2021年06月29日
【かゆければ患部を冷やせば良いんですね、原因が何であれ】
@水虫
A水疱瘡
@水虫は、白癬菌というカビが足などに繁殖して起こる皮膚の病気。正式には「白癬」といいます。男性に多いイメージがありますが、女性でも水虫に悩まされる人は増えています。
水虫の原因は?〜白癬菌というカビの一種
水虫に感染するしくみ
水虫に感染しやすい環境
水虫の種類と症状
水虫と間違えやすい症状
水虫の原因は?〜白癬菌というカビの一種
水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。白癬菌は手やからだにも感染しますが、9割近くは足です。足に繁殖しやすいのは、靴を履くために足がむれ、菌にとって過ごしやすい高温多湿な環境を作るからです。最近は女性も仕事で一日中、靴を履いたまま過ごす人が増えたため、男性に限らず女性にも水虫に悩む人が多いようです。
白癬菌とは?
白癬菌は、ヒトの髪や爪、角質、動物の毛や鱗などに含まれるケラチンというタンパク質を好んで栄養源とするカビです。30種以上の菌種があり、土壌に宿るもの(土壌好性菌)、動物に宿るもの(動物好性菌)、ヒトに宿るもの(ヒト好性菌)がありますが、足に水虫を起こすのは、ほとんどがヒトからヒトにうつるヒト好性菌です。
水虫に感染するしくみ
白癬菌は、水虫にかかった人の皮膚からはがれ落ちる角質(鱗屑)の中にも生きているので、それを素足で踏んだりして菌が付着することにより感染します。しかし、菌が付着しただけで、すぐに水虫になるわけではありません。感染が成立するのは、洗い流されずに残った菌が、傷ついた角質から入り込み、なおかつ繁殖しやすい環境にあった場合です。
水虫に感染しやすい環境
白癬菌は、高温多湿の環境を好みます。また、皮膚表面に汗や汚れが残っているアルカリ性の皮膚環境も、白癬菌が繁殖しやすい状態です。毎晩入浴して足やからだを清潔にし、弱酸性の状態に保っていれば、感染は予防できます。
あなたは大丈夫?白癬菌が好む環境をチェック
水虫の種類と症状
白癬菌が感染する部位によって、あらわれる皮膚症状は異なります。足にできる水虫には趾間型・小水疱型・角質増殖型の3種のほか、爪に感染するものもあります。足以外にできるものもあります。
足の水虫(足白癬)
趾間型
足の指の間(特に中指と薬指の間)によく見られるものです。赤くジュクジュクになって皮がむけたり、白くふやけてぶよぶよになったりします。
小水疱型
かゆみが強いのが特徴。足の裏の土踏まずあたりやふちに小さな水疱ができ、日がたつと赤くなって皮膚がむけてきます。
角質増殖型
足の裏やかかとがカサカサと乾燥、角質が厚く硬くなり、皮膚がむけ、ひび割れを伴うのが特徴です。
爪の水虫(爪白癬)
爪全体が白っぽくなり、表面に縦ジワができることもあります。 飲み薬で治します。
手の水虫(手白癬)
足の水虫と同じような症状。足に比べると発症の割合は少なく1割程度とされています。
ぜにたむし(体部白癬)
顔面・首をはじめ、からだのいたるところに感染します。米粒大の紅色の丘疹ができ、次第に周囲に円状に広がり、炎症やかゆみを伴います。犬や猫など動物からうつることもあるので、ペットが水虫(白癬)にかかっている場合は治療が必要です。
いんきんたむし(頑癬)
10代後半から20代の男性によくでき、多くは太ももの内側にできます。感染部位の周囲が堤防状に隆起し、皮膚面からもり上がりのない赤色の斑点があらわれます。かゆみが強く、下腹部、臀部などへと広がることもあります。
しらくも(頭部白癬)
頭部に円形やだ円形の脱毛巣を作ります。子どもに多くみられるもので、犬・猫などのペットからの感染が増えています。
トリコフィトン・トンズランス感染症:
格闘競技選手を中心に感染例が多い皮膚真菌症です。首や上半身に小豆粒〜爪の大きさほどの赤い腫れが見られたり、頭にフケやかさぶた、膿みができたりする症状がみられます。
水虫の種類
水虫と間違えやすい症状
水虫とよく似た症状を示すほかの皮膚疾患もあります。それぞれ治療法が違うので、しばらくくすりを使ってもよくならないときは、他の病気かもしれません。
接触皮膚炎(かぶれ)
床の染料やじゅうたん、靴下、靴の革の染料、接着剤などに触れることで起こる皮膚炎。赤くなってかゆみが出る、小さな水ぶくれができる、ただれるなどの症状が起こります。
汗疱性湿疹
汗が原因の湿疹。皮膚の表面に小さな水疱ができたり、皮がむけたりして、軽いかゆみを伴います。手足に汗をかきやすい体質の人や比較的若い人に多くあらわれます。
皮膚カンジダ症
同じカビでも白癬ではなくカンジダという菌が感染して起きる皮膚疾患。指の間が白くふやけた状態になります。
細菌の感染
皮膚の表面の常在菌などが、湿った指の間などで増殖し、ただれたり悪臭を発するようになったりします。水疱瘡とは|原因や症状、感染経路、検査、治療法
A水疱瘡は、主に乳幼児や児童の時期にヘルペスウイルスである「水痘・帯状疱疹ウイルス」に初めて感染したときに生じる感染症です。1年中いつでも発症する可能性がありますが、特に冬から春にかけての時期にかけて多く見られます。
感染者のうち子供が約90%を占めます。万が一大人が発症すると重篤化します。
水疱瘡の感染経路は
感染者が咳やくしゃみをした飛沫を直接吸い込むことで感染する「飛沫感染」と、空気中に漂うウイルスを吸い込むこと感染する「空気感染」、ウイルスが手についた状態で鼻や口を触ることによる「接触感染」など、複数の感染経路があります。
保育園や幼稚園で1人でも感染すると、あっという間に流行してしまうほど水痘・帯状疱疹ウイルスは感染力が非常に強いため、注意が必要です。
水疱瘡で現れる症状は?
