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2019年07月23日

本音?が、こんな所で。

ジムで。

飲みものを飲んだり、メモをしたり、のちょっとした休憩コーナーがある。


それぞれの今日の締めくくりをメモしたり、本当に雑談したりで、何となく同席することになる

人がいたりする。

TVも近くにあるので、リアルタイムで、ニュースなどの話題が持ち上がったりする。

軽く、言いたいことを言ったり、聞いたりで、一休みには丁度いい。


土曜日にはだいたい会う男性がいて、だんだんいろんな話をするようになって、初めてその人

の背景が分かってきたりする。


お互いに、プロフィールを公開するわけでもないし、されているわけでもない。

だいたいの仕事や、住まいがどのあたりかなどが、話の端々などから見えてくる程度だ。


それこそ、年齢など突っ込んだことなど、聞くつもりもないし、必要もない。

そんな会員同士だ。


体力が落ちてきた、なんていう話をしていて、40代ならば、50代ならば、20代くらいの若い時に

戻りたいか、戻りたくないかなんて話になった。


女性の場合だと、戻ることは出産や子育てという、本当に一生の大事行を一からやり直すということを

意味するので、あの期間の苦労をもう一度やるかといったら、やっと親行を卒業できたのだから、

若さを取り戻すことを返上しても、戻りたくないというのが、だいたいの本音だろうと思う。


勿論、もっと勉強しておけばよかったとか、身に付く習い事をしておけばよかった、とか子育てを

やり直せるなら、戻りたいという人も中にはいるだろう。


その男性は、

「今の知性、知識で若くなるのなら戻りたいけど、若い時は馬鹿だったからな〜。」

と、つぶやいた。


私、はっとして、

「そうですよね、若い時は馬鹿だった。物事がよく解ってなかった。今の年齢だったら、あんなこと選択

しなかった、なんてことあったものね。」


同感だった。


男性、続けた。

「僕、独身なんですよ。今思うのは、家庭を持ちたかったなと思うんですよ。(と、いってもまだ若い。多分40代)

あの彼女にちゃんと告っていたら、とかあの時付き合っていたらとか、今思うんですよ。」と。


えっ?そんなことここで言っていいの?聞かなかったことにしたほうがいいのかな?

いや、聞いたんだから、何か応えなくちゃと、驚く。



でも、私の中にも、結婚だけがいいとも思わない点もあるし、自立して経済力があれば、自分なりの

生活を営める、その方が他人に煩わされないで生きて行けると思う部分もあるので、

「今は、女性も自立して、結婚しないという選択をする人も多いですよね。」

と、女性の知り合い合の適齢期の独身者の顔を想い浮かべた。

(彼女、どうしてるかな〜?とバレエで親しくなった女性数人のことをふと思った。)


男性側、女性側両方、それぞれの結婚願望など知ると、どちらも友達としてならいいのだろう。

でも、それぞれの人にはそれぞれの背景がある。

だからこそ、知り合っても条件などすり合わせていくと結婚に至らないということになるのだろう。


だから・・・、

勢い、物事の本質がよくわからなかった若かっただけの時の単純な判断で、結婚してしまう方が

いいのかもしれない。


結婚してから、子供を持って、家庭が形作られて行く過程で、

「これが、結婚というものなんだ」

と、事実認定している内に何十年もが過ぎていくのではないか。


目の前の彼は、嫌みの無いごく普通の男性。

誰か、適齢の女性を紹介してあげたいな、と思ってしまう。


でも、彼が告らなかったことを選んだ、相手の事を諦めた、何度もアタックしなかった、

ということが、彼そのものの人生を形成してると思うと、心の中では思う、

「今日が一番若いんだから、今から伴侶探して、結婚生活してもまだまだ大丈夫、家庭を

作れますよ」

と、言ってあげたかった。


その場では、

「本当に、若い時は馬鹿だったもんね。」

と、笑い合ったのだ。


こういう時いつも頭の片隅でランプが点灯する映画がある。

「ビッグ」だ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0_(%E6%98%A0%E7%94%BB)


yjimage[4].jpg


トム・ハンクス主演のコメディ。

公開30年を迎えるらしい。


トム・ハンクスと関わるスーザンという女性の台詞がある。

トムハンクスは子供から急に大人の社会とつきあい、スーザンはトムハンクスの中身が

子供と知らずに付き合うが、お互いに自分の年代に戻るというもの。


トム・ハンクスから自分の年代、子供に、戻らないかと誘われて、彼女こう答える。

「もういいわ、経験してきたもの」と。


これが、いろんな世代の人と付き合う時、私の中でとても重要になっている。

どんな世代の人にも、親しくなってから、

「ビッグ観たことある?」

と聞く。


観た!という人とは、こんな「経験」にまつわる話をする時は盛り上がる。

お互い理解者!となる。


人間って、未知の時間にならためらわずに進めるんだ、当たり前だから。

でも、経験した事をやり直すって、チャンスかもしれないけれど、未知の時間と交換しなければ

ならないとしたら、先に進んでみたい、の方を選ぶのじゃないかと思う。


彼に、「ビッグ」のことは話さなかったけど、スーザンの一言は、私も同感だと言ったら、

彼は未知の経験に力強く向かってくれるだろうか。


歳をとっても、明日は瑞々しい日々だ、と思えれば、それは体現されるもので、きっとフレッシュ

な男性だとアピールできると思う。

どんなオーラを発信するかは、自分では気づかないかもしれない意識に隠れているんじゃないかな。

だから、常に「自分がどうなりたいか」か、を自分と向き合って意識し続けることが大切だと思っている。

案外、その意識が自分を導いているものなのだ。



彼、素敵な女性と巡り合えるよ、きっと!(そうなって欲しいな。)







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