2019年11月03日
( ..)φメモメモ 日本一安全な都市はどこ? の記事
日本一安全な都市はどこ? リタイアした後、将来住む場所はどこがいいのか
市況解説、投資小ネタ
2017.07.042019.01.20
自分が将来会社を辞めたとして、どこに住もうかと妄想したことはないでしょうか。
関東は便利だけど地震が怖いな〜とか、海沿いはきれいだけど津波があるし、雪国は避暑にいいけど冬がキツそう、とか。
地方は物価が安いと言いますが車が必須になりますし、子供の教育を考えると都心部にいたいと思ったり、リタイアしない人は仕事の関係で居住区もある程度決まってしまいます。
終の棲家を決めるには色々な要素があるはずですが、この記事では「安全性」にフォーカスを当ててみたいと思います。ほんとは安全性に加えて利便性とか物価(家賃や可処分所得の上限)が絡んで来るはずです。
ま、生まれてこの方実家から全く出ていない私には非常にハードルが高い話なんですが……^^;
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日本一安全な都市はどこか?
安全を構成する要素について
安全と言っても治安の良し悪しもあれば、自然災害もあります。思いつく限り挙げてみましょう。
治安:犯罪率の低さです。日本にスラム街はあまり聞きませんが、外国人が多い地域は基本的に危険度が上がると思っています。
地震:巨大地震の発生はべき乗則に従っており予測が困難です。ただ、プレートのひずみが起こすメカニズムは既に判明していますので、今後も発生しやすい地域はある程度特定出来ています。
津波:東日本大震災で改めて思い知らされましたが、海辺に住むというのはリスクが非常に大きいものです。
土砂災害:土砂崩れも同様ですね。
異常気象:台風、大雪、熱波といった異常気象。日本は過ごしやすい国だと思っていますが、夏は湿度のせいで体感温度は世界一とも言われます。自分でも忘れてましたが、昔こんなゴミ記事を書いてましたw→クールビズでノーネクタイになりました。
公害、汚染:基本は地産地消なので、水質や大気が汚染されていると、食べ物を通じて身体に悪影響を与えることになります。
人口密度:伝染病の伝播速度や、火災時の巻き込みにも影響します。
医師の不足地域:健康に関わる病院の状況も重要ではないかと思います。
交通事故:事故頻度が多い地域はあるのでしょうか。交通事故は起こす側になってしまうリスクもあって、自動車の運転は好きではありません。
地域財政:夕張市みたいに地域財政が破綻したら大変です。長く住むという意味で地域人口動態も無視出来ません。行政サービスにも影響してきますからね。
その他:原発の側はテロの危険が高いとか、地域や場所の特性も無視できないのではと思います。
この辺の要素を加点式のポイント制で出してみましょう。最新の統計データは政府統計が最も信用出来るので、それを使いましょう。
参考提供統計一覧 政府統計の総合窓口
治安の良い県、地域
治安については犯罪数を人口で割ることで、相対的な比較が可能になります。こちらはお借りした資料ですが、1000人あたりの犯罪件数をプロットされたもので、大変分かりやすい。
偏差値が高い=犯罪率が高いという分布です。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city3.png
(出典:都道府県格付研究所)
全部のデータは以下のサイト様をご参照ください。
参考人口1千人あたりの犯罪発生件数ランキング
基本的に東北地方と中国四国地方が治安の良い地域みたいですね。係数の低い5県を並べると……
秋田県:4.08件
岩手県:4.78件
山形県:5.51件
長崎県:5.95件
青森県:6.07件
という結果になりました。
ちなみに、悪いほうから挙げていくと大抵都心部に偏っています。ワーストが大阪、2位が愛知、3位福岡です。大阪は17.51件と秋田県の4倍以上になってますね……^^;
意外にも東京は5位、私の住む神奈川は22位でした。東京神奈川は防犯意識が非常に高いんですね。
1〜5位にプラス2、6〜10位にプラス1します。
地震の少ない県、地域(予測)
地震の予測は正確ではないものの、頻度はある程度周期から予測が立てられます。
震度6弱以上の地震について、今後30年以内の発生確率をマッピングしたデータで、赤いほうが確率が高くなります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city4.png
(出典:全国地震動予測地図)
詳細は以下のサイト様からご確認ください。
参考30年以内に震度6弱の大地震が来るのは?日本全国地震動予測地図2017
さて、日本列島が真っ赤に染まっていますが……これも黄色に塗られた低確率な地域がいくつかあります。
北海道:0%
長崎県:2%
