定年退職後の男を観察すると

掛かりつけ医のアドバイスに従って服用している薬を頂くべく医院に行った。

待合室には結構な数の患者が待っていた。

暫くして私の順番がやってきた。


重病患者でもないので、いつも通りの手順の診察を受ける。

適度なお喋りをしながらの診察なので、やはり今はコロナのことが話題になる。


そして、当市でのワクチン接種の方法がだいたい解ってきているという話だった。

どんなか？というと「八王子方式」だと言うことだ。


クーポン券が送られてきたら行政に電話かインンターネットで申し込む。

その申し込み場所（医療機関）にワクチンの量が振り分けられるということのようだ。


人口に対してある程度の広さのある場所と専任のスタッフを用意するのは難しいとして、

市内の医療機関が其々引き受ける方式になると言うことのようだ。


医療機関＝開業医、ということになるので目の前にいる医師も覚悟を決めてあたるのだろうと

思った。


その時に医師は、

「順番を確保できて早目に一回目のワクチン接種ができたらそれがトレンドになるんだろうね〜！

”ワクチン打った？私もう打ったよ〜！”なんてことになるんだろうね？」

と、冗談混じりに話す。




「そうだろうな〜。順番を取れなかった接種が先延ばしになった人に対しては、ちょっと優越感を持つのかもしれないな。」

と、私も想像した。


私は、早目であろうが、遅くなろうが接種できる日が来た時で十分だと思っている。

大騒ぎ？して我先にと接種している時期は避けたいくらいの思いなのだ。


周囲が落ち着いて鎮まった頃ゆっくりと掛かりつけ医の元に行きたいと思っている。

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