2016年12月08日
( ..)φメモメモ これまでかかった費用は1兆円超え…
これまでかかった費用は1兆円超え…「もんじゅ」はなぜもっと早く撤退できなかったのか?
12月01日 07:00dot.
これまでかかった費用は1兆円超え…「もんじゅ」はなぜもっと早く撤退できなかったのか?
高速増殖原型炉「もんじゅ」 (c)朝日新聞社
政府は9月、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)を廃炉にする方向で見直すと発表した。日本の原子力政策が大きく変わることになる。毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、朝日新聞編集委員・竹内敬二さんの解説を紹介しよう。
* * *
もんじゅは高速増殖炉という種類の原子力発電所(原発)だ。一般の原発の燃料はウランだが、高速増殖炉の燃料は主にプルトニウム。「高速」は炉の中で飛び回る中性子の速度が速いことを意味し(一般の原発の中性子は低速)、「増殖」はプルトニウムが増えることをいう。
高速増殖炉は、燃料のプルトニウムが運転中に増えることから「夢の原子炉」と呼ばれてきた。
原発後進国だった日本は、戦後、アメリカやイギリスから原発の技術を導入する一方、「高速増殖炉は国産技術でつくろう」という目標を掲げた。新型炉なので(1)実験炉(常陽)、(2)原型炉(もんじゅ)、(3)実証炉、(4)実用炉の4段階を踏んで、着実に開発することにした。
もんじゅは2段階目の原型炉で、1994年に運転を開始したが、トラブルなどが相次ぎ、20年以上ほとんど動かすことができなかった。そのもんじゅを、9月、政府は「廃炉を含め抜本的な見直しをする」と発表した。今後二度と動かず、廃炉になる可能性が高い。高速増殖炉で21世紀のエネルギー問題を解決するという日本の夢が崩れた。
しかし、世界的に見れば、多くの国がもっと早く高速増殖炉の開発をやめている。アメリカ、ドイツ、イギリスは90年代前半にやめた。プルトニウムを燃やす高速増殖炉は、ウランを燃やす一般の原発より発電コストが高いこと、核兵器の材料にもなるプルトニウムの扱いに多くの問題が発生することが常識になったからだ。今のところ、実用化に成功した高速増殖炉は世界のどこにもない。
もんじゅも、他国に増して金食い虫になった。当初の建設費は4千億円といわれたが、約6千億円に。運転停止中も年間200億円、一日5千万円の維持費がかかっている。これまでの費用の合計は1兆円を超え、再開にはさらに5千数百億円が必要になる。国民の理解を超える額だ。
それにしても、なぜもっと早く撤退できなかったのか? 経済性がないのは外国も日本も同じだが、日本の原子力政策は、「無理な部分があっても修正できない」という悪い特徴があるからだ。税金を使う公共事業ではよくみられることだが、原子力政策では、とくにそうした傾向が強い。政策判断を間違った責任も、誰もとらない。
いずれにしても日本はこの20年で膨大な時間とお金を浪費した。
政府は高速炉の開発と、核燃料サイクルの推進を続けるとしているが、それは「カラ元気」だろう。もんじゅが廃炉に向かえば無理だ。
高速増殖実験炉(常陽)の設計を始めたのが1960年。50年以上の歳月と1兆円を大きく超える費用をかけた開発の代わりになるものを、そう簡単につくることはできないからだ。
また、日本がめざしてきた「高速増殖炉のサイクル」は、高速増殖炉、再処理工場、MOX燃料(プルトニウムとウランを混合した燃料)工場の主要3施設が同時に存在しないと成り立たない。日本では、再処理工場はほぼ完成済み。MOX燃料工場は建設中。しかし、高速増殖炉は、当面、存在しない。核燃料サイクルの「環」が切れてしまう。
実は、もう一つの核燃料サイクルがある。再処理工場で出るプルトニウムを燃料にして、一般の原発で利用する「プルサーマルのサイクル」だ。このサイクルは高速増殖炉なしで回る。しかし、これも一般の原発より発電コストが高いので「やる必要があるのか」という疑問が出るだろう。