山形県:3%
島根県:3%
岩手県:4%
この後青森、宮城、富山、長野、鳥取、山口が同率(5%)で続きます。一回地震来たところも多いですね。
逆に千葉は85%、神奈川は81%という超危険水準に達しています。直下型地震が心配される東京が47%、東海地震が心配される静岡も69%です。怖いですね……。
とりあえず私も備えとして防災グッズを購入しました。
世界的にもこれだけ災害危険度の高い都市は珍しく、東京一極集中はいい加減なんとかしないといけないはずなんですが、むしろ以前よりも人口流入や地域格差が広がってきているという。
余談ですが、直下に活断層がない岡山県(0%の黄色になってるところ)ですが、震度6弱確率は42%と高いんですよね。県の中でも南部は危険とか、調べると色々出てきます。
南海トラフ地震の最大被害想定では以下のように予測がされています。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city5.png
(出典:朝日新聞デジタル)
あるいは、過去の大型地震の発生回数で分けたデータも存在します。1916年〜2016年の間に発生した震度5弱以上の地震回数です。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city6.png
(出典:防災データベース)
うーん、東京が72回で圧倒的トップかー(´・ω・`)
0%の北海道もこの記録だと41回、結構多くなってますね。ただ、愛知県が3回になっていて、南海トラフ地震のサイクルを拾えていないと考えるとこっちをベースに考えるのはちょっと危険かも。
1〜5位にプラス3、6〜10位にプラス2、11〜15位にプラス1します。
その他自然災害が少ない県、地域
水の災害や土砂災害もありますが、メジャーなところでまず台風かなってことで、台風の少ない地域↓
気象庁のデータでは上陸の多い都道府県しか載っていませんでしたが、やはり西日本に多くて東日本が少ない傾向にあると思います。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city8.png
(出典:気象庁)
東北あたりまで来ると気圧が弱まって温帯低気圧に変わってしまいますので、この指標で考えるなら北の方ですかね。
その他、火山活動地帯はちょっと危険度が上がるでしょうか。以下の50火山は監視が必要として選定されているようで、この付近はハードルが上がります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city13.png
(出典:気象庁)
近畿、中国四国地方には危険度の高い火山がないんですね。
台風上陸数上位5県にマイナス1、火山のない近畿、中国四国地方にプラス1します。
気候の住みやすい地域
積雪の多い地域は少し住みにくい印象があります(私は雪国で暮らしたことがないもので)。積雪地帯をマッピングしたサイト様があったのでお借りします。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city9.png
(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性 )
詳細は以下のサイト様をご参照。
参考年間降雪量 [ 2011年第一位 青森県 ]
トップが青森、2位が北海道だそうで、北海道、東北〜北陸はやはり積雪地域ですよね。積雪量の全国平均は101cmですが、半数の都道府県では一桁です。
次。降雨量の多い地域も微妙ですかね。ただいざという時のパイプラインを考えると、雨が全く降らないのも問題なので、極端なものは除いたほうがいい気もしますね。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city10.png
(出典:都道府県格付研究所)
参考年間降水量ランキング
あと気温。暑すぎたり寒すぎたり極端なところは避けたいですね。寒さ≒積雪として、暑さを見る上で年間猛暑日データがありました。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city12.png
(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性 )
参考年間猛暑日数 [ 2010年第一位 京都府 ]
京都1位はちょっと意外でしたが、傾向としては内陸(盆地)が高いですね。
ということで、気候としては関東海岸沿い地域や瀬戸内海地域が良さそうです(この地域のポイントをプラス1します)。
公害が少ない県、地域
治安のデータと同じサイト様に、7大公害の分布がありました。
参考典型7公害苦情件数ランキング
大気や水質、土壌汚染や騒音などになりますが、基本的に都心が酷く、田舎は環境が良いです。
そういった被害の苦情件数が少ない県をピックアップしましょう。
高知県
富山県
島根県
青森県
徳島県
1〜10位にプラス1します。
交通事故の少ない県、地域
治安のデータと同じサイト様に交通事故分布もありました。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city7.png
(出典:都道府県格付研究所)
全国データは以下のサイト様をご参照ください。
参考交通事故件数ランキング
低い県を5つ挙げると……そりゃまあ人口が少ない地域有利ですよね。
鳥取県
島根県
秋田県
福井県
高知県
逆にトップは愛知県(やっぱり)、大阪、東京と続きます。
ただ、以下のサイト様で人口あたりの発生確率で計算し直してもらうと少し結果が変わってきます。
参考都道府県の交通事故発生率番付
鳥取島根が低水準をキープしているのは同じですが、東京が41位、神奈川35位とかなり低くなっています。香川、佐賀、宮崎がトップスリーというのはあまりイメージしにくい顔ぶれ。
ま、あと10年したら自動運転車が出て事故ゼロになりますよ。そんな記事も書いています。
3分で分かる、自動運転車の未来
1〜5位にプラス1します。
人口流入している地域
人口動態は人口密度や地域財政といったプラスマイナス両方に影響します。自宅も立派な不動産資産ですので、人口流入で需要が安定していれば地価が崩れにくいはず。
上が都道府県ごとの人口で、下が人口の自然増減データ。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city16.png
(出典:総務省)
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city17.png
(出典:総務省)
ちなみに、高齢者割合が最も高いのは秋田県で、最も低いのが沖縄県でした。高齢者が多いほど介護保険や行政サービスで一人あたり労働者にかかる負担が大きくなります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city15.png
(出典:厚生労働省)
地方財政データとして、歳入ー歳出が高いところをピックアップしましょう。なぜかグラフ化されていなかったですが、実質収支は東北にマイナスが目立ちますね。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city19.png
(出典:総務省)
参考地方財政白書
東京都
兵庫県
島根県←!?
北海道
埼玉県
また、人口密度の高さは伝染病の伝播や火災件数にも影響するはずです。火災件数圧倒的トップは東京都でした。
参考火災総数ランキング
とりあえず人口上位10県にプラス1、財政収支上位10位までの県にプラス1します。
医療サービスが充実している地域
自然災害ばっかりに目を向けていましたが、医療サービスの充実度合いは重要なパラメータになります。なぜなら、死亡原因の大半を占めるのはがんや生活習慣病だからですね。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city14.png
(出典:厚生労働省)
ということで、何度も引用して申し訳ないですが人口あたり医師数の分布です。東京は例外的に高いですが、基本的になぜか西日本は高く、東日本が低い結果となっています。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city20.png
(出典:都道府県格付研究所)
参考人口10万人あたりの医師数ランキング
徳島県
東京都
京都府
福岡県
鳥取県
ちなみに、人口あたり病床数も同様の傾向が見られました。
1〜5位にプラス2、6〜10位にプラス1します。
上以外の検討要素
原発稼働地域は危険度が高いのは間違いないです。災害がなくともテロの標的にされかねないので。
海沿いにわりと満遍なくありますね。まあでも原発が問題化したら周辺地域も巻き込まれますので、ポイントには割り振らなくていいかな。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city21.png
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁)
あとは福島原発の放射能被害の実態とか、大気汚染の一種としてPM2.5の被害とかがリスクになるのではないかと。
集計結果
さて、雑にポイントを振り分けたので、集計結果を出してみましょう。
1位:島根県
9ポイントでトップになりました。おめでとうございます。
2位:鳥取県
この結果ww
8ポイントでした。やっぱ全般的に中国地方強いんですよ。南海トラフも少し遠いし、他の自然災害も少ない、のんびりしたところです。リタイア先でも岡山とか広島は人気あるイメージです。
3位:岩手県
合計6ポイントでした。地震で3ポイント取ったのが大きかったですね。
まあ、そういう結果になりました。見ての通り、完全に地方優勢という結果でした(見にくくてすいません)。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city22.png
4位の5ポイントは結構多かったです。
北海道
青森県
山形県
東京都
徳島県
長崎県
注意点
改めて書きますが、安全度に絞った結果です。
人によって住居選びにおいて何に重きを置くのかは変わってきます。特に利便性(インフラ)や物価関連はとても大切な要素になるはずです。
今回の調査はあくまで安全度というデータから調査した結果ですので、
ポイントの割り振りについて
ポイントは私の独断で振りました。地震被害の小さそうな地域は多めにするとか。
また、公害などの一部データは絶対数比較になっていて、都心部が不利なデータになっていることは承知しておいてください。
どれだけ治安が良かろうと、隣人は選べない
ホワイト企業に就職したって上司がアレな人だったら意味ないですよね。同じ話で、せっかく住みよい土地を見つけたとしても隣人リスクというものがあるはずです(笑)
幸福度ランキング
こういうのもありました。
参考最新通信簿!47都道府県「幸福度」ランキング
この調査は55の指標に基づいて客観的に幸福度を測ったもので、「健康」「文化」「仕事」「生活」「教育」の5分野の合計値が高い県をランキングにしています。
上から順番に10位まで。
福井県
東京都
富山県
長野県
石川県
島根県
滋賀県
鳥取県
愛知県
静岡県
わりと被ってるな〜という印象でした。沖縄や北海道が下位にあったのが意外なような、そうでもないような。仕事のワースト1、2が両県でした。
海外を選択にするなら
別の機会に記事にしたいと思いますが、海外も考えたらどこがいいんでしょう。というか考えて楽しいのはたぶんこっち(笑)
安全性重視だと、東京は治安が良いと言われますが、以下のようにリスク指数が高いという指摘もあります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city2.png
(出典:防災白書)
これ、1年くらい前にもっと詳細なデータを見た記憶があるんですが、ご存知の方いらっしゃいません?
世界中の都市について地震、自然災害、政治経済みたいな色々な項目で評価が一覧出来る資料があったんですが、いくら探しても出てきませんでした(本で読んだのかも)。
確かその資料では台湾が日本以上にリスクの高い都市認定されていて、驚いたことを覚えています。
パーマネントトラベラー
パーマネントトラベラー(PT)という人々がいます。世界各国を転々として暮らす人々のことです。
この本は色々と夢があって読んでて面白いです。ミクロネシアやオフショア地域の居住権や市民権獲得可否、不動産情報が載っているという他に見ない本になっています。
こういう生活もあるのかと興味深く読んだだけですが、私のような引きこもりもいつか海外へ出て生活する日が来たりするんでしょうか(笑)
安全だけ見て決断は難しい
例えば下の図の世界都市の総合ランキングで、東京は3位に位置しています。経済1位、研究開発2位、文化が5位と評価されています。
こっちのサイトに続きがあります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city1.png
(出典:世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index, GPCI))
文化って大事だと思うんですよ。私は典型的なオタクですから、なんだかんだイベントの多い東京近くに住んでて良かったと思うことが多いです。
アーティストにとって一番評価の高い都市はパリで、研究者からすればニューヨークだそうです。生活者にとっては都市部のほうが住みやすいはずですし、日本人なら日本の都市のほうが気が楽です。
全体の平均解が必ずしも個人の最適解にはなり得ないということで、やっぱりどこに重点を置くのか、自分自身を振り返ってみてみたいものです。
どうでもいい話ですが、私は就活のときインフラ系を多く受けていました。理由は家から出ないで済みそうだったからです。ついでに今の会社の配属面談でも東京にしか事務所がない部門を希望しました。
残業時間や部の雰囲気なんかは入らないと分かりませんが、勤務地と通勤時間は予想が立てられます。
今回のネタにした安全・危険という基準はこれと似ています。「◯◯街の××が好き!」というこだわりがない場合、ひとまず失敗が少ない場所を選択することが出来るのです。
皆さんイチオシの街はどこですか?
って お気に入り保存してた記事だけど
令和になり 災害だらけのこの国には 過去の記事で
こういう事 もっと 考えていなきゃならないと思い 引っ張り出してみたw
(๑◔‿ ◔๑) にょほ〜
市況解説、投資小ネタ
2017.07.042019.01.20
自分が将来会社を辞めたとして、どこに住もうかと妄想したことはないでしょうか。
関東は便利だけど地震が怖いな〜とか、海沿いはきれいだけど津波があるし、雪国は避暑にいいけど冬がキツそう、とか。
地方は物価が安いと言いますが車が必須になりますし、子供の教育を考えると都心部にいたいと思ったり、リタイアしない人は仕事の関係で居住区もある程度決まってしまいます。
終の棲家を決めるには色々な要素があるはずですが、この記事では「安全性」にフォーカスを当ててみたいと思います。ほんとは安全性に加えて利便性とか物価(家賃や可処分所得の上限)が絡んで来るはずです。
ま、生まれてこの方実家から全く出ていない私には非常にハードルが高い話なんですが……^^;
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日本一安全な都市はどこか?
安全を構成する要素について
安全と言っても治安の良し悪しもあれば、自然災害もあります。思いつく限り挙げてみましょう。
治安:犯罪率の低さです。日本にスラム街はあまり聞きませんが、外国人が多い地域は基本的に危険度が上がると思っています。
地震:巨大地震の発生はべき乗則に従っており予測が困難です。ただ、プレートのひずみが起こすメカニズムは既に判明していますので、今後も発生しやすい地域はある程度特定出来ています。
津波:東日本大震災で改めて思い知らされましたが、海辺に住むというのはリスクが非常に大きいものです。
土砂災害:土砂崩れも同様ですね。
異常気象:台風、大雪、熱波といった異常気象。日本は過ごしやすい国だと思っていますが、夏は湿度のせいで体感温度は世界一とも言われます。自分でも忘れてましたが、昔こんなゴミ記事を書いてましたw→クールビズでノーネクタイになりました。
公害、汚染:基本は地産地消なので、水質や大気が汚染されていると、食べ物を通じて身体に悪影響を与えることになります。
人口密度:伝染病の伝播速度や、火災時の巻き込みにも影響します。
医師の不足地域:健康に関わる病院の状況も重要ではないかと思います。
交通事故:事故頻度が多い地域はあるのでしょうか。交通事故は起こす側になってしまうリスクもあって、自動車の運転は好きではありません。
地域財政:夕張市みたいに地域財政が破綻したら大変です。長く住むという意味で地域人口動態も無視出来ません。行政サービスにも影響してきますからね。
その他:原発の側はテロの危険が高いとか、地域や場所の特性も無視できないのではと思います。
この辺の要素を加点式のポイント制で出してみましょう。最新の統計データは政府統計が最も信用出来るので、それを使いましょう。
参考提供統計一覧 政府統計の総合窓口
治安の良い県、地域
治安については犯罪数を人口で割ることで、相対的な比較が可能になります。こちらはお借りした資料ですが、1000人あたりの犯罪件数をプロットされたもので、大変分かりやすい。
偏差値が高い=犯罪率が高いという分布です。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city3.png
(出典:都道府県格付研究所)
全部のデータは以下のサイト様をご参照ください。
参考人口1千人あたりの犯罪発生件数ランキング
基本的に東北地方と中国四国地方が治安の良い地域みたいですね。係数の低い5県を並べると……
秋田県:4.08件
岩手県:4.78件
山形県:5.51件
長崎県:5.95件
青森県:6.07件
という結果になりました。
ちなみに、悪いほうから挙げていくと大抵都心部に偏っています。ワーストが大阪、2位が愛知、3位福岡です。大阪は17.51件と秋田県の4倍以上になってますね……^^;
意外にも東京は5位、私の住む神奈川は22位でした。東京神奈川は防犯意識が非常に高いんですね。
1〜5位にプラス2、6〜10位にプラス1します。
地震の少ない県、地域(予測)
地震の予測は正確ではないものの、頻度はある程度周期から予測が立てられます。
震度6弱以上の地震について、今後30年以内の発生確率をマッピングしたデータで、赤いほうが確率が高くなります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city4.png
(出典:全国地震動予測地図)
詳細は以下のサイト様からご確認ください。
参考30年以内に震度6弱の大地震が来るのは?日本全国地震動予測地図2017
さて、日本列島が真っ赤に染まっていますが……これも黄色に塗られた低確率な地域がいくつかあります。
北海道:0%
長崎県:2%
山形県:3%
島根県:3%
岩手県:4%
