2019年06月15日
( ..)φメモメモ 糖尿病の原因と症状|リスクを減らす食事法&運動法 の記事
糖尿病の原因と症状|リスクを減らす食事法&運動法
Fuminners / 2018年5月1日 17時0分
「糖尿病」は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高いままとなる病気で、その原因によって、「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の糖尿病」「妊娠糖尿病」の4つに分類されます。厚生労働省が生活習慣病として注意喚起している糖尿病は「2型糖尿病」で、発症の主な原因は「生活習慣」「加齢」「遺伝的特徴」とされています。
また、糖尿病になると、血管に負担をかけるため、さまざまな合併症になる恐れもあります。今回は、糖尿病の原因や予防法などについて、糖尿病内科・たけおクリニック院長の竹尾浩紀先生にお話を伺いました。
目次
糖尿病とは
糖尿病の症状と原因
2型糖尿病の予防法と治療法(生活習慣)
2型糖尿病の薬事療法
2型糖尿病以外の糖尿病の原因
糖尿病が原因で引き起こされる病気
妊娠糖尿病
糖尿病とは
血糖値を測定されるシニア女性
糖尿病は、血液中のブドウ糖である「血糖」の量(血糖値)が高いままになってしまう病気です。ここでは、糖尿病のメカニズムを解説します。
糖尿病になるメカニズム
食事によって摂取された糖質は、消化されてブドウ糖になり、血液を通じて全身の細胞に運ばれ、生命を維持するエネルギー源として利用されています。血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)は、糖質を摂取すると上がり日常生活や運動などによりエネルギーとして消費されると下がりますが、「インスリン」などのホルモンの働きにより一定の濃度に安定するため、食事や運動をしても血糖値が極端に変動することはありません。
このインスリンの分泌量が不足することを「インスリン分泌低下」といい、インスリンが正常に作用しなくなることを「インスリン抵抗性」といいます。糖尿病は、この2つの影響により血糖値が正常に下がらなくなった病気です。
インスリンとは
インスリンは、膵臓の中にある「ランゲルハウス島」という細胞の集まりのうち、「β細胞」と呼ばれる細胞で生成・分泌されます。インスリンには、食後に上昇した血糖値を下げ、元の状態に戻す働きがあります。インスリンが正常に分泌され作用していると、血糖値は食事をすると上がり、その1時間後に下がり始め、2〜3時間後に元に戻るというリズムを保つことができます。
糖尿病の症状と原因
健康的な食卓
糖尿病は、原因別に「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の糖尿病」「妊娠糖尿病」の4つに分類されます。日本人における糖尿病患者の9割以上を占め、厚生労働省が生活習慣病として注意喚起している糖尿病は「2型糖尿病」に分類されています。ここでは、2型糖尿病について、症状や原因、対処法を解説します。
2型糖尿病の症状
初期の2型糖尿病は、血糖値が上がっていても目立つ自覚症状はほとんど出ません。徐々に以下のような不調が現れ、そのまま放置しておくと合併症につながる恐れがあります。
「高血糖が高い状態が続くと、『多尿』『口渇』『多飲』といった悪循環が生じます。まず、血糖を水分とともに体内に排出しようとして、尿の回数が増える多尿になります。すると、身体は水分が不足した状態になるので、喉の渇き(口渇)を強く感じ、水分をたくさん摂取するようになります(多飲)。その結果、また多尿になってしまうのです。このような悪循環に陥り症状が悪化していく前に糖尿病治療の専門医に診てもらった方がよいでしょう」(竹尾先生)
2型糖尿病が発症する原因
「糖尿病は生活習慣病に分類されることから、偏った食事や運動不足など、不規則な生活が原因で生じる病気だと思っている人も多くいます。しかし、2型糖尿病は食事や運動などの『生活習慣』だけでなく、『加齢』『遺伝子的特徴』も含めた3つが重要な発症要因となります」(竹尾先生)
以下に、2型糖尿病の発症に大きく関わる「生活習慣」「加齢」「遺伝子的特徴」について解説します。
生活習慣の乱れ
食生活をはじめとする生活習慣の乱れは、2型糖尿病を発症させる可能性があります。
「生活習慣についていうならば、運動する人より運動しない人、食事によるエネルギー摂取量が多すぎる人、痩せている人より太っている人(二十歳の時の体重と比べて5キロ以上増加)が発症しやすいと考えられます」(竹尾先生)
