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2020年01月14日

年賀状2020#4「作品」

私の人生の中で物作りという分野がある。

絵を描くことが好きだったことから(独学ですが)美術館や展示会場には分野を問わず出掛けて行っていた。

そんなことから制作者本人や、いろんなグループ活動をしている人達との出会いがあった。


2019/11/24投稿した、

「もう一度会いたかった…。」

という記事にも書いたが、木版画の先生との出会いで生徒として教えて頂いたこともある。


また、それより以前、やはり絵を他の方法で表現したいと模索していた頃「銅版画」という手法を勧められて習ったこともある。

銅板に薬品を塗りその上から細い線を表現できるのが絵を描くことに近かったので自由工房という美術館の一部屋で、

同じ想いの人が集まって作品作りした。


私にとっての銅版画の欠点(というより日常から離れているというべきか)は薬品を確保できる場所と

大きなプレス機が不可欠ということだった。


どんなに小さな作品でも畳1畳分はある機械の塊であるプレス機は不可欠だ。

何とか個人でもプレス機を持っていたアーティストの方に習ったりしたが、そのご本人が作品制作だけでは

生活が成り立たないということで、中々継続的に教えて頂けなくなって、自然消滅してしまった。


長々と前説を書いてしまったが、それでも続けている人がいる。

写真の仕事をする傍ら銅版画を続けている若い女性だ。


一時期は一緒に作品作りをしたので彼女の個展には遠くても必ず出掛けていた。

そんな関係だからか、彼女の年賀状は1枚1枚気持ちを込めて制作した作品なのだ。


綾さん手紙.png


岩科綾.png


葉書より小ぶりな作品だ。

貴重な1枚だ。


そんな作品を、毎年毎年送ってくださる。

お仕事の合間に作品作りをしている彼女の姿勢に頭が下がる思いだ。


制作することの難しさ、大変さが解るからこそ、頂いた1枚は貴重な「作品」なのだ。

手元には6枚が保存されている。

それ以前は葉書だったのかもしれない。

遡って整理した年賀状を調べてみなくてはいけない。


個展の時には1枚の作品として会場を飾る作品なのだ。

そんな、封書に大切にしたためられて送られてくる年賀状を心待ちにしている自分がいる。

2020年の初め、今年も届きました。


大切な作品を本当にありがとうございます。

大切に大切に保存していますが、もう、作品ごとに額装するべきだと思っています。


額装するのも楽しみになってきているのです。

本当に嬉しい春です。











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