この後青森、宮城、富山、長野、鳥取、山口が同率(5%)で続きます。一回地震来たところも多いですね。
逆に千葉は85%、神奈川は81%という超危険水準に達しています。直下型地震が心配される東京が47%、東海地震が心配される静岡も69%です。怖いですね……。
とりあえず私も備えとして防災グッズを購入しました。
世界的にもこれだけ災害危険度の高い都市は珍しく、東京一極集中はいい加減なんとかしないといけないはずなんですが、むしろ以前よりも人口流入や地域格差が広がってきているという。
余談ですが、直下に活断層がない岡山県(0%の黄色になってるところ)ですが、震度6弱確率は42%と高いんですよね。県の中でも南部は危険とか、調べると色々出てきます。
南海トラフ地震の最大被害想定では以下のように予測がされています。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city5.png
(出典:朝日新聞デジタル)
あるいは、過去の大型地震の発生回数で分けたデータも存在します。1916年〜2016年の間に発生した震度5弱以上の地震回数です。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city6.png
(出典:防災データベース)
うーん、東京が72回で圧倒的トップかー(´・ω・`)
0%の北海道もこの記録だと41回、結構多くなってますね。ただ、愛知県が3回になっていて、南海トラフ地震のサイクルを拾えていないと考えるとこっちをベースに考えるのはちょっと危険かも。
1〜5位にプラス3、6〜10位にプラス2、11〜15位にプラス1します。
その他自然災害が少ない県、地域
水の災害や土砂災害もありますが、メジャーなところでまず台風かなってことで、台風の少ない地域↓
気象庁のデータでは上陸の多い都道府県しか載っていませんでしたが、やはり西日本に多くて東日本が少ない傾向にあると思います。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city8.png
(出典:気象庁)
東北あたりまで来ると気圧が弱まって温帯低気圧に変わってしまいますので、この指標で考えるなら北の方ですかね。
その他、火山活動地帯はちょっと危険度が上がるでしょうか。以下の50火山は監視が必要として選定されているようで、この付近はハードルが上がります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city13.png
(出典:気象庁)
近畿、中国四国地方には危険度の高い火山がないんですね。
台風上陸数上位5県にマイナス1、火山のない近畿、中国四国地方にプラス1します。
気候の住みやすい地域
積雪の多い地域は少し住みにくい印象があります(私は雪国で暮らしたことがないもので)。積雪地帯をマッピングしたサイト様があったのでお借りします。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city9.png
(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性 )
詳細は以下のサイト様をご参照。
参考年間降雪量 [ 2011年第一位 青森県 ]
トップが青森、2位が北海道だそうで、北海道、東北〜北陸はやはり積雪地域ですよね。積雪量の全国平均は101cmですが、半数の都道府県では一桁です。
次。降雨量の多い地域も微妙ですかね。ただいざという時のパイプラインを考えると、雨が全く降らないのも問題なので、極端なものは除いたほうがいい気もしますね。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city10.png
(出典:都道府県格付研究所)
参考年間降水量ランキング
あと気温。暑すぎたり寒すぎたり極端なところは避けたいですね。寒さ≒積雪として、暑さを見る上で年間猛暑日データがありました。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city12.png
(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性 )
参考年間猛暑日数 [ 2010年第一位 京都府 ]
京都1位はちょっと意外でしたが、傾向としては内陸(盆地)が高いですね。
ということで、気候としては関東海岸沿い地域や瀬戸内海地域が良さそうです(この地域のポイントをプラス1します)。
公害が少ない県、地域
治安のデータと同じサイト様に、7大公害の分布がありました。
参考典型7公害苦情件数ランキング
大気や水質、土壌汚染や騒音などになりますが、基本的に都心が酷く、田舎は環境が良いです。
そういった被害の苦情件数が少ない県をピックアップしましょう。
高知県
富山県