食べ過ぎや運動不足が続くと、内臓脂肪が貯まりやすくなります。このとき脂肪細胞に過剰な脂肪が蓄積され細胞が肥大化します。この脂肪細胞の肥大化による影響が、インスリン抵抗性にも及び、血糖値が上がったままとなるのです。
加齢による内臓の機能低下
加齢はインスリン分泌低下を生じさせる要因になります。
「歳を重ねるにつれて、すべての臓器の働きは衰えていきます。当然、膵臓の働きも衰えていくため、インスリン分泌低下が生じ、血糖値が上がりやすい状態になってしまうのです」(竹尾先生)
遺伝的特徴
発症する原因には、遺伝的な要因もあります。
「人の体質には特徴(個性)があり、遺伝が関係しています。膵臓の機能も、同様に、それぞれ遺伝的な特徴があり、インスリンをあまり分泌できない人やインスリンの分泌が遅い人がいます。そのため、近親者に2型糖尿病の人がいると、遺伝的特徴を鑑みて発症のリスクが高いと考えられます」(竹尾先生)
2型糖尿病の予防法と治療法(生活習慣)
運動しているシニア夫婦
「2型糖尿病は、『生活習慣』『加齢』『遺伝的特徴』の3つが主な原因となる病気ですが、偏った食事をしている人や、運動不足で太っている人など、不健康な生活習慣の人の方が発症しやすい傾向にあるのは確かです」(竹尾先生)
そのため、予防と治療には、食事や運動を中心とした健康的な生活習慣を取り入れることが大切です。患者の中には、不規則だったりバランスが悪かったりする生活習慣を続けてしまい、いつの間にか発症していたという人も少なくないといいます。ここでは、2型糖尿病の予防と、治療の目的である健康寿命(※)を保つことに役立つ、正しい食事法や運動法を紹介します。
(※)健康寿命とは、健康上の問題を抱えることなく生活できる期間のこと。
食事について
消費エネルギーに対し総エネルギー摂取量が多い人(食べ過ぎの人)は、2型糖尿病のリスクが高まる恐れがあります。そのため、1日の食事量を、自分に合った適正な摂取エネルギー量内にとどめることが大切です。
適正な摂取エネルギーを守る
1日に必要な、適正な摂取エネルギー量は、個人によって異なるので、次の方法で算出してみましょう。
(1)BMIで肥満度を算出する
BMI(ボディ・マス・インデックス)とは、肥満度を表す指標として用いられている国際基準の指数です。
BMI=体重kg÷(身長m×身長m)
【BMIによる肥満度の判定】
18.5未満…やせ型
18.5〜25未満…普通体型
25〜30未満…肥満型
30以上…重度の肥満型
(2)適正体重を算出する
適正体重(理想体重)はBMI=22を基準にして、下記の式で求められます。
適正体重kg=身長m×身長m×22
(3)自分に適正な「1日の摂取エネルギー量」を調べる
(2)で算出した標準体重と、下記で記した1日の身体活動量の目安から、自分に適正な1日の摂取エネルギー量を調べます。(1)で「肥満型」もしくは「重度の肥満型」と判定が出た人は、摂取エネルギー量を抑える必要があるので、最も低い数値である25 kcal/kgで計算してください。
1日の摂取エネルギー量kcal=標準体重kg×身体活動量kcal/kg
【1日の身体活動量の目安】
デスクワークなどが中心で、静的な活動が多い人→25〜30kcal/kg
デスクワークが中心だが、軽い運動習慣のある人→30〜35kcal/kg
立ち仕事がメインの人、あるいは運動習慣のある人→35以上kcal/kg
栄養バランスのよい食事メニューを続ける
栄養バランスのよい食事を摂る習慣を持つことが重要です。自分に適したエネルギー量を参考に、メニューを工夫しましょう。
「例えば、野菜に含まれる食物繊維は、糖の吸収を遅らせる作用があります。とはいえ、食物繊維だけで血糖値の上昇を抑える薬ほどの働きを期待することは難しいといえます。また、血糖値を上げにくいからといって特定の食材を取り続けることは、逆に、他の栄養素が不足して、身体に悪影響を与える可能性もあります。食物繊維を積極的に摂りたい場合には雑穀米を食べてみたり、糖を摂りすぎそうな場合には甘草(ステビア)や羅漢果などから作られる天然甘味料を使ったりするなど、数多くの食材をバランスよく摂りましょう」(竹尾先生)
規則正しい時間に食事を摂る
規則正しい時間に食事を摂ると、血糖値は上昇し、その後インスリンなどの作用によって下降し元に戻ります。しかし、夜遅くに食事をとる、朝食を抜く、など不規則な食事が続くと血糖値のリズムが乱れ、急激な上昇と下降が生じる恐れがあります。食事は、朝昼晩と、規則正しい時間にとることが大切です。
「朝食を抜いて、1日の初めての食事が昼食になると、通常よりも血糖値が上昇しやすい傾向があります。朝食を抜くと食事の間隔が大きく開くため、細胞内のエネルギーが不足した状態(細胞内飢餓)になります。そのため、身体がエネルギーを節約しようとして、血液中にブドウ糖をためる動きをしてしまうからです。朝は忙しい方が多いと思いますが、朝食はしっかりとりましょう」(竹尾先生)