子供が水疱瘡を発症すると、軽い発熱、頭痛などが見られます。発熱してから2〜3日後には赤い発疹が顔、体に出現し、1週間程度かけて次第に全身へと広がり、強いかゆみを伴う水疱やかさぶたへと変化していきます。
大人が水疱瘡を発症した場合は、子供よりも熱が高く水疱のかゆみも強くなる傾向があり、脳炎や肺炎などを引き起こす可能性があります。
水疱・帯状疱疹ウイルスは非常に感染力が強く、100万人に20人の割合で重症化して死に至る恐れがある病気なので、水疱などが全身に現れた場合は一度病院を受診しましょう。
水疱瘡の検査方法は?
水疱瘡は特徴的な症状が現れる病気なので、体に現れている症状を元に発疹や発熱が現れた日などの問診から診断を行います。
万が一重症化している場合は、二次感染の可能性などを調べるために必要に応じて血液検査やウイルス検査を行う場合があります。
水疱瘡の治療方法は?
水疱瘡にかかったときは、現れている症状を緩和させる対症療法を行い、自然に症状が治まるのを待ちます。
水疱瘡は非常にかゆみが強いため、かゆみを抑えるために「抗ヒスタミン薬」や、ウイルスの増加を防ぐために「アシクロビル」という抗ウイルス薬が処方されることがあります。どちらも市販薬ではないため、一度病院を受診して症状に合わせて処方してもらいましょう。
水疱瘡の自宅でのケア方法は?
【患部を冷やす】
患部がかゆいときは、掻かずに保冷剤をタオルの上から当てて冷やしましょう。かゆいからといって掻きむしると、傷ついた箇所から細菌の二次感染が起きる可能性があるため注意が必要です。
掻いてしまったときに皮膚が傷つきにくいように、爪を短く整えておくと良いでしょう。
体を清潔に保つ
体中に水疱ができていても、体調が良ければシャワーを浴びても構いません。ただし、お風呂の水を介して感染がひろがる可能性があるため、入浴は避けましょう。
体を洗う際は低刺激の石鹸をしっかりと泡立てて、水疱を潰さないように優しく洗います。体は優しく拭き、使ったタオルを使い回さにようにしましょう。体をきれいにすることで、二次感染を防ぐことができます。
すべての水疱がかさぶたになり、医師から許可が出れば再び入浴することができます。
水疱瘡の予防
水疱瘡の予防接種を行うと体内に抗体ができるため100%感染を予防することができるわけではありませんが、発症した場合も症状が軽くなるので、予防接種は水疱瘡を予防する上で重要です。
水疱瘡は2014年より定期接種になり、生後12ヶ月から生後36ヶ月のうちに2回接種することが推奨されています。その期間であれば、無料で受けることができます。
予防接種を行っていても感染する可能性があるので、手洗い・うがいは徹底しましょう。
水疱瘡は感染力が強い。発症すると保育園や学校への登園は禁止されます。すべての水疱がかさぶたになれば再び登園することができると厚生労働省によって決められていますが、登園のタイミングは一度かかりつけの医師と相談しましょう。 デリケートゾーン(陰部)のかゆみの原因
原因
対策
予防
どうして症状が起こるの?
