定年退職後の男を観察すると

最近の定年退職後の男性たちは、健康に気をつけたり、今だからできることを楽しんだりする人が多いようだ。

ゴルフ、テニス、登山、キャンプに凝っている人もいる。

経済的に余裕があれば、海外旅行三昧なんて人もいる。

何もそこまでしなくても、自分で何かをやりたい、という気持ちがあればとは思う。


よく考えてみれば、振り返ってみれば、個人で自分がどうしてもしたいと思って始めたことはなかったのかも

しれない、と思うようになった。

たまたま誘われたからと、既存のグループに入って、グループの行事に参加して、そのグループと一緒に

活動してきただけだったのかもしれない。

活発に見えても、個人の趣味趣向とはいえないかったのかもしれないし、グループの活動が衰退してきたら

個人では動けないのだ。

結局、自主的に計画し、独りで楽しむ趣味を持てなかったのが、今になって何をしていいのか分からない状態になっているのだ。


時間はあるのだから、「楽しい芽」を探しにいったらいいのにと思うが、「寝てるだけの生活」が、健康体なのに前向きな生き方ができない状態を作っているように思う。


時間は全ての人に平等なのに、自分から半分捨てている。

私には、その気持ちが理解し難いのだ。