運動について
2型糖尿病予防と治療のためには継続して運動することが重要です。そのため、興味があり、やってみたいと思える有酸素運動を行ってください。
「血糖値が正常な人の発症予防には、有酸素運動が1番効果的です。1週間の間に、150分の有酸素運動を2回以上に分けて行うと、発症する確率を50パーセントくらい抑制できるという研究があります。有酸素運動であればメニューは自由で、2回以上に分ければ何回でも構いません。既に2型糖尿病になってしまっている人もインスリン抵抗性の改善が見込めるのでおすすめしています」(竹尾先生)
2型糖尿病の薬物療法
診療室の医者
2型糖尿病予備軍の人(※)、糖尿病の人に対しては、大きく分けて「インスリンの分泌促進」や「インスリンの作用改善」の2種類の薬物療法が行われています。
(※)糖尿病予備軍とは、血糖値が、糖尿病と診断されるほど高くないが正常値より高い状態の人のこと。
インスリン分泌促進のための薬
血糖が増えたときだけインスリンを分泌させる薬で注射薬の「GLP-1受容体作動薬」と服用薬の「DPP-4阻害薬」、服用中はインスリンの分泌を促す「スルフォニル尿素薬(SU薬)」という服用薬もあります。
注射薬「GLP-1受容体作動薬」、服用薬「DPP-4阻害薬」
「いずれの薬も、『インクレチン』と呼ばれる、すい臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促すホルモンに作用します。ただし、ほかの糖尿病薬と併用すると、低血糖を招く危険性がありますので、専門医の指導のもとで服用してください」(竹尾先生)
スルフォニル尿素薬(SU薬)
「スルフォニル尿素薬は、空腹時でも血糖値が高い状態の人に用いられることが多い薬です。食欲の増進や、体重の増加などの副作用を招く可能性もあるので、食事で、摂取エネルギー量をコントロールする必要があります」(竹尾先生)
インスリン作用改善のための薬
インスリンの作用を改善させる薬で代表的なものは「チアゾリジン薬(インスリン抵抗性改善薬)」という服用薬です。その他にも、肝臓内でブドウ糖が新たに生成されるのを抑制するというアプローチでインスリンの作用を改善する「ビグアナイド薬(BG薬)」という服用薬もあります。
チアゾリジン薬
「チアゾリジン薬は、血液内に『ディポネクチン』というホルモンを増やすことで、肝臓や筋肉での脂肪燃焼を活性化させて、インスリンの働きを促すことを目的とした薬です。単独での作用が弱い場合は、『スルフォニル尿素薬(SU薬)』とともに服用するケースがあります。肝臓に負荷がかかるため、副作用として肝障害を起こしてしまう可能性があります。専門医の指導のもと服用してください」(竹尾先生)
ビグアナイド薬
「ビグアナイド薬は、食欲を抑える効果があるため、食事量のコントロールがうまくできない人に処方されることが多い薬で、低血糖を起こしにくいメリットがあります。副作用として考えられるのは、吐き気、下痢など、消化器官系に影響するものです」(竹尾先生)
2型糖尿病以外の糖尿病の原因
インスリン注射をする女性
上記では、糖尿病の4分類「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の糖尿病」「妊娠糖尿病」のうち、最も発症者数の多い「2型糖尿病」について解説してきました。ここでは、2型糖尿病以外の3分類についての原因を解説します。
1型糖尿病
インスリンは、膵臓の中にある「ランゲルハウス島」という細胞の集まりのうち、「β細胞」と呼ばれる細胞で生成・分泌されます。1型糖尿病は、このβ細胞が破壊されて、インスリン分泌が正常に機能せず、その分泌量が不足、または分泌されないことによって発症します。β細胞が破壊される原因は、自己免疫機能が正常に働かないことによるものともいわれていますが、はっきりとは解明されていません。β細胞の破壊は病気の進行とともに進んでいくため、徐々に、自分でインスリンの分泌ができなくなってしまいます。
その他の糖尿病
遺伝子の異常、もしくは疾患が原因で発症します。糖尿病を発症させる代表的な疾患は、膵臓病や肝臓病などです。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病は妊娠によってインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されたり、胎児に栄養を与えるために血糖が増えたりすることで発症します。妊娠中以外であれば糖尿病と診断されない段階の糖代謝(※)異常が生じた状態と、妊娠中に初めて発見された糖尿病がこの糖尿病に分類されます。血糖値の上昇は妊娠中のみで、出産後は元に戻ることが多いといわれます。