他の人にはなかなか相談できない、デリケートゾーンのかゆみ。蒸し暑い夏だけでなく、冬でも暖かい部屋で過ごしたり、下着の締め付けなどでかゆみを感じることは多いようです。自分でも気づかないうちに感染してしまう性感染症が原因になることもあります。
デリケートゾーンのかゆみの原因は大きく2つ
かぶれによるかゆみ
感染によるかゆみ
デリケートゾーンのかゆみの原因は大きく2つ
デリケートゾーンのかゆみの原因には、大きく分けて「かぶれ」と「感染症」の2つがあります。
「かぶれ」は主に、下着による締め付けや、デリケートゾーンの蒸れ、女性ならば生理用ナプキンとの接触などでも起こります。
一方の「感染症」は、細菌、ウイルス、真菌(カビ)などの病原体に感染することで起こります。カンジダという真菌(カビ)による感染がよく知られています。
デリケートゾーンのかゆみの原因
特にデリケートゾーンの皮膚は、腕や脚など他の部分と比べて粘膜に近く、下着などで常に覆われているため、湿度や温度が高まり蒸れやすい環境にあります。また汗や汚れもたまりやすい場所です。そのためかぶれを起こしやすく、細菌、ウイルス、真菌(カビ)などが繁殖しやすい条件がそろっているのです。
かぶれによるかゆみ
かぶれは、正式には「接触皮膚炎」と呼ばれ、外部からの刺激によって炎症を起こした状態です。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層からできており、一番外側の表皮が刺激から体を守るバリアの役割を果たしているのですが、このバリア機能をもってしても防ぎきれない刺激があると、かぶれが起こってしまいます。原因となる刺激には、皮脂や汗、温熱、乾燥などの他、体質によっては特定の物質に接触することによって起こるアレルギー性のものもあります。
かぶれについて詳しくは「湿疹・皮膚炎」の原因ページを参照してください。
女性の場合、生理中のナプキンやタンポンのヒモなどによる接触や経血による蒸れなどがかぶれの原因になります。男性の場合は、衣服による蒸れや、性行為のときに使用するコンドームが合わずアレルギーを起こすことなどが原因として考えられます。
感染によるかゆみ
「性感染症(STD)」を含む感染症もデリケートゾーンにかゆみを起こす原因になります。性感染症とは、性的な接触によって感染する病気のことです。
粘膜は皮膚と違ってバリア機能が弱いため、感染症を起こす細菌やウイルス、真菌(カビ)などが入り込みやすい部位です。またこれらの病原体にとって、高温多湿になりやすく、えさとなる皮脂や汚れがたまりやすいデリケートゾーンは、繁殖するのにうってつけの環境です。そのため、デリケートゾーンが性行為などで感染者の粘膜と接触したりすると、感染症にかかるリスクが高くなるのです。
デリケートゾーンが菌などに感染する経路は性行為に限りません。カンジダのように常在菌として体内に潜んでいる場合や、白癬菌のように公共の浴場などでもうつる場合があります。
デリケートゾーンにかゆみを引き起こす感染症には、次のようなものがあります。
性器ヘルペス
「単純ヘルペス」というウイルスによる感染症です。一度感染すると腰部付近の神経の中で生き続け、免疫力が低下したときなどに再発します。男女ともに、強い痛みが出たり、水泡、潰瘍(ただれ)ができます。
性器クラミジア
「クラミジア・トラコマティス」という細菌による感染症です。日本では最も多い性感染症といわれています。感染すると、男性では尿道炎や精巣上体炎、女性では子宮頸管炎などを起こし、不妊の原因にもなります。
膣トリコモナス症
「膣トリコモナス」という原虫(単細胞の微生物)による感染症です。男性では無症状であることが多いのですが、女性では悪臭のあるおりものの増加や激しいかゆみが起こります。性行為をしなくても、タオル、シーツなどを介してうつることがまれにあります。
性器カンジダ症
「カンジダ」という真菌(カビ)による感染症です。カンジダは健康な人でも男女ともに体内にもともと常在菌として持っていることの多い菌です。感染経路は性行為に限らずさまざまで、いつ感染したかわからない場合がほとんどです。感染しても必ず発症するわけではなく、免疫力が低下したときなどに菌が増殖して発症します。男性では症状が出ることが少ないのですが、女性はヨーグルト状のおりものの増加やかゆみが起こります。
いんきんたむし
「白癬菌」という真菌(カビ)による感染症です。10代後半から20代の男性に多く、強いかゆみが起こります。性行為をしなくても、感染した人の皮膚から剥がれ落ちた角質に触れるだけでもうつることもあります。
ペットの毛に感染する種類の白癬菌もおり、感染したペットを抱いたりすると、触れた部分の皮膚にうつりかゆみをともなう湿疹ができることがあります。
いんきんたむしの症状を画像でみる(「ひふ研」サイト)
白癬菌については「水虫」のページを参照してください。
毛ジラミ症
「毛ジラミ」という吸血昆虫が陰毛に寄生して起こる感染症です。感染すると、男女ともに強いかゆみが起こります。性行為をしなくても、タオルやシーツなどを介してうつることがあります。
タグ:水虫
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