島根県
青森県
徳島県
1〜10位にプラス1します。
交通事故の少ない県、地域
治安のデータと同じサイト様に交通事故分布もありました。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city7.png
(出典:都道府県格付研究所)
全国データは以下のサイト様をご参照ください。
参考交通事故件数ランキング
低い県を5つ挙げると……そりゃまあ人口が少ない地域有利ですよね。
鳥取県
島根県
秋田県
福井県
高知県
逆にトップは愛知県(やっぱり)、大阪、東京と続きます。
ただ、以下のサイト様で人口あたりの発生確率で計算し直してもらうと少し結果が変わってきます。
参考都道府県の交通事故発生率番付
鳥取島根が低水準をキープしているのは同じですが、東京が41位、神奈川35位とかなり低くなっています。香川、佐賀、宮崎がトップスリーというのはあまりイメージしにくい顔ぶれ。
ま、あと10年したら自動運転車が出て事故ゼロになりますよ。そんな記事も書いています。
3分で分かる、自動運転車の未来
1〜5位にプラス1します。
人口流入している地域
人口動態は人口密度や地域財政といったプラスマイナス両方に影響します。自宅も立派な不動産資産ですので、人口流入で需要が安定していれば地価が崩れにくいはず。
上が都道府県ごとの人口で、下が人口の自然増減データ。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city16.png
(出典:総務省)
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city17.png
(出典:総務省)
ちなみに、高齢者割合が最も高いのは秋田県で、最も低いのが沖縄県でした。高齢者が多いほど介護保険や行政サービスで一人あたり労働者にかかる負担が大きくなります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city15.png
(出典:厚生労働省)
地方財政データとして、歳入ー歳出が高いところをピックアップしましょう。なぜかグラフ化されていなかったですが、実質収支は東北にマイナスが目立ちますね。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city19.png
(出典:総務省)
参考地方財政白書
東京都
兵庫県
島根県←!?
北海道
埼玉県
また、人口密度の高さは伝染病の伝播や火災件数にも影響するはずです。火災件数圧倒的トップは東京都でした。
参考火災総数ランキング
とりあえず人口上位10県にプラス1、財政収支上位10位までの県にプラス1します。
医療サービスが充実している地域
自然災害ばっかりに目を向けていましたが、医療サービスの充実度合いは重要なパラメータになります。なぜなら、死亡原因の大半を占めるのはがんや生活習慣病だからですね。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city14.png
(出典:厚生労働省)
ということで、何度も引用して申し訳ないですが人口あたり医師数の分布です。東京は例外的に高いですが、基本的になぜか西日本は高く、東日本が低い結果となっています。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city20.png
(出典:都道府県格付研究所)
参考人口10万人あたりの医師数ランキング
徳島県
東京都
京都府
福岡県
鳥取県
ちなみに、人口あたり病床数も同様の傾向が見られました。
1〜5位にプラス2、6〜10位にプラス1します。
上以外の検討要素
原発稼働地域は危険度が高いのは間違いないです。災害がなくともテロの標的にされかねないので。
海沿いにわりと満遍なくありますね。まあでも原発が問題化したら周辺地域も巻き込まれますので、ポイントには割り振らなくていいかな。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city21.png
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁)
あとは福島原発の放射能被害の実態とか、大気汚染の一種としてPM2.5の被害とかがリスクになるのではないかと。
集計結果
さて、雑にポイントを振り分けたので、集計結果を出してみましょう。
1位:島根県
9ポイントでトップになりました。おめでとうございます。
2位:鳥取県
この結果ww
8ポイントでした。やっぱ全般的に中国地方強いんですよ。南海トラフも少し遠いし、他の自然災害も少ない、のんびりしたところです。リタイア先でも岡山とか広島は人気あるイメージです。
3位:岩手県
合計6ポイントでした。地震で3ポイント取ったのが大きかったですね。