(※)糖代謝とは、糖質を摂取しエネルギーとして消費するサイクルのこと。
糖尿病が原因で引き起こされる病気
看護師と患者
高血糖の状態が続くと、糖尿病の3大合併症である「糖尿病腎症」「糖尿病網膜症」「糖尿病神経障害」を発症するリスクが高まります。3大合併症は、内臓内部などの細い血管がダメージを受けて発症することから、「最小血管合併症」ともいわれます。ここでは、3大合併症と、第4の合併症と呼ばれる「大血管症」について解説します。
最小血管合併症(3大合併症)
最小血管合併症(3大合併症)といわれる「糖尿病腎症」「糖尿病網膜症」「糖尿病神経障害」は、糖尿病を原因とした病気です。
糖尿病腎症
「糖尿病腎症」とは、腎臓の中にある、毛細血管が球状に密集した「糸球体」が劣化することで生じる病気です。
「糸球体には、血液に含まれる老廃物をろ過して、必要なタンパク質を残す役割がありす。高血糖になると、糸球体の組織が粗くなり、ろ過機能が正常に働かなくなります。そして、症状が進行すると、ろ過機能がほとんど働かなくなって、体内に老廃物がたまってしまいます。その結果、吐き気や頭痛などの症状が起こります」(竹尾先生)
糖尿病網膜症
「糖尿病網膜症」は、無数の細い血管が集まる目の「網膜」が、高血糖の状態が続くことにより、詰まったり、もろくなったり、出血したりすることで生じる病気です。
「高血糖になっても目立つ自覚症状が出ないので、本人が気付かず放置してしまうことがあり、過去には、網膜症によって糖尿病に気付くことが多々ありました。そのため、糖尿病の診断基準(日本糖尿病学会)には、網膜症の有無が記述されています」(竹尾先生)
糖尿病神経障害
「糖尿病神経障害」は、しびれや痛みを感じる感覚障害や自律神経障害が生じる病気です。
「糖尿病によって糖尿病神経障害になる原因は、高血糖によって血流が悪化して神経細胞に十分に栄養が届かなかったり、糖代謝の際にできる『ソルビトール』という物質が神経細胞内にたまり神経細胞の働きが鈍くなったりすることで発症します」(竹尾先生)
大血管症(第4の合併症)
高血糖により太い血管に異常が生じて発症する病気を「大血管症」といい、糖尿病の第4の合併症とされています。
「主な『第4の合併症』は、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化、歯周病、認知症です。しかし、3大合併症のように、糖尿病のみが発症の原因になる疾患と違い、加齢や血圧、コレステロール(体内の脂質のひとつ)なども発症の要因となります。そのため、糖尿病を防ぐだけでは発症を食い止めることはできず、多角的なアプローチで予防や治療を行うことが必要です」(竹尾先生)
妊娠糖尿病
看護師と患者
妊娠糖尿病とは、妊娠中以外であれば糖尿病と診断されない段階の糖代謝異常が生じた状態と、妊娠中に初めて発見された糖尿病のことを指します。妊娠糖尿病は、母体だけではなく胎児に対しても悪影響を及ぼす恐れがあります。
妊娠糖尿病のリスク
「妊娠糖尿病を治療する最大の目的は、胎児に、先天奇形や巨大児などのリスクを及ぼさないためです。一方、母体においては、流産や早産などのリスクを排除します。また、妊娠糖尿病を発症した方は、将来的に糖尿病や糖尿病合併症が生じる可能性が高いので注意が必要です」(竹尾先生)
以下で、妊娠時の血糖をコントロールのする具体的な方法を紹介します。
食事療法
妊娠中は、1日に必要な摂取エネルギーの量が増えるため、上記で紹介した1日の摂取エネルギー量に、妊娠初期なら50kcal、妊娠中期なら250kcal、妊娠後期な450kcalをプラスしたエネルギー量を目安として食事をとりましょう。ただし、肥満傾向にある妊婦は、エネルギーのプラスはせず、標準体重kg×30kcalで算出したエネルギー量内で食事をとりましょう。
運動療法
妊娠中の適度な運動は、血糖値のコントロールにくわえ、過度な体重増加防止や気分転換にもなります。とはいえ、転倒や落下の危険性のある運動や、長時間立ちっぱなしの運動は避けましょう。妊娠中の運動は、専門医の指導のもと行うことが大切です。
薬物療法
食事や運動で十分な血糖コントロールができない場合は、薬物療法が必要になります。インスリン製剤を注射することで、インスリンの分泌を促し、血糖値をコントロールするインスリン療法が有効です。体内のインスリン需要量は、妊娠末期にかけて増加するため、使用量は専門医の指導のもとで調整する必要があります。
<参照>
「血糖値を下げるおいしいレシピつき 図解でわかる糖尿病」医学監修:片山隆司、食事療法監修:貴堂明世、料理・レシピ作成:伊藤玲子(主婦の友社)
厚生労働省HP
