2016年07月14日
φ('-'*)メモメモ 「がんの原因」といえば…? の記事
食品添加物は本当にリスク?
日本では今や2人に1人ががんになる時代。がんに対する研究は年々進み、治療の成績も向上していますが、予防が重要であることは変わりません。あなたはがんの発症につながるリスクを正しく知っていますか。
◆現代の日本の食生活などにおいて、がんの原因となると思うものを一般消費者に回答してもらったところ、食品安全の専門家との間で大きく認識が違うことが判明しました。内閣府の食品安全委員会が実施したアンケート結果によるもので、全国の20〜70歳代の男女3600人を対象にインターネットで調査を行っています。
◆上位の項目はそれぞれ順に、消費者が「タバコ」「食品添加物」「大気汚染・公害」「加齢」「飲酒」「食品のこげ」。食品安全の専門家では「タバコ」「加齢」「飲酒」「偏食や過食」「病原性微生物ウイルス・細菌」でした。一般消費者、専門家とも「タバコ」が1位であることは同じでしたが、そのほかでは違いがみられました。
◆例えば、一般消費者で42%の「食品添加物」は専門家では5%、同じく30%前後の「農薬の残留」「食品中の放射性物質」もそれぞれ3%、4%にとどまっています。食品添加物や農薬の残留、食品中の放射性物質によるがんの発症事例は、極めて少ないことが判明しており、それほど心配する必要のないものです。
◆逆に「加齢」は専門家が78%であるのに対して、一般消費者は33%の結果でした。「病原性微生物ウイルス・細菌」も専門家45%に対して、一般消費者は25%と意識の違いが浮き彫りになっています。
◆また、一般消費者は喫煙を除き、「飲酒」(一般消費者30%、専門家55%)、「偏食や過食」(一般消費者32%、専門家46%)などの生活習慣を専門家よりも軽いリスクと考えていることもうかがえます。
◆生活習慣に関しては、国立がん研究センターの研究でほぼ関連があるとされるがんが明らかにされています。一例として、タバコは、食道がん、胃がん、肺がん、膵臓がん、子宮頸がん、肝臓がん。飲酒は、食道がん、大腸がん、肝臓がん。運動不足は、大腸がんなど。予防を考える上で、生活習慣を無視できないことがデータで示されています。
◆がんは30歳代後半から40歳代を境に急増します。現在では検査法や治療法が進歩し、早期に発見して治療すれば「治せる病気」になりつつありますが、日本人の死因として依然1位を占めています。定期的な検診に加え、正しい生活習慣を維持することががんの予防につながることを改めて認識しましょう。
(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ/2015年9月22日)
(๑◔‿ ◔๑) にょほ〜
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image