2017年03月26日
J・S・ミル『経済学原理』(1848)
1890年にマーシャルの『経済学原理』が現れるまで、本書は経済学の代表的な教科書として普及していた。豊かさの観念、自由論、人間観、それぞれにおいて魅力的な本だ。ミルは名文家として知られ、経済学に限らない多作な思想家だった。
ミルは、彼流の功利主義にのっとって人類に幸福をもたらす経済制度を求め、現実社会を漸進的に改革する道を模索した。寛容さを求める自由論者のミルからすれば、マルクスの革命論はやがて他者への危害も招き寄せるであろうほど急進的すぎた。この洞察は一世紀半の時間を経て的を射たものだったことが明らかになる。
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ミルは、彼流の功利主義にのっとって人類に幸福をもたらす経済制度を求め、現実社会を漸進的に改革する道を模索した。寛容さを求める自由論者のミルからすれば、マルクスの革命論はやがて他者への危害も招き寄せるであろうほど急進的すぎた。この洞察は一世紀半の時間を経て的を射たものだったことが明らかになる。
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