国立国際医療センターHP
Fuminners / 2018年5月1日 17時0分
「糖尿病」は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高いままとなる病気で、その原因によって、「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の糖尿病」「妊娠糖尿病」の4つに分類されます。厚生労働省が生活習慣病として注意喚起している糖尿病は「2型糖尿病」で、発症の主な原因は「生活習慣」「加齢」「遺伝的特徴」とされています。
また、糖尿病になると、血管に負担をかけるため、さまざまな合併症になる恐れもあります。今回は、糖尿病の原因や予防法などについて、糖尿病内科・たけおクリニック院長の竹尾浩紀先生にお話を伺いました。
目次
糖尿病とは
糖尿病の症状と原因
2型糖尿病の予防法と治療法(生活習慣)
2型糖尿病の薬事療法
2型糖尿病以外の糖尿病の原因
糖尿病が原因で引き起こされる病気
妊娠糖尿病
糖尿病とは
血糖値を測定されるシニア女性
糖尿病は、血液中のブドウ糖である「血糖」の量(血糖値)が高いままになってしまう病気です。ここでは、糖尿病のメカニズムを解説します。
糖尿病になるメカニズム
食事によって摂取された糖質は、消化されてブドウ糖になり、血液を通じて全身の細胞に運ばれ、生命を維持するエネルギー源として利用されています。血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)は、糖質を摂取すると上がり日常生活や運動などによりエネルギーとして消費されると下がりますが、「インスリン」などのホルモンの働きにより一定の濃度に安定するため、食事や運動をしても血糖値が極端に変動することはありません。
このインスリンの分泌量が不足することを「インスリン分泌低下」といい、インスリンが正常に作用しなくなることを「インスリン抵抗性」といいます。糖尿病は、この2つの影響により血糖値が正常に下がらなくなった病気です。
インスリンとは
インスリンは、膵臓の中にある「ランゲルハウス島」という細胞の集まりのうち、「β細胞」と呼ばれる細胞で生成・分泌されます。インスリンには、食後に上昇した血糖値を下げ、元の状態に戻す働きがあります。インスリンが正常に分泌され作用していると、血糖値は食事をすると上がり、その1時間後に下がり始め、2〜3時間後に元に戻るというリズムを保つことができます。
糖尿病の症状と原因
健康的な食卓
糖尿病は、原因別に「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の糖尿病」「妊娠糖尿病」の4つに分類されます。日本人における糖尿病患者の9割以上を占め、厚生労働省が生活習慣病として注意喚起している糖尿病は「2型糖尿病」に分類されています。ここでは、2型糖尿病について、症状や原因、対処法を解説します。
2型糖尿病の症状
初期の2型糖尿病は、血糖値が上がっていても目立つ自覚症状はほとんど出ません。徐々に以下のような不調が現れ、そのまま放置しておくと合併症につながる恐れがあります。
「高血糖が高い状態が続くと、『多尿』『口渇』『多飲』といった悪循環が生じます。まず、血糖を水分とともに体内に排出しようとして、尿の回数が増える多尿になります。すると、身体は水分が不足した状態になるので、喉の渇き(口渇)を強く感じ、水分をたくさん摂取するようになります(多飲)。その結果、また多尿になってしまうのです。このような悪循環に陥り症状が悪化していく前に糖尿病治療の専門医に診てもらった方がよいでしょう」(竹尾先生)
2型糖尿病が発症する原因
「糖尿病は生活習慣病に分類されることから、偏った食事や運動不足など、不規則な生活が原因で生じる病気だと思っている人も多くいます。しかし、2型糖尿病は食事や運動などの『生活習慣』だけでなく、『加齢』『遺伝子的特徴』も含めた3つが重要な発症要因となります」(竹尾先生)
以下に、2型糖尿病の発症に大きく関わる「生活習慣」「加齢」「遺伝子的特徴」について解説します。
生活習慣の乱れ
食生活をはじめとする生活習慣の乱れは、2型糖尿病を発症させる可能性があります。
「生活習慣についていうならば、運動する人より運動しない人、食事によるエネルギー摂取量が多すぎる人、痩せている人より太っている人(二十歳の時の体重と比べて5キロ以上増加)が発症しやすいと考えられます」(竹尾先生)
食べ過ぎや運動不足が続くと、内臓脂肪が貯まりやすくなります。このとき脂肪細胞に過剰な脂肪が蓄積され細胞が肥大化します。この脂肪細胞の肥大化による影響が、インスリン抵抗性にも及び、血糖値が上がったままとなるのです。
