2021年06月27日
【ブッシュハニー】【マヌカハニー】
マヌカハニー
《目次》@オーストラリア産
Aニュージーランド産
B抗菌効果
@オーストラリア産マヌカハニーを自然食品店に卸している商社からの質問でした。@オーストラリア産マヌカを輸入する企業から熱心な売り込みがあったとのこと。そして@オーストラリア産マヌカハニーは安価とのことでした。@オーストラリア産マヌカハニーは、果たして真のマヌカハニーと言えるでしょうか?もしマヌカと同じ種類の植物由来のはちみつなら、@オーストラリア産が「マヌカ」を名乗って良いのでしょうか?
@オーストラリア産「マヌカ」を巡っては、ニュージーランドとオーストラリアの間で法的な係争中です。NZのマヌカハニー製造者側は、「マヌカ」の名称を商標登録する措置を講じました。これはニュージーランド以外で生産されたはちみつが「マヌカ」を称するのを防ぐための措置です。
マヌカ(和名ギョリュウバイ)はニュージーランド固有の種だと広く考えられているようですが、これは誤解です。植物学者は、マヌカはオーストラリア南東部のニュー・サウス・ウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州を原産地とする見解で一致しています。
@オーストラリア原産ではありましたが、数百年前にマヌカがニュージーランドに持ち込まれましたが、オーストラリアよりもAニュージーランドの気候のほうが適していたので、やがてニュージーランド全土に広がりました。
オーストラリアではもともとこの木はジェリーブッシュまたはティートゥリーの名で知られてます。ですからオーストラリアの製造者は、この花から採れたはちみつに、以前はジェリーブッシュ・ハニーあるいはティー
トゥリー・ハニーという名称を用いました。
一方ニュージーランドではこのはちみつはずっと「マヌカ」と呼ばれてきました。これはマオリ語です。
1990年代、Aニュージーランドにおける科学的な研究を通じて、マヌカはちみつに強力な抗菌成分があることが証明されました。ニュージーランドの研究者に、後にドイツ(およびオーストラリア)の研究者が加わり、マヌカはちみつについての研究が進められてきました。
Aニュージーランドの研究者
マヌカハニーのB抗菌力を測定する方法を開発したのは、ニュージーランドの研究者でした。この測定方法を用い、マヌカの格付システムを始めたのがユニークマヌカファクターはちみつ協会(UMFHA)が主導するニュージーランドのはちみつ製造業者です。
ニュージーランドのはちみつ製造業者はその後、ニュージーランド内外でさまざマヌカ市場を開拓し、さまざまな格付けのマヌカを販売しました。この結果、マヌカの特別なB抗菌力が世界中で知られ、重用されるようになったのです。
(偽マヌカの製造・販売に対する懸念から、ニュージーランド政府は規制強化しました。この規制により、消費者の誤解をまねく表示および広告が規制され、マヌカハニーについての科学的定義が公式に定められました。結果、マヌカハニーに対する消費者の信頼感は向上しました。
こうしたNZの状況を対岸から見ていたオーストラリアのはちみつ製造業者は、同種のはちみつについて「ジェリーブッシュ・ハニー」「ティートゥリー・ハニー」の名称を殆ど使わなくなってしまいました。
このことは、ニュージーランド側にしてみれば、これまで自分たちが開拓してきた市場や、積み上げてきた科学的知見を、オーストラリア側が無断で利用しているように思えるわけです。オーストラリア産「マヌカ」が販売されているのは、今では日本国内だけではありません。
leptospermum scorpariumがオーストラリア原産であるとはいえ、オーストラリアにはおよそ80種類ものギョリュウバイ(leptospermum)属の木があります。
@オーストラリア産「マヌカ」はちみつが、どのギョリュウバイ属の花から採られたものかについては必ずしも明確であるとはいえません。
たとえばオーストラリアではleptospermum polygalifoliumという種の花から採ったみつでも「ジェリーブッシュ」あるいは「マヌカ」と呼ばれています。
ニュージーランドでは、ギョリュウバイ属のどの花を蜜源としたかについての混乱が生じることはありません。ニュージーランドのギョリュウバイ属はleptospermum scorparium(マオリ語でいうマヌカ)だけだからです。
Aニュージーランドの気候と土壌が、マヌカはちみつのB抗菌効果を作り出しているといえるでしょう。
