2011年11月02日
DISSIDIA 012 report その2
World:B(ディシディア)
Place:水の力を称える神殿が見えた丘
ある男の告白
死の直前、私に語りかけてきたのは
私自身だった
この世界――時の凍りついた世界を
2000年前なのだと信じて疑わなかったのは
私自身の言葉しか、手がかりがなかったからだ
果てしない孤独の生を思うと
醒めない悪夢の中にいるような気がした
今の私は、未来の自分を過去へ運ぼうなどと
露ほども思っていない
だが2000年の時は、あまりに長い
やがて私は、憎しみを募らせ
あわれな過ちを、繰り返すのかもしれない
そのことを思うと、恐ろしさに身が疎んだ
やがて私は、さまよい歩く中で偶然出会った
守るべきものを失った男の言葉によって
ここが2000年前でないことを知った
男と一緒にいたのは、ぬくもりを持たぬ女
そして、巨大な身体を丸めて縮こまっている獣だった
獣は言葉を話し、破壊をこばんで苦悩していた
私は、手を差し伸べずにはいられなかった
私はときどき、輪廻の始まりを考えた
カオスとなった私が、未来の私を呼ぶ
そして呼ばれた私が、カオスとなる
この呪われた輪廻は、私ではない何者かが
私を過去へ運ばなければ、はじまらなかったはずだ
真実が解き明かされる日は来るのだろうか
獣はよく、自分がもといた世界の話をした
風を操り、大空を自在に駆け巡る船や
まるで人のように精巧に動く、ロボットのこと
それは、私の世界で「伝承」となっている物語だった
不思議に思いながらも、私たちは互いのことを語りあい
各々の帰るべき場所に、思いを馳せた
――この獣に、いつか名前をつけてやろうと思う
World:B(ディシディア)
Place:混沌の大地
竜の言葉 その断片
我は力を欲す
我に肉体を捧げれば
永遠の……を与えよう
真の……を持つ者ならば
偽りの……を作り出すことは、容易であろう
戦い、そして力を蓄えよ
その力を、我に捧げよ
我に屍の……捧げれば
浄化された、新たな肉体を用意しよう
再び次元を歪めたいならば、実験を続け
強大な力を、手にすればいい
孤独な生を、ここで過ごすか
わずかな希望に掛けるか
どちらかを、選択するがよい
World:B(ディシディア)
Place:腐りゆく大地の裂け目
実験記録 01
記録 000
神竜との契約が成立
肉体を捧げ、永遠の魂を得る
カオスとコスモスも、何らかの契約を結ぶ
「神」と呼ぶにふさわしい魂を得たようだ
記録 001
コスモスが、とある記憶を召喚
駒として使役しはじめる
カオスもこれに倣う
どこからか、強い意志を持つ存在を召喚する
あの不可思議な力……
神竜と、関係が深いように見える
記録 002
戦いによって消耗した被召喚者に
神竜が浄化を施す
浄化を受けた者たちの記憶が
召喚時のものに巻き戻る
特に損傷の激しい3体は
浄化に耐えられず、消滅
実験記録 02
記録 003
かつて次元の扉が開いていた影響は
この世界で、ひずみを生んでいる
幾人かの被召喚者がこれを活用し
ひずみを制御しだした
ひずみもまた、神竜が引き寄せる
世界の記憶に、強い影響を受けているようだ
記録 004
今まで抱きもしなかった
ひとつの疑問が、脳裏から離れない
自分の記憶は、澄んでいるのだろうか
幸いこの世界は、鉱石に満ちている
コスモスのような、完全なイミテーションを作ることができるか
試してみるのも、いいかもしれない
記録 005
自らの記憶を、イミテーションに
定着させようと試みるが
うまくいかない
かつての「失敗作」と同様の経過をたどり
人ならぬ形になってしまった
やはり完全な記憶を移植できなかったようだ
実験記録 03
記録 006
記憶の定着実験に成功
身体が結晶化しないことを確認
完全に記憶を移植できなかったためか
その目は、意思を感じない虚ろなもののままだ
被召喚者たちと同様に、戦いに参加させ
経過を観察することにする
記録 007
記憶を定着させたイミテーションが
コスモスの力を得る
その後は、浄化によって記憶を失っても
意思が消失しないことを確認
失敗作は、かつての廃棄場付近に投機
被召喚者に影響を受け、姿かたちを変えはじめている……
記録 008
浄化を受けていない被召喚者が
本来維持できる寿命を超える
神々に限らず、すべての生命が
不老状態にあることを確認
この世界は、時空がねじれているものと推測される
World:B(ディシディア)
Place:秩序の聖域
異説 01
戦乱の中で生みだされた兵器――
カオスがもたらしたものは平和ではなく
恐怖と絶望、そして新たな戦渦でした
のちにカオスは、かけがえのない存在を失い
見知らぬ世界に閉じ込められてしまいます
次元の狭間への道を開くこと
それが、彼に与えられた次の使命でした
幾度も戦いを繰り返し
カオスは、強大な力を蓄えていきました
彼に輪廻を強いた主――科学者シドも
帰郷を諦めかけていました
そんな時、あらたな可能性を示したのは
神でも、主でもない、無力な「駒」でした
異説 02
混沌に与する駒は、戦いのさなか
かつて「失敗作」が投機されていた扉を発見します
彼らはこれらを操り、戦力として用いました
秩序に与する駒は
「失敗作」たちに翻弄され
消滅の危機に追いやられていました
しかし、彼らは諦めなかった
戦う力が残っていた数人の駒は
次元の扉を破壊し「失敗作」を葬りました
それが、次元の狭間に繋がる道――
シドは思いました
これで自分の希望は消えたのだと
しかし彼は、はじめから間違っていました
科学者だったころから、ずっと――
力では何も解決しません
希望を形にするのは、力ではなく
「想い」や「願い」そして「祈り」なのです
私は祈ります、世界が消え去ったいま
戦士たちが、あるべき場所に戻れますようにと――
異説 03
カオスは、まだ幼かったころ
己を生み出した男と、その妻を慕っていました
彼らを愛することにも、力を蓄えることにも
何の疑問も抱いてなかった
それは脅威から人々を守る力――
世界を救うための力だったからです
しかし、自身の力が
破壊のために使われるようになってから
カオスはシドを憎むようになっていました
そして、自身の消滅を悟ったとき――
彼を「もうひとつの世界」に封じたのです
永遠に覚めることのない、悪夢の世界へ
異説 04
私の元となった「彼女」の記憶
敗北を刻み続けた「秩序の神」の記憶
すべての記憶を取り戻して
この地に再び降り立ったとき
世界には、美しい青空が広がっていました
次元の狭間に取り残されたこの世界は
やがて消え行くさだめなのでしょう
すべては幻となり
語り継がれることもない
まるで最初から
存在などしていなかったかのように
それでも――
悠久の時を経て
父と子が願ったもの――
あの世界の平和は取り戻されるはずです
この世界から旅立った
クリスタルを持つ戦士によって……
Place:水の力を称える神殿が見えた丘
ある男の告白
死の直前、私に語りかけてきたのは
私自身だった
この世界――時の凍りついた世界を
2000年前なのだと信じて疑わなかったのは
私自身の言葉しか、手がかりがなかったからだ
果てしない孤独の生を思うと
醒めない悪夢の中にいるような気がした
今の私は、未来の自分を過去へ運ぼうなどと
露ほども思っていない
だが2000年の時は、あまりに長い
やがて私は、憎しみを募らせ
あわれな過ちを、繰り返すのかもしれない
そのことを思うと、恐ろしさに身が疎んだ
やがて私は、さまよい歩く中で偶然出会った
守るべきものを失った男の言葉によって
ここが2000年前でないことを知った
男と一緒にいたのは、ぬくもりを持たぬ女
そして、巨大な身体を丸めて縮こまっている獣だった
獣は言葉を話し、破壊をこばんで苦悩していた
私は、手を差し伸べずにはいられなかった
私はときどき、輪廻の始まりを考えた
カオスとなった私が、未来の私を呼ぶ
そして呼ばれた私が、カオスとなる
この呪われた輪廻は、私ではない何者かが
私を過去へ運ばなければ、はじまらなかったはずだ
真実が解き明かされる日は来るのだろうか
獣はよく、自分がもといた世界の話をした
風を操り、大空を自在に駆け巡る船や
まるで人のように精巧に動く、ロボットのこと
それは、私の世界で「伝承」となっている物語だった
不思議に思いながらも、私たちは互いのことを語りあい
各々の帰るべき場所に、思いを馳せた
――この獣に、いつか名前をつけてやろうと思う
World:B(ディシディア)
Place:混沌の大地
竜の言葉 その断片
我は力を欲す
我に肉体を捧げれば
永遠の……を与えよう
真の……を持つ者ならば
偽りの……を作り出すことは、容易であろう
戦い、そして力を蓄えよ
その力を、我に捧げよ
我に屍の……捧げれば
浄化された、新たな肉体を用意しよう
再び次元を歪めたいならば、実験を続け
強大な力を、手にすればいい
孤独な生を、ここで過ごすか
わずかな希望に掛けるか
どちらかを、選択するがよい
World:B(ディシディア)
Place:腐りゆく大地の裂け目
実験記録 01
記録 000
神竜との契約が成立
肉体を捧げ、永遠の魂を得る