加齢による内臓の機能低下
加齢はインスリン分泌低下を生じさせる要因になります。
「歳を重ねるにつれて、すべての臓器の働きは衰えていきます。当然、膵臓の働きも衰えていくため、インスリン分泌低下が生じ、血糖値が上がりやすい状態になってしまうのです」(竹尾先生)
遺伝的特徴
発症する原因には、遺伝的な要因もあります。
「人の体質には特徴(個性)があり、遺伝が関係しています。膵臓の機能も、同様に、それぞれ遺伝的な特徴があり、インスリンをあまり分泌できない人やインスリンの分泌が遅い人がいます。そのため、近親者に2型糖尿病の人がいると、遺伝的特徴を鑑みて発症のリスクが高いと考えられます」(竹尾先生)
2型糖尿病の予防法と治療法(生活習慣)
運動しているシニア夫婦
「2型糖尿病は、『生活習慣』『加齢』『遺伝的特徴』の3つが主な原因となる病気ですが、偏った食事をしている人や、運動不足で太っている人など、不健康な生活習慣の人の方が発症しやすい傾向にあるのは確かです」(竹尾先生)
そのため、予防と治療には、食事や運動を中心とした健康的な生活習慣を取り入れることが大切です。患者の中には、不規則だったりバランスが悪かったりする生活習慣を続けてしまい、いつの間にか発症していたという人も少なくないといいます。ここでは、2型糖尿病の予防と、治療の目的である健康寿命(※)を保つことに役立つ、正しい食事法や運動法を紹介します。
(※)健康寿命とは、健康上の問題を抱えることなく生活できる期間のこと。
食事について
消費エネルギーに対し総エネルギー摂取量が多い人(食べ過ぎの人)は、2型糖尿病のリスクが高まる恐れがあります。そのため、1日の食事量を、自分に合った適正な摂取エネルギー量内にとどめることが大切です。
適正な摂取エネルギーを守る
1日に必要な、適正な摂取エネルギー量は、個人によって異なるので、次の方法で算出してみましょう。
(1)BMIで肥満度を算出する
BMI(ボディ・マス・インデックス)とは、肥満度を表す指標として用いられている国際基準の指数です。
BMI=体重kg÷(身長m×身長m)
【BMIによる肥満度の判定】
18.5未満…やせ型
18.5〜25未満…普通体型
25〜30未満…肥満型
30以上…重度の肥満型
(2)適正体重を算出する
適正体重(理想体重)はBMI=22を基準にして、下記の式で求められます。
適正体重kg=身長m×身長m×22
(3)自分に適正な「1日の摂取エネルギー量」を調べる
(2)で算出した標準体重と、下記で記した1日の身体活動量の目安から、自分に適正な1日の摂取エネルギー量を調べます。(1)で「肥満型」もしくは「重度の肥満型」と判定が出た人は、摂取エネルギー量を抑える必要があるので、最も低い数値である25 kcal/kgで計算してください。
1日の摂取エネルギー量kcal=標準体重kg×身体活動量kcal/kg
【1日の身体活動量の目安】
デスクワークなどが中心で、静的な活動が多い人→25〜30kcal/kg
デスクワークが中心だが、軽い運動習慣のある人→30〜35kcal/kg
立ち仕事がメインの人、あるいは運動習慣のある人→35以上kcal/kg
栄養バランスのよい食事メニューを続ける
栄養バランスのよい食事を摂る習慣を持つことが重要です。自分に適したエネルギー量を参考に、メニューを工夫しましょう。
「例えば、野菜に含まれる食物繊維は、糖の吸収を遅らせる作用があります。とはいえ、食物繊維だけで血糖値の上昇を抑える薬ほどの働きを期待することは難しいといえます。また、血糖値を上げにくいからといって特定の食材を取り続けることは、逆に、他の栄養素が不足して、身体に悪影響を与える可能性もあります。食物繊維を積極的に摂りたい場合には雑穀米を食べてみたり、糖を摂りすぎそうな場合には甘草(ステビア)や羅漢果などから作られる天然甘味料を使ったりするなど、数多くの食材をバランスよく摂りましょう」(竹尾先生)
規則正しい時間に食事を摂る
規則正しい時間に食事を摂ると、血糖値は上昇し、その後インスリンなどの作用によって下降し元に戻ります。しかし、夜遅くに食事をとる、朝食を抜く、など不規則な食事が続くと血糖値のリズムが乱れ、急激な上昇と下降が生じる恐れがあります。食事は、朝昼晩と、規則正しい時間にとることが大切です。
「朝食を抜いて、1日の初めての食事が昼食になると、通常よりも血糖値が上昇しやすい傾向があります。朝食を抜くと食事の間隔が大きく開くため、細胞内のエネルギーが不足した状態(細胞内飢餓)になります。そのため、身体がエネルギーを節約しようとして、血液中にブドウ糖をためる動きをしてしまうからです。朝は忙しい方が多いと思いますが、朝食はしっかりとりましょう」(竹尾先生)
運動について