近年、マヌカハニーは健康や美容にうれしい成分が含まれていることから人気を集めており、スーパーでも見掛けることが多くなりました。しかし、さまざまな商品が販売されているため、実際に購入するにあたり、どのマヌカハニーを選べば良いか分からない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、マヌカハニーに含まれている成分から、摂取することで得られる効果、マヌカハニーの正しい選び方まで徹底解説します。マヌカハニーを購入しようと検討している方は、ぜひ当記事を参考にしてください。
《目次》
マヌカハニーに含まれている成分
マヌカハニーを摂取することで得られる4つの効果
寒さに負けにくくなる
すっきりを応援してくれる
口内環境の維持につながる
美容をサポートする効果
マヌカハニーの選び方
UMF10+以上の数値を選ぶ
MGO263+以上の数値を選ぶ
マヌカハニーを購入するなら「はちみつ専門店」がおすすめ
まとめ
1.マヌカハニーとは
天然はちみつ自体が豊富な栄養素を持つとされ、古代より健康維持や美容のために利用されてきました。マヌカハニーにもはちみつのような栄養価が含まれているとして、美容意識の高い女性から健康を気にする高齢の方まで注目を集めています。
ニュージーランドでは昔から民間伝統としてマヌカハニーが愛用されてきました。そうした背景もあり、近年では多数のメディアでマヌカハニーが取り上げられ、健康維持・美容につながる健康食品として人気となっています。
また、一般的なはちみつにはあまりない成分を含んでいることも、マヌカハニーの特徴です。
1-1.マヌカハニーの成分
マヌカハニーには、一般のはちみつに含まれている成分以外に「メチルグリオキサール」という成分が豊富に含まれている傾向があります。メチルグリオキサール(MGO)は、ニュージーランドの一部地域に生育するマヌカ木やその近隣種の花蜜の含有成分です。
マヌカハニーに含まれている成分
ミツバチが採取したばかりのマヌカハニーには、メチルグリオキサールよりもジヒドロキシアセトンという成分が多く含まれています。近年の研究により、マヌカハニーを貯蔵している間にアミノ酸やタンパク質などが反応を起こすことで、ジヒドロキシアセトンが減少してメチルグリオキサールが増加することがわかりました。
メチルグリオキサールが含まれているマヌカハニーは、健康維持や美容のためにぴったりの健康食品です。
2.マヌカハニーを摂取することで得られる効果
マヌカハニーは豊富な栄養素が含まれているため、妊娠中や授乳中の栄養補給としてもおすすめです。
とはいえ、どのような効果が得られるのか分からないことから、商品の購入をためらっている方も中にはいるでしょう。
ここからは、マヌカハニーを摂取することで得られる4つの効果を具体的に紹介します。
2-1.寒さに負けにくくなる
マヌカハニーは豊富な栄養素を含む食品です。ビタミンやカルシウム、リンなどのミネラルも含んでいるため、もっと頑張りたいときには良質な栄養補給源となります。
特に寒暖差が激しくなる時期は温度管理が難しく、毎日を健康的に過ごすことは簡単ではありません。不規則な生活により食事のバランスが偏ると、さらに健康を損ないやすくなります。
マヌカハニーで必要な栄養素を補えば、冬の寒い時期も元気に乗り越えられるでしょう。
2-2.すっきりを応援してくれる
すっきりを応援してくれる
善玉菌や悪玉菌などの腸内細菌が生息する腸内環境は、日々の生活習慣に影響を受けやすいことが特徴です。食生活が乱れると腸内環境も乱れてしまいます。腸内環境を整えるためには、日頃から栄養バランスの整った食事をとることが大切です。
マヌカハニーはさまざまな栄養素を含んでおり、日々のすっきりを応援することができます。
「内側からすっきりとしたい」「毎朝どっしりとした重みを感じる」というときは、毎日の食事にマヌカハニーをプラスしてみてはいかがでしょうか。
2-3.口内環境の維持につながる
マヌカハニーには濃厚な甘みがあることから、虫歯の原因になりそうで心配な方もいるでしょう。しかし、最近ではマヌカハニーを原料とする歯磨きペーストも登場しており、しっかりと丁寧に歯をブラッシングすれば、虫歯の心配には及ばないでしょう。
マヌカハニーは健康食品だけでなく、歯磨き粉としても利用されています。マヌカハニーを含む歯磨き粉でブラッシングすることで、健やかな口内環境を維持できるでしょう。
2-4.美容をサポートする
美容をサポートする
忙しい毎日の中でビタミンやミネラルといった栄養バランスの整った食事をとることはなかなか簡単ではありません。食生活が乱れてしまうと、美容に悪影響を及ぼすことは周知の事実です。
