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2019年04月16日

社会学者で東大名誉教授の上野千鶴子さんの祝辞。

4月12日に行われた東京大学学部入学式で、フェミニスト・社会学者で同大名誉教授の上野千鶴子さん(70)が祝辞を述べ、そのことで

「会場が大荒れになった」などと一部で伝えられたのですが、その後、東大の公式サイトで祝辞の全文が公開されています。


ueno_image[1].jpg


上野千鶴子さん


祝辞の最後の部分引用です。


東京大学で学ぶ価値

あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。異文化を怖れる必要はありません。人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。ようこそ、東京大学へ。


こちら↓全文公開の東大の公式サイトです。

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html


祝辞として賛否両論あると思います。

「東大学生としてこれからスタートするっていう"入学式"に伝えることこそに意味があったんだと思うよ」

と、書き込んでいた人もいました。

あるいは、

卒業式にならいいけど、という反対派の人もいます。


私は”入学式”に伝えることこそ意味があるに賛成です。

リアルな現実を見ることこそ大事で、若い頃は考えの及ばないことが多くて、気づけないのです。

やはり人生の経験が学ばせてくれるので、そこをきちんと教えてくれる言葉は貴重です。


ただ、本当に若い時は未熟です。

私も、20代前半なんて何にも知らなかった、理解していなかった、と今思うと恥ずかしいやら、

勿体ないやらで、こんな祝辞を聴いていたら(東大では、勿論ないですが)人生違ったかな

なんて思うくらいです。


こんな現実教えてもらえるなんて幸運だと思います。















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