2型糖尿病予防と治療のためには継続して運動することが重要です。そのため、興味があり、やってみたいと思える有酸素運動を行ってください。
「血糖値が正常な人の発症予防には、有酸素運動が1番効果的です。1週間の間に、150分の有酸素運動を2回以上に分けて行うと、発症する確率を50パーセントくらい抑制できるという研究があります。有酸素運動であればメニューは自由で、2回以上に分ければ何回でも構いません。既に2型糖尿病になってしまっている人もインスリン抵抗性の改善が見込めるのでおすすめしています」(竹尾先生)
2型糖尿病の薬物療法
診療室の医者
2型糖尿病予備軍の人(※)、糖尿病の人に対しては、大きく分けて「インスリンの分泌促進」や「インスリンの作用改善」の2種類の薬物療法が行われています。
(※)糖尿病予備軍とは、血糖値が、糖尿病と診断されるほど高くないが正常値より高い状態の人のこと。
インスリン分泌促進のための薬
血糖が増えたときだけインスリンを分泌させる薬で注射薬の「GLP-1受容体作動薬」と服用薬の「DPP-4阻害薬」、服用中はインスリンの分泌を促す「スルフォニル尿素薬(SU薬)」という服用薬もあります。
注射薬「GLP-1受容体作動薬」、服用薬「DPP-4阻害薬」
「いずれの薬も、『インクレチン』と呼ばれる、すい臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促すホルモンに作用します。ただし、ほかの糖尿病薬と併用すると、低血糖を招く危険性がありますので、専門医の指導のもとで服用してください」(竹尾先生)
スルフォニル尿素薬(SU薬)
「スルフォニル尿素薬は、空腹時でも血糖値が高い状態の人に用いられることが多い薬です。食欲の増進や、体重の増加などの副作用を招く可能性もあるので、食事で、摂取エネルギー量をコントロールする必要があります」(竹尾先生)
インスリン作用改善のための薬
インスリンの作用を改善させる薬で代表的なものは「チアゾリジン薬(インスリン抵抗性改善薬)」という服用薬です。その他にも、肝臓内でブドウ糖が新たに生成されるのを抑制するというアプローチでインスリンの作用を改善する「ビグアナイド薬(BG薬)」という服用薬もあります。
チアゾリジン薬
「チアゾリジン薬は、血液内に『ディポネクチン』というホルモンを増やすことで、肝臓や筋肉での脂肪燃焼を活性化させて、インスリンの働きを促すことを目的とした薬です。単独での作用が弱い場合は、『スルフォニル尿素薬(SU薬)』とともに服用するケースがあります。肝臓に負荷がかかるため、副作用として肝障害を起こしてしまう可能性があります。専門医の指導のもと服用してください」(竹尾先生)
ビグアナイド薬
「ビグアナイド薬は、食欲を抑える効果があるため、食事量のコントロールがうまくできない人に処方されることが多い薬で、低血糖を起こしにくいメリットがあります。副作用として考えられるのは、吐き気、下痢など、消化器官系に影響するものです」(竹尾先生)
2型糖尿病以外の糖尿病の原因
インスリン注射をする女性
上記では、糖尿病の4分類「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の糖尿病」「妊娠糖尿病」のうち、最も発症者数の多い「2型糖尿病」について解説してきました。ここでは、2型糖尿病以外の3分類についての原因を解説します。
1型糖尿病
インスリンは、膵臓の中にある「ランゲルハウス島」という細胞の集まりのうち、「β細胞」と呼ばれる細胞で生成・分泌されます。1型糖尿病は、このβ細胞が破壊されて、インスリン分泌が正常に機能せず、その分泌量が不足、または分泌されないことによって発症します。β細胞が破壊される原因は、自己免疫機能が正常に働かないことによるものともいわれていますが、はっきりとは解明されていません。β細胞の破壊は病気の進行とともに進んでいくため、徐々に、自分でインスリンの分泌ができなくなってしまいます。
その他の糖尿病
遺伝子の異常、もしくは疾患が原因で発症します。糖尿病を発症させる代表的な疾患は、膵臓病や肝臓病などです。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病は妊娠によってインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されたり、胎児に栄養を与えるために血糖が増えたりすることで発症します。妊娠中以外であれば糖尿病と診断されない段階の糖代謝(※)異常が生じた状態と、妊娠中に初めて発見された糖尿病がこの糖尿病に分類されます。血糖値の上昇は妊娠中のみで、出産後は元に戻ることが多いといわれます。
(※)糖代謝とは、糖質を摂取しエネルギーとして消費するサイクルのこと。