まあ、そういう結果になりました。見ての通り、完全に地方優勢という結果でした(見にくくてすいません)。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city22.png
4位の5ポイントは結構多かったです。
北海道
青森県
山形県
東京都
徳島県
長崎県
注意点
改めて書きますが、安全度に絞った結果です。
人によって住居選びにおいて何に重きを置くのかは変わってきます。特に利便性(インフラ)や物価関連はとても大切な要素になるはずです。
今回の調査はあくまで安全度というデータから調査した結果ですので、
ポイントの割り振りについて
ポイントは私の独断で振りました。地震被害の小さそうな地域は多めにするとか。
また、公害などの一部データは絶対数比較になっていて、都心部が不利なデータになっていることは承知しておいてください。
どれだけ治安が良かろうと、隣人は選べない
ホワイト企業に就職したって上司がアレな人だったら意味ないですよね。同じ話で、せっかく住みよい土地を見つけたとしても隣人リスクというものがあるはずです(笑)
幸福度ランキング
こういうのもありました。
参考最新通信簿!47都道府県「幸福度」ランキング
この調査は55の指標に基づいて客観的に幸福度を測ったもので、「健康」「文化」「仕事」「生活」「教育」の5分野の合計値が高い県をランキングにしています。
上から順番に10位まで。
福井県
東京都
富山県
長野県
石川県
島根県
滋賀県
鳥取県
愛知県
静岡県
わりと被ってるな〜という印象でした。沖縄や北海道が下位にあったのが意外なような、そうでもないような。仕事のワースト1、2が両県でした。
海外を選択にするなら
別の機会に記事にしたいと思いますが、海外も考えたらどこがいいんでしょう。というか考えて楽しいのはたぶんこっち(笑)
安全性重視だと、東京は治安が良いと言われますが、以下のようにリスク指数が高いという指摘もあります。
http://w73t.com/wp-content/uploads/2017/07/city2.png
(出典:防災白書)
これ、1年くらい前にもっと詳細なデータを見た記憶があるんですが、ご存知の方いらっしゃいません?
世界中の都市について地震、自然災害、政治経済みたいな色々な項目で評価が一覧出来る資料があったんですが、いくら探しても出てきませんでした(本で読んだのかも)。
確かその資料では台湾が日本以上にリスクの高い都市認定されていて、驚いたことを覚えています。
パーマネントトラベラー
パーマネントトラベラー(PT)という人々がいます。世界各国を転々として暮らす人々のことです。
この本は色々と夢があって読んでて面白いです。ミクロネシアやオフショア地域の居住権や市民権獲得可否、不動産情報が載っているという他に見ない本になっています。
こういう生活もあるのかと興味深く読んだだけですが、私のような引きこもりもいつか海外へ出て生活する日が来たりするんでしょうか(笑)
安全だけ見て決断は難しい
例えば下の図の世界都市の総合ランキングで、東京は3位に位置しています。経済1位、研究開発2位、文化が5位と評価されています。
こっちのサイトに続きがあります。
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(出典:世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index, GPCI))
文化って大事だと思うんですよ。私は典型的なオタクですから、なんだかんだイベントの多い東京近くに住んでて良かったと思うことが多いです。
アーティストにとって一番評価の高い都市はパリで、研究者からすればニューヨークだそうです。生活者にとっては都市部のほうが住みやすいはずですし、日本人なら日本の都市のほうが気が楽です。
全体の平均解が必ずしも個人の最適解にはなり得ないということで、やっぱりどこに重点を置くのか、自分自身を振り返ってみてみたいものです。
どうでもいい話ですが、私は就活のときインフラ系を多く受けていました。理由は家から出ないで済みそうだったからです。ついでに今の会社の配属面談でも東京にしか事務所がない部門を希望しました。
残業時間や部の雰囲気なんかは入らないと分かりませんが、勤務地と通勤時間は予想が立てられます。
今回のネタにした安全・危険という基準はこれと似ています。「◯◯街の××が好き!」というこだわりがない場合、ひとまず失敗が少ない場所を選択することが出来るのです。
皆さんイチオシの街はどこですか?
って お気に入り保存してた記事だけど
令和になり 災害だらけのこの国には 過去の記事で
こういう事 もっと 考えていなきゃならないと思い 引っ張り出してみたw
(๑◔‿ ◔๑) にょほ〜
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