出する」というと、「いや今書いて」と急かされました。そこで「これを書いて、サブリースが見つかれば何も払う必要はないよね?」と聞いてみました。私はこの時点でサブリースが見つかっても退去時に$300かかるというのは知っていましたがあえて聞いてみたのです。するとマネージャーとスタッフでお互い顔みてニヤリとしたあと少し間があり、そのあとに「7月分の家賃は払った?」と聞かれ、「うん、払った」と答えると、「じゃあ何も払う必要はない」と言われました。
ですが、奇妙な笑み、そしてよくわからない間にとても違和感を感じて、結局その場で書くことをやめ、「持ち帰って明日提出する。そしてエージェントとも相談する」と言ってオフィスを去りました。
そして書類の中で、説明してもらう必要があるところをエージェントの方がマネージャーに対してメールをしてくれ、そして返信を待っていましたが、数日返ってきませんでした。ですがサブリース希望者は4日ほどで40件ほど来ていたので、私の方から3人の方たちにサブリース希望者がたくさんいるからはやく手続きをさせてくれ、そしてメールを返信してくれ」と送りました。そしたら次の日に返信が来て、質問に対する回答がきました。
最終どうなったか
6月7日、返信内容も踏まえてエージェントや両親とも話して、サブリースを探して$300を払うという形になりました。理由としては、相手の今までの行動をみて何の変化も期待できなかったということと、次の週から学校が始まりこの問題が続くと勉学の方に影響がでるからでした。
そして6月8日$300は仕方がないという思いでオフィスに行き、書き方を聞きました。すると、別のスタッフが誰かを呼びに行き、数分後にミスをした本人が出てきて、「君の8月からのリース契約はマネージャーがキャンセルしたから、サブリースも探す必要ないし、$300も払わなくてよくなったよ」と言われたのです!!
最初は驚きのあまり、全然理解できず、何回も聞き返してました。
そして数回やりとりして理解し、オフィスのパソコン画面でも契約がキャンセルされたというのを見せてくれてました。
今回粘ったおかげで、来年の7月までだった契約が本来の契約、今年の7月末までになったのです!
留学してまだ一年も経ってない中での問題で、なにもわからずストレスが溜まっていく一方でした。長い戦いでしたが、本当に解決できてよかったです。
そして助けてくださったエージェントの方、そして両親には感謝しています。
実際にこのようなことが起こったらどうするべきなのか?
私の準備不足で問題が起きたと思う方もいると思いますので、自分がアパートの入居のためにどんなことをしていたのか書いておきます。
私は日本にいるときから慎重派で、アメリカとなると未知なことが多く、さらに慎重になって、フロリダに行く前も1か月間でアパートに50回以上も電話して確認するほど慎重に進めていました。
そして代わりの入居者を探していた方とも連携して、こっちが聞いた内容を伝え、もう一度確認してもらい、向こうが確認したことは私に伝えてもらい、私もスタッフに電話して確認するという形で毎回ダブルチェックをしていました。今回のストーリーの中には、入れていませんが、当日の朝、その方はスタッフに連絡して私が入れることを確認してくれていたのです。その確認でも入居出来ると言っていたそうです。
ですが、このようなことが起きました。どれだけ慎重に進めていてもこういったことは起こります。なので実際おきてしまった時どうすればいいのか?について、今回学んだことからアドバイスします。
・手続きをする際はすべて証拠を押さえておく
例えば、メールやメッセージで連絡をとり履歴を残しておく。ですがメールは一切返してこないので、この方法は難しいかもしれません。もう一つは電話をする際に録音しておくことです。今回は向こうがミスを認めてくれ、それを証拠に持っていたのでよかったですが、言わなかったこっちが不利になっていたかもしれません。そして私はひとつ前の契約書を保存していたのです。もしこれがなかったら証拠隠滅されていたでしょう。事実、新しい契約をした後は旧契約書は削除されていました。
・クレームする際はたくさんの関係者を巻き込む
私の場合だと、留学エージェント、私の父、3人のマネージャー、ミスをしたスタッフという感じで、私を除いて6人がメールに入っていました。
なので関係者をできるだけメールにいれて、やり取りするといいと思います。
・簡単に下りない
今回は私はいろいろな理由があり、すぐにその契約をしてしまいましたが、絶対にこちらが納得するような内容になるまで、話しましょう。
・一人で解決しようとしない。周りに助けを求める。
一人で解決しようとするのではなく、私のように周りの人に協力してもらって解決しましょう。最初は色々あり一人で解決する以外に方法はありませんでしたが、なんとか周りに助けていただけました。
・会話する際は相手の動作や言動を確認する
これに関しては参考にならないかもしれませんが、やはり何かやましいことがあると行動や言動に出たりします。今回、動作・言動をチェックしていたおかげで、違和感に気づき、書類提出を遅らせることができました。何も気にすることなく、あの場で提出していたら、今回のような結果にはなっていなかったと思います。
まとめ
今回の件は、まだ留学して1年も経ってない僕にとってはすごく大きな問題でしたが、それを経験したことで少し自信にもつながり、いい経験になったと思います。私の場合、いい感じで終わることができましたが、中には最悪な感じになるかもしれません。なので先ほど言ったような、できるだけ慎重に進めていき、証拠も残しつつ進めていくのが一番賢い方法だと思います。
最後に、メールや録音、どんな形でも構いません「証拠」は絶対に残しましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
YSK
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12567619
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック