2020年09月24日
「お箸を持つだけなんです。」
ランチに時々伺う和定食屋さんがある。
夫が留守で夕飯が独りなので、そのお店に行った日のこと。
お店に入るとすぐに奥様が、(夫婦二人で切り盛りしている)
「あ、珍しいですね!(いつもはランチ時なのにという意味)」
と声を掛けて来た。
このお店は繁盛しているのだけれど、最近ご主人の体調が良かったり悪かったりで、
営業時間を短縮、営業日も4日/週となっている。
それも、夜まで通して営業は土日だけとなり、普段はランチのみになってしまっている。
だから、余程自分の予定や行動と合わせないとお食事が頂けない。
そんな中、様子を見ながら行ってみたら営業していたので、久し振りとなったのだ。
他のお客さんが帰られたので、奥様と久し振りに話すことができた。
ランチタイムの時など、話す暇など無いし、他のお客様もいる。
最近の営業形態やご主人の体調などの話をしていた。
私も、一度聞いてみたいと思っていたことを訊いてみた。
調理の仕事をしているご主人は家庭の食事は作らないと聞くけど、どうなのかと。
彼女の返事、
「朝から夜まで全部作ってくれるんですよ。朝なんか私より早く起きてお店の準備から全部やって、
二人分の食事が並べてあるんです。だから私はいつも”お箸を持つだけなんです”。」
と、返ってきた。
「え〜〜〜〜!!!羨ましい!。普通の主婦は結婚生活も長くなると、もう食事の支度したくな〜〜い!、って
言ってますよ。それを、全部作ってくれるんですか〜〜?!」
と、私。
一生食事付ってことになる。
お店のお仕事は大変なことがいっぱいあると思うけれど、食事の支度を考えなくていいなんて極楽ですよね。
ほんっと羨ましい!
そんなことが発覚して、久し振りのお喋りの時間を過ごすことができました。
カウンターに置かれた葉っぱが素敵だったので訊いてみたら、里芋の葉っぱでした。
里芋丸ごと一つの、底の方にだけお水を張っておくだけなのでお薦めということでした。
こんなちょっとしたことに気を遣っているのがわかるので、そんな所も好きなお店なんです。
我が儘言って写真撮らせてもらいました。
ご主人様のお身体大切にされて、我が儘な営業で構わないので長くお店を続けて下さいと、お願いしてきました。
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