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2019年11月03日

死への進軍。

『死地』 と言う言葉がある。
計略を用いて敵軍が全滅する地へと導く、と言った意味を持つこの言葉は、中国の兵法書『孫子』から来ている。

とある夜のお店でのお話。
本当は女の子と仲良くなってはいけないが、簡単な日常会話ぐらいは交わしてしまうようになった。
これもひとえに下心丸出しで女の子と会話してるように見えて、オチを求めるか、アングラ趣味の情報を得ようとしてるかのどちらかであり、退勤するとスタッフどころか上司ですら連絡しないという徹底した人間嫌いによる暗黙の信頼を得た結果だった。
精算を終えた出勤担当と女の子がフロント内で雑談してたある日のこと。

テラ「お久しぶりですねぇ、最近頑張ってますねぇ」

女の子「うん、担当さんが可哀想やから頑張ってる♪」

担当「そうなんですよ、頑張ってるんですよ」

テラ「担当さんが可哀想なんですか?」

女の子「うん♪」

担当「あまり泣かせないでくださいね」

テラ「・・・そんなん、自分の方が可哀想じゃないですか?ねぇ?」

その日、綺麗に刈り上げた坊主頭を真顔でショリショリ撫で回しながら、女の子の視線に合わせて中腰になる。

女の子「!!」

担当「!!」

テラ「二人共どうしたんですか?自分の少し上を見て・・・ちゃんと目を見てくださいよ」ショリショリ

女の子「いや、あの・・・」

担当「・・・」

テラ「ほら、二人共ちゃんと目を合わせてくださいよ」ショリショリショリ

女の子「あの、あの・・・」

担当「・・・ぷっ、くっ」

テラ「ほらぁ・・・」ショリショリショリショリ

女の子「タスケテェ・・・ぷっ、タントウサァン、ぷぷ」

担当「それは、ひきょう、ですよ・・・ぷぷ」

テラ「卑怯とはなんでしょうか?ちゃんと目を見てくださいよ、二人共、ほら!ほらぁ!!」

ショリショリショリショリショリショリショリショリショリショリショリショリショリショリショリショリ

入口も近くお客様も通るので、あまり大きな声を立てれない状況下と解っていて全力で笑いを取りに行く。
箸を転がしても笑い出しそうな女の子の姿に満足して帰って頂きました。
フロントという死地に入って自分と会ってしまった以上、無事に帰すはずがない。
それにしても本日もコントに飢えている・・・まだ、足りない。

はっぱ隊02.jpg



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現在はヘルスの下っ端スタッフです。 そりゃあ『聖人君子』なんて真逆ですわなぁ…。 『HGUC デンドロビウム』を2〜3個ぐらい飾れる暮らしがしたい野望を胸に、血肉を削り、魂を売り渡しながらネタブログに突っ走ております。 人生はコントなり、煩悩に正直すぎて人生をやらかしてます。
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