2019年09月08日
男はつらいよ。
新聞のコラム欄2019/09/06より引用
京成金町線の柴又駅を降りると旅に出る「フーテンの寅」と、それを「見送るさくら」の二つの像が出迎えてくれた。
東京・葛飾柴又は、映画「男はつらいよ」シリーズの寅さんの故郷として知られる
▼柴又駅から、寅さんが産湯をつかったという柴又帝釈天までの参道は200メートルほど。
奥から寅さんがひょっこり出てきそうな趣の草団子の店や料理屋、土産物屋が並び、昭和の雰囲気を醸し出していた
▼「男はつらいよ」は、1969年公開の第1作からことしで50年。96年に亡くなった渥美清さんが95年の
第48作まで主役を務め続けた。「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されるなど、
数々の金字塔を立てている
▼人情に厚く、自由気ままな寅さんが生きた時代から20年余り。この国は、若い人たちに生きづらくなっているのか。
自ら命を絶つ若者や子どもが後を絶たない。自殺者は全国で9年連続で減っているが、19歳以下は増加傾向という。
「引きこもり」も問題になっている
▼「そういう社会になったからこそ、特に若い世代に男はつらいよを見てもらいたい」。
心理カウンセラーとして臨床経験を重ねた、こまものやよさぶろうさんは著書で、そう指摘する。
少し長いが寅さんの名言集から引用させてもらう
▼「あぁ生まれてきて良かったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために 人間生きてんじゃねえのか。
そのうちにお前にも そういう時が来るよ、な? まぁ、がんばれ」(松竹国内ライセンス室、キネマ旬報社)
先日も、教師と生徒が面談中の空白の2時間の間に生徒が学校で自殺したというニュースがあった。
「えっ?2時間の間の出来事?」
と、私はその時間に驚いた。
詳細が分からないので何とも言えることではない。
しかし、「命」を考える時間ってそれでいいのか・・・。
寅さんの言葉、
「あぁ生まれてきて良かったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために 人間生きてんじゃねえのか。」
が解る歳にならないと、この言葉は生きてこないのかな。
狭い、学校生活だけの中で、将来の事を考えてしまう若い人達に対して、寅さんは世間を放浪して、いろんな人と出逢っている映画だ。
私は、映画と言えば洋画派で、邦画には目もくれなかった。
正月映画と言えば「寅さん」なんて言われていた時代、映画を観もしないでそんな風潮が好きになれなかった。
でも、TVで、たまたま放映されたのをみることになって、「寅」さんに対する考えが一気に変わった。
「寅さん」と「釣りバカ日誌」だ。
バタバタとした人情話の良さに気づいた頃だった。
家族が関わることが、近所の他人も巻き込んで、生きてるのが、それぞれにとって、活力になっているんだと気付いたのだ。
独りも気楽でいい、邪魔されることがなくて楽だ。
でも、周りの人に認知され、周りを認知し、ああでもないこうでもないと、年齢や環境なんて取っ払って、
どこかで繋がっている人達の中でグチャグチャに付き合っていくのも、面白いのだ。
叔父さん叔母さん、従兄弟、年齢も仕事もバラバラだけど、集まると遠慮がいらない。
大きく抱え込まれる中に入ってしまう。
ルーツがどこかで繋がっているのだ。
「寅」さんの舞台がそうなのだ。
独りで生きろ、と言われているのではない、独りでは生きられないのでもない、もう、生まれた時から沢山の人との
関係があって生かされたのだ。
幼少期、関わってくれる人がいたら、成るべく沢山の人に関わって育ったらいいと思う。
いろんな価値観の中で自然とそれを知る。
選ぶことは無い、何にでも接したい。
成長する中で、段々、自分の中で人間関係は整理されていく。
それも成長だろう。
グチャグチャなお付き合いの中で、
「ああなりたい人」や「ああはなりたくない」人に会って、自分の糧にしたらいいのだ。
狭い、核家族の中で4角形から5角形位の形しか知らないよりは、36角形とか72角形の
内の一つになる方が滑らかな円に近づく。
私は、良いも悪くも、変な叔父さんや、叔母さんも知っているし、子供の様に可愛がってくれた
近所のおじちゃんのことも覚えている。
勿論その家のお姉ちゃんたちにも可愛がられた。
八方美人的な子供だったのか、好奇心旺盛な子供だったのか、オープンだったのか、とに角
楽しかった。
私の基本は自己認知度が高まる仕組みの中にいたのだ。
有難い。
自分だけの考えや、親だけの考えなど、「だけ」でなく、「寅さん家」のようにグチャグチャが
今必要なのかもしれない。
「男はつらいよ」、を笑ったり、怒ったり、いらいらしたり、涙ぐんだりしながら観たら、意外な自分に気づ
くかもしれないですよね。
京成金町線の柴又駅を降りると旅に出る「フーテンの寅」と、それを「見送るさくら」の二つの像が出迎えてくれた。
東京・葛飾柴又は、映画「男はつらいよ」シリーズの寅さんの故郷として知られる
▼柴又駅から、寅さんが産湯をつかったという柴又帝釈天までの参道は200メートルほど。
奥から寅さんがひょっこり出てきそうな趣の草団子の店や料理屋、土産物屋が並び、昭和の雰囲気を醸し出していた
▼「男はつらいよ」は、1969年公開の第1作からことしで50年。96年に亡くなった渥美清さんが95年の
第48作まで主役を務め続けた。「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されるなど、
数々の金字塔を立てている
▼人情に厚く、自由気ままな寅さんが生きた時代から20年余り。この国は、若い人たちに生きづらくなっているのか。
自ら命を絶つ若者や子どもが後を絶たない。自殺者は全国で9年連続で減っているが、19歳以下は増加傾向という。
「引きこもり」も問題になっている
▼「そういう社会になったからこそ、特に若い世代に男はつらいよを見てもらいたい」。
心理カウンセラーとして臨床経験を重ねた、こまものやよさぶろうさんは著書で、そう指摘する。
少し長いが寅さんの名言集から引用させてもらう
▼「あぁ生まれてきて良かったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために 人間生きてんじゃねえのか。
そのうちにお前にも そういう時が来るよ、な? まぁ、がんばれ」(松竹国内ライセンス室、キネマ旬報社)
先日も、教師と生徒が面談中の空白の2時間の間に生徒が学校で自殺したというニュースがあった。
「えっ?2時間の間の出来事?」
と、私はその時間に驚いた。
詳細が分からないので何とも言えることではない。
しかし、「命」を考える時間ってそれでいいのか・・・。
寅さんの言葉、
「あぁ生まれてきて良かったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために 人間生きてんじゃねえのか。」
が解る歳にならないと、この言葉は生きてこないのかな。
狭い、学校生活だけの中で、将来の事を考えてしまう若い人達に対して、寅さんは世間を放浪して、いろんな人と出逢っている映画だ。
私は、映画と言えば洋画派で、邦画には目もくれなかった。
正月映画と言えば「寅さん」なんて言われていた時代、映画を観もしないでそんな風潮が好きになれなかった。
でも、TVで、たまたま放映されたのをみることになって、「寅」さんに対する考えが一気に変わった。
「寅さん」と「釣りバカ日誌」だ。
バタバタとした人情話の良さに気づいた頃だった。
家族が関わることが、近所の他人も巻き込んで、生きてるのが、それぞれにとって、活力になっているんだと気付いたのだ。
独りも気楽でいい、邪魔されることがなくて楽だ。
でも、周りの人に認知され、周りを認知し、ああでもないこうでもないと、年齢や環境なんて取っ払って、
どこかで繋がっている人達の中でグチャグチャに付き合っていくのも、面白いのだ。
叔父さん叔母さん、従兄弟、年齢も仕事もバラバラだけど、集まると遠慮がいらない。
大きく抱え込まれる中に入ってしまう。
ルーツがどこかで繋がっているのだ。
「寅」さんの舞台がそうなのだ。
独りで生きろ、と言われているのではない、独りでは生きられないのでもない、もう、生まれた時から沢山の人との
関係があって生かされたのだ。
幼少期、関わってくれる人がいたら、成るべく沢山の人に関わって育ったらいいと思う。
いろんな価値観の中で自然とそれを知る。
選ぶことは無い、何にでも接したい。
成長する中で、段々、自分の中で人間関係は整理されていく。
それも成長だろう。
グチャグチャなお付き合いの中で、
「ああなりたい人」や「ああはなりたくない」人に会って、自分の糧にしたらいいのだ。
狭い、核家族の中で4角形から5角形位の形しか知らないよりは、36角形とか72角形の
内の一つになる方が滑らかな円に近づく。
私は、良いも悪くも、変な叔父さんや、叔母さんも知っているし、子供の様に可愛がってくれた
近所のおじちゃんのことも覚えている。
勿論その家のお姉ちゃんたちにも可愛がられた。
八方美人的な子供だったのか、好奇心旺盛な子供だったのか、オープンだったのか、とに角
楽しかった。
私の基本は自己認知度が高まる仕組みの中にいたのだ。
有難い。
自分だけの考えや、親だけの考えなど、「だけ」でなく、「寅さん家」のようにグチャグチャが
今必要なのかもしれない。
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くかもしれないですよね。
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