糖尿病が原因で引き起こされる病気
看護師と患者
高血糖の状態が続くと、糖尿病の3大合併症である「糖尿病腎症」「糖尿病網膜症」「糖尿病神経障害」を発症するリスクが高まります。3大合併症は、内臓内部などの細い血管がダメージを受けて発症することから、「最小血管合併症」ともいわれます。ここでは、3大合併症と、第4の合併症と呼ばれる「大血管症」について解説します。
最小血管合併症(3大合併症)
最小血管合併症(3大合併症)といわれる「糖尿病腎症」「糖尿病網膜症」「糖尿病神経障害」は、糖尿病を原因とした病気です。
糖尿病腎症
「糖尿病腎症」とは、腎臓の中にある、毛細血管が球状に密集した「糸球体」が劣化することで生じる病気です。
「糸球体には、血液に含まれる老廃物をろ過して、必要なタンパク質を残す役割がありす。高血糖になると、糸球体の組織が粗くなり、ろ過機能が正常に働かなくなります。そして、症状が進行すると、ろ過機能がほとんど働かなくなって、体内に老廃物がたまってしまいます。その結果、吐き気や頭痛などの症状が起こります」(竹尾先生)
糖尿病網膜症
「糖尿病網膜症」は、無数の細い血管が集まる目の「網膜」が、高血糖の状態が続くことにより、詰まったり、もろくなったり、出血したりすることで生じる病気です。
「高血糖になっても目立つ自覚症状が出ないので、本人が気付かず放置してしまうことがあり、過去には、網膜症によって糖尿病に気付くことが多々ありました。そのため、糖尿病の診断基準(日本糖尿病学会)には、網膜症の有無が記述されています」(竹尾先生)
糖尿病神経障害
「糖尿病神経障害」は、しびれや痛みを感じる感覚障害や自律神経障害が生じる病気です。
「糖尿病によって糖尿病神経障害になる原因は、高血糖によって血流が悪化して神経細胞に十分に栄養が届かなかったり、糖代謝の際にできる『ソルビトール』という物質が神経細胞内にたまり神経細胞の働きが鈍くなったりすることで発症します」(竹尾先生)
大血管症(第4の合併症)
高血糖により太い血管に異常が生じて発症する病気を「大血管症」といい、糖尿病の第4の合併症とされています。
「主な『第4の合併症』は、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化、歯周病、認知症です。しかし、3大合併症のように、糖尿病のみが発症の原因になる疾患と違い、加齢や血圧、コレステロール(体内の脂質のひとつ)なども発症の要因となります。そのため、糖尿病を防ぐだけでは発症を食い止めることはできず、多角的なアプローチで予防や治療を行うことが必要です」(竹尾先生)
妊娠糖尿病
看護師と患者
妊娠糖尿病とは、妊娠中以外であれば糖尿病と診断されない段階の糖代謝異常が生じた状態と、妊娠中に初めて発見された糖尿病のことを指します。妊娠糖尿病は、母体だけではなく胎児に対しても悪影響を及ぼす恐れがあります。
妊娠糖尿病のリスク
「妊娠糖尿病を治療する最大の目的は、胎児に、先天奇形や巨大児などのリスクを及ぼさないためです。一方、母体においては、流産や早産などのリスクを排除します。また、妊娠糖尿病を発症した方は、将来的に糖尿病や糖尿病合併症が生じる可能性が高いので注意が必要です」(竹尾先生)
以下で、妊娠時の血糖をコントロールのする具体的な方法を紹介します。
食事療法
妊娠中は、1日に必要な摂取エネルギーの量が増えるため、上記で紹介した1日の摂取エネルギー量に、妊娠初期なら50kcal、妊娠中期なら250kcal、妊娠後期な450kcalをプラスしたエネルギー量を目安として食事をとりましょう。ただし、肥満傾向にある妊婦は、エネルギーのプラスはせず、標準体重kg×30kcalで算出したエネルギー量内で食事をとりましょう。
運動療法
妊娠中の適度な運動は、血糖値のコントロールにくわえ、過度な体重増加防止や気分転換にもなります。とはいえ、転倒や落下の危険性のある運動や、長時間立ちっぱなしの運動は避けましょう。妊娠中の運動は、専門医の指導のもと行うことが大切です。
薬物療法
食事や運動で十分な血糖コントロールができない場合は、薬物療法が必要になります。インスリン製剤を注射することで、インスリンの分泌を促し、血糖値をコントロールするインスリン療法が有効です。体内のインスリン需要量は、妊娠末期にかけて増加するため、使用量は専門医の指導のもとで調整する必要があります。
<参照>
「血糖値を下げるおいしいレシピつき 図解でわかる糖尿病」医学監修:片山隆司、食事療法監修:貴堂明世、料理・レシピ作成:伊藤玲子(主婦の友社)
厚生労働省HP
国立国際医療センターHP
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