その点、マヌカハニーにはさまざまな成分が含まれています。マヌカハニーで不足している栄養素を補えば、内側からの美容をサポートしてくれるでしょう。
「最近、野菜不足だと感じている」「外食ばかり続いている」という方は、いつもの食事にマヌカハニーを加えてみてください。
3.マヌカハニーの選び方
偽物や低品質なマヌカハニーが出回ることを防ぐために、ニュージーランドでは公的に認められた検査機関による品質管理が行われています。正規品にもグレードがあり、瓶に書かれているUMFやMGOという文字は、ニュージーランドで制定された規格のブランドマークです。
マヌカハニーの瓶には厳格な審査基準に基づく成分の含有量の数値が記載されているため、マヌカハニーを購入する際の指標となります。
ここからは、マヌカハニーを購入する際の基準となるUMF・MGOの数値と、その数値がどのように決められているかについて解説します。
3-1.UMF10+以上を選ぶ
UMF(Unique Manuka Factor)とは、等級システムの中で最初に生まれた規格で、マヌカハニーを研究していたイギリスの生物学者・モラン博士によって定められました。マヌカハニー研究の第一人者であるモラン博士は、後に発見されるメチルグリオキサールを「マヌカのユニークな因子」と名付けました。
UMFは、マヌカハニーの有用性を「フェノール液」と比較して数値化されています。「UMF10+」であれば、10%のフェノール液と同程度という意味です。
UMFの数値は5+から25+まであり、ニュージーランドでは、UMF10+以上のものは「アクティブマヌカハニー」と呼ばれています。
有用性を期待するならUMF15+以上、健康維持のためであればUMF10+以上を選ぶと良いでしょう。
UMF数値の高さは希少性や価格に反映されるため、UMF10+以上のマヌカハニーは現地でも貴重で高価なものです。
3-2.MGO263+以上を選ぶ
MGOはメチルグリオキサールの略で、モラン博士の発見した「マヌカのユニークな因子」がメチルグリオキサールであることが発見されてから制定された規格です。マヌカハニー1kgあたりのメチルグリオキサールの含有量を数値で示しています。UMF10+がMGO263+に相当します。
マヌカハニーを選ぶ際には、以下の表を参考にすると良いでしょう。
数値 有用性 おすすめのシーン
UMF数値:5+
MGO数値:83+ △ お試し程度
UMF数値:10+
MGO数値:263+ ◯ 健康を維持したいとき
UMF数値:12+
MGO数値:356+
UMF数値:15+
MGO数値:514+ ◎ 有用性を重視するとき
UMF数値:18+
MGO数値:696+
UMF数値:20+
MGO数値:829+ 健康食品としてとことん活用したいとき
UMF数値:23+
MGO数値:1046+
UMF数値:25+
MGO数値:1200+
マヌカハニーを摂取する有用性は、UMFやMGOなどの数値によって異なります。そのため、マヌカハニーを購入する際は、どの程度の数値が自分の得たい効果とマッチしているのかを事前に把握しておきましょう。
4.マヌカハニーを購入するなら「はちみつ専門店」がおすすめ
マヌカハニーを購入するなら「はちみつ専門店」がおすすめ
マヌカハニーは健康食品として人気を集めていますが、高価な商品である上、一般的なはみちつと比べると価格に差があります。そのため、安心して商品を購入するためには、はちみつ専門店での購入がおすすめです。
マヌカハニーは独特の風味があり、数値の高いものほど癖が強くなると言われます。一般的なはちみつと比較して苦味があるマヌカハニーの味を苦手に感じる方もいるでしょう。しかし、はちみつ専門店であれば、豊富な商品の中から選ぶことができるため、最初は数値の低いものから試すことができます。
どうしてもマヌカハニーが合わない場合にも、アカシアやクローバーなど、ほかのはちみつから自分に合ったものを探すことができることも、はちみつ専門店で購入する大きなポイントです。
まとめ
ニュージーランドで利用されているマヌカハニーの効果などについて解説しました。
マヌカハニーは豊富な栄養素を含むことから、寒さに負けたくないときや美容に役立てたいときにおすすめです。また、最近ではマヌカハニーを原材料とする歯磨きペーストも出ており、口内環境の維持にも活用されています。
ただし、マヌカハニーは等級によって有用性が異なるため、自分の希望する使い方にはどの程度の数値の商品を選べば良いか把握しておくことが大切です。
ブロトピ:ブログを更新しました!
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