カオスとコスモスも、何らかの契約を結ぶ
「神」と呼ぶにふさわしい魂を得たようだ
記録 001
コスモスが、とある記憶を召喚
駒として使役しはじめる
カオスもこれに倣う
どこからか、強い意志を持つ存在を召喚する
あの不可思議な力……
神竜と、関係が深いように見える
記録 002
戦いによって消耗した被召喚者に
神竜が浄化を施す
浄化を受けた者たちの記憶が
召喚時のものに巻き戻る
特に損傷の激しい3体は
浄化に耐えられず、消滅
実験記録 02
記録 003
かつて次元の扉が開いていた影響は
この世界で、ひずみを生んでいる
幾人かの被召喚者がこれを活用し
ひずみを制御しだした
ひずみもまた、神竜が引き寄せる
世界の記憶に、強い影響を受けているようだ
記録 004
今まで抱きもしなかった
ひとつの疑問が、脳裏から離れない
自分の記憶は、澄んでいるのだろうか
幸いこの世界は、鉱石に満ちている
コスモスのような、完全なイミテーションを作ることができるか
試してみるのも、いいかもしれない
記録 005
自らの記憶を、イミテーションに
定着させようと試みるが
うまくいかない
かつての「失敗作」と同様の経過をたどり
人ならぬ形になってしまった
やはり完全な記憶を移植できなかったようだ
実験記録 03
記録 006
記憶の定着実験に成功
身体が結晶化しないことを確認
完全に記憶を移植できなかったためか
その目は、意思を感じない虚ろなもののままだ
被召喚者たちと同様に、戦いに参加させ
経過を観察することにする
記録 007
記憶を定着させたイミテーションが
コスモスの力を得る
その後は、浄化によって記憶を失っても
意思が消失しないことを確認
失敗作は、かつての廃棄場付近に投機
被召喚者に影響を受け、姿かたちを変えはじめている……
記録 008
浄化を受けていない被召喚者が
本来維持できる寿命を超える
神々に限らず、すべての生命が
不老状態にあることを確認
この世界は、時空がねじれているものと推測される
World:B(ディシディア)
Place:秩序の聖域
異説 01
戦乱の中で生みだされた兵器――
カオスがもたらしたものは平和ではなく
恐怖と絶望、そして新たな戦渦でした
のちにカオスは、かけがえのない存在を失い
見知らぬ世界に閉じ込められてしまいます
次元の狭間への道を開くこと
それが、彼に与えられた次の使命でした
幾度も戦いを繰り返し
カオスは、強大な力を蓄えていきました
彼に輪廻を強いた主――科学者シドも
帰郷を諦めかけていました
そんな時、あらたな可能性を示したのは
神でも、主でもない、無力な「駒」でした
異説 02
混沌に与する駒は、戦いのさなか
かつて「失敗作」が投機されていた扉を発見します
彼らはこれらを操り、戦力として用いました
秩序に与する駒は
「失敗作」たちに翻弄され
消滅の危機に追いやられていました
しかし、彼らは諦めなかった
戦う力が残っていた数人の駒は
次元の扉を破壊し「失敗作」を葬りました
それが、次元の狭間に繋がる道――
シドは思いました
これで自分の希望は消えたのだと
しかし彼は、はじめから間違っていました
科学者だったころから、ずっと――
力では何も解決しません
希望を形にするのは、力ではなく
「想い」や「願い」そして「祈り」なのです
私は祈ります、世界が消え去ったいま
戦士たちが、あるべき場所に戻れますようにと――
異説 03
カオスは、まだ幼かったころ
己を生み出した男と、その妻を慕っていました
彼らを愛することにも、力を蓄えることにも
何の疑問も抱いてなかった
それは脅威から人々を守る力――
世界を救うための力だったからです
しかし、自身の力が
破壊のために使われるようになってから
カオスはシドを憎むようになっていました
そして、自身の消滅を悟ったとき――
彼を「もうひとつの世界」に封じたのです
永遠に覚めることのない、悪夢の世界へ
異説 04
私の元となった「彼女」の記憶
敗北を刻み続けた「秩序の神」の記憶
すべての記憶を取り戻して
この地に再び降り立ったとき
世界には、美しい青空が広がっていました
次元の狭間に取り残されたこの世界は
やがて消え行くさだめなのでしょう
すべては幻となり
語り継がれることもない
まるで最初から
存在などしていなかったかのように
それでも――
悠久の時を経て
父と子が願ったもの――
あの世界の平和は取り戻されるはずです
この世界から旅立った
クリスタルを持つ戦士によって……
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