結局どうなるか? もんじゅが廃炉に向かえば、日本の原子力政策には、戦後最大の変化が起きる。高速増殖炉の開発は事実上止まり、日本の目標だった核燃料サイクルの見通しも立たなくなるだろう。それは逆に、合理的なエネルギー政策をつくるチャンスでもあるのだ。(解説/朝日新聞編集委員・竹内敬二)
■二つの核燃料サイクル
<プルサーマルのサイクル>
一般の原発から出た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、MOX燃料の一部に再利用するしくみ(プルサーマル発電)。サイクルは1回だけ。日本でも小規模で実施中。国内の再処理工場とMOX燃料工場は未完成のため、日本はイギリスとフランスに使用済み核燃料を運び、再処理とMOX燃料の製造を委託してきた(※)。
※日本が海外に委託した再処理などによって出たプルトニウムの量は、国内外に約48トン(原爆6千発分)もある。
<高速増殖炉のサイクル>
一般の原発から出た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、プルトニウム含有量の高いMOX燃料をつくって、高速増殖炉の燃料にするしくみ。高速増殖炉で燃やすとプルトニウムは増えるため、「夢の原子炉」と呼ばれた。サイクルは理論的には数十回可能だが、複雑でコストがかかることがわかり、実用化されていない。
■どうすればいい? 竹内さんの解決シナリオ
日本にはつくってしまったプルトニウムを処理する道義的な責任がある。「期間限定でプルサーマル発電をする」「捨てる研究をする」必要があるだろう。今後プルトニウムを増やすのはよくない。使用済み核燃料は再処理せず、しばらく保管して、「そのまま捨てる」方向へ政策を変えるべきだ。
※月刊ジュニアエラ 2016年12月号より
年貢 だと思って 無駄金ばかり使いやがって!
今ごろ・・・ 見直すとかwww ムダ金で 生活してた奴はいいよのう
電気も作れんとこに 部品交換もせず ただ居ただけw
それで 金もらえるんだもの みつおw
(๑◔‿ ◔๑) にょほ〜
12月01日 07:00dot.
これまでかかった費用は1兆円超え…「もんじゅ」はなぜもっと早く撤退できなかったのか?
高速増殖原型炉「もんじゅ」 (c)朝日新聞社
政府は9月、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)を廃炉にする方向で見直すと発表した。日本の原子力政策が大きく変わることになる。毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、朝日新聞編集委員・竹内敬二さんの解説を紹介しよう。
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もんじゅは高速増殖炉という種類の原子力発電所(原発)だ。一般の原発の燃料はウランだが、高速増殖炉の燃料は主にプルトニウム。「高速」は炉の中で飛び回る中性子の速度が速いことを意味し(一般の原発の中性子は低速)、「増殖」はプルトニウムが増えることをいう。
高速増殖炉は、燃料のプルトニウムが運転中に増えることから「夢の原子炉」と呼ばれてきた。
原発後進国だった日本は、戦後、アメリカやイギリスから原発の技術を導入する一方、「高速増殖炉は国産技術でつくろう」という目標を掲げた。新型炉なので(1)実験炉(常陽)、(2)原型炉(もんじゅ)、(3)実証炉、(4)実用炉の4段階を踏んで、着実に開発することにした。
もんじゅは2段階目の原型炉で、1994年に運転を開始したが、トラブルなどが相次ぎ、20年以上ほとんど動かすことができなかった。そのもんじゅを、9月、政府は「廃炉を含め抜本的な見直しをする」と発表した。今後二度と動かず、廃炉になる可能性が高い。高速増殖炉で21世紀のエネルギー問題を解決するという日本の夢が崩れた。
しかし、世界的に見れば、多くの国がもっと早く高速増殖炉の開発をやめている。アメリカ、ドイツ、イギリスは90年代前半にやめた。プルトニウムを燃やす高速増殖炉は、ウランを燃やす一般の原発より発電コストが高いこと、核兵器の材料にもなるプルトニウムの扱いに多くの問題が発生することが常識になったからだ。今のところ、実用化に成功した高速増殖炉は世界のどこにもない。
もんじゅも、他国に増して金食い虫になった。当初の建設費は4千億円といわれたが、約6千億円に。運転停止中も年間200億円、一日5千万円の維持費がかかっている。これまでの費用の合計は1兆円を超え、再開にはさらに5千数百億円が必要になる。国民の理解を超える額だ。
それにしても、なぜもっと早く撤退できなかったのか? 経済性がないのは外国も日本も同じだが、日本の原子力政策は、「無理な部分があっても修正できない」という悪い特徴があるからだ。税金を使う公共事業ではよくみられることだが、原子力政策では、とくにそうした傾向が強い。政策判断を間違った責任も、誰もとらない。
いずれにしても日本はこの20年で膨大な時間とお金を浪費した。
政府は高速炉の開発と、核燃料サイクルの推進を続けるとしているが、それは「カラ元気」だろう。もんじゅが廃炉に向かえば無理だ。
高速増殖実験炉(常陽)の設計を始めたのが1960年。50年以上の歳月と1兆円を大きく超える費用をかけた開発の代わりになるものを、そう簡単につくることはできないからだ。
また、日本がめざしてきた「高速増殖炉のサイクル」は、高速増殖炉、再処理工場、MOX燃料(プルトニウムとウランを混合した燃料)工場の主要3施設が同時に存在しないと成り立たない。日本では、再処理工場はほぼ完成済み。MOX燃料工場は建設中。しかし、高速増殖炉は、当面、存在しない。核燃料サイクルの「環」が切れてしまう。
実は、もう一つの核燃料サイクルがある。再処理工場で出るプルトニウムを燃料にして、一般の原発で利用する「プルサーマルのサイクル」だ。このサイクルは高速増殖炉なしで回る。しかし、これも一般の原発より発電コストが高いので「やる必要があるのか」という疑問が出るだろう。
結局どうなるか? もんじゅが廃炉に向かえば、日本の原子力政策には、戦後最大の変化が起きる。高速増殖炉の開発は事実上止まり、日本の目標だった核燃料サイクルの見通しも立たなくなるだろう。それは逆に、合理的なエネルギー政策をつくるチャンスでもあるのだ。(解説/朝日新聞編集委員・竹内敬二)
■二つの核燃料サイクル
<プルサーマルのサイクル>
一般の原発から出た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、MOX燃料の一部に再利用するしくみ(プルサーマル発電)。サイクルは1回だけ。日本でも小規模で実施中。国内の再処理工場とMOX燃料工場は未完成のため、日本はイギリスとフランスに使用済み核燃料を運び、再処理とMOX燃料の製造を委託してきた(※)。
※日本が海外に委託した再処理などによって出たプルトニウムの量は、国内外に約48トン(原爆6千発分)もある。
<高速増殖炉のサイクル>
一般の原発から出た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、プルトニウム含有量の高いMOX燃料をつくって、高速増殖炉の燃料にするしくみ。高速増殖炉で燃やすとプルトニウムは増えるため、「夢の原子炉」と呼ばれた。サイクルは理論的には数十回可能だが、複雑でコストがかかることがわかり、実用化されていない。
■どうすればいい? 竹内さんの解決シナリオ
日本にはつくってしまったプルトニウムを処理する道義的な責任がある。「期間限定でプルサーマル発電をする」「捨てる研究をする」必要があるだろう。今後プルトニウムを増やすのはよくない。使用済み核燃料は再処理せず、しばらく保管して、「そのまま捨てる」方向へ政策を変えるべきだ。
※月刊ジュニアエラ 2016年12月号より
年貢 だと思って 無駄金ばかり使いやがって!
今ごろ・・・ 見直すとかwww ムダ金で 生活してた奴はいいよのう
電気も作れんとこに 部品交換もせず ただ居ただけw
それで 金もらえるんだもの みつおw
(๑◔‿ ◔๑) にょほ〜
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