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2016年02月03日

サラリーマンからの起業で直面する大きな壁


起業を勧める書籍はいくらでもありますが、ここまで生々しい記述は珍しいのではないでしょうか? しかし"起業は素晴らしいこと"という側面ばかりが強調されるなか、「起業すると、ほとんどの起業家は金銭的な困難に直面する」といい切ってみせる『7人のトップ起業家と28冊のビジネス名著に学ぶ起業の教科書』(大賀康史、苅田明史著、ソシム)のアプローチには、とても納得できるものがあります。
「本の要約サイト」として話題を呼んでいる「フライヤー」の、代表取締役と取締役による共著。1.「筆者の経験にもとづいた起業ノウハウ」、2.「先輩起業家からの生々しいアドバイス」、3.「起業家必読といえる名著の要約・紹介」という3つの要素で構成されており、起業に際しての注意事項を確認しつつ、彼らの本業である「要約サイト」の特徴も確認できるようにつくられています。
きょうはそのなかから、起業を少しでも意識している人なら無視できないことが明かされたChapter 2「会社にいる間にしておくべき4つのこと」に焦点を当ててみたいと思います。

サラリーマンからの起業で直面する大きな壁

先に触れたとおり、起業と同時に金銭的な問題と対峙することになるという現実を著者は指摘しています。多くの人は、それまでサラリーマンを続けていたとしても大きな金額を準備できていないということ。社会的な責任が大きくなるぶん、もともと生活コストの低い学生起業家以上に金銭的な問題が大きな壁になるのです。たとえば著者の場合だと、日常のレジャーやジム通いを控え、区民プールや公園などで運動する、飲み会は極力控える、夕食を立ち食いそばで済ませるなど地道な努力の積み重ねだったといいます。
そして、次の壁は孤独感。似た境遇の人や仕事上で近い存在の人が周囲に多いサラリーマンと違い、経営者は孤独なもの。しかもそれは、会社が成功しているか困難に直面しているかに関わらないといいます。著者にしても、責任感とともに「自分は人生を賭けている」という切迫感を常に感じているのだとか。それらは会社のメンバーで共有できるものばかりではなく、自分のなかで消化しなければならないことが増えてくるにつれ、孤独を感じてしまうということ。
その一方、サラリーマンを経験してからの起業にメリットがあることも事実。では、それはなんなのでしょうか? 大きなポイントに絞れば、会社で経験しておくべきことは次の4つに集約されるそうです。

会社で経験しておくべきこと1:社長のマインドで仕事をする

著者は起業する直前まで、家電量販店の経営企画室にマネージャーとして出向していたそうです。そして、その会社の社長と話をし、さまざまな相談を受けたりもしていたのだとか。だから自然と、社長は日々なにを考えていて、どんな悩みを持っているのかを肌で感じることができたといいます。
この話で重要なのは、自分が経営者になったとき、社長の間近でその仕事を見ていたことが貴重な経験になったということ。たとえば、勇気が必要な意思決定をする際、その社長の姿を思い出すと勇気を持って舵を切ることができたというのです。
そんな経験があるからこそ、どんな会社でどんなミッションを抱えた人であったとしても、社長のマインドで仕事をしようと著者は呼びかけています。大切なのは、「社長」になりきって考える癖をつけ、考えたプランを実行していくというマインドを一貫して持っておくこと。そうすれば、実際に経営者になったときの立場やミッションの変化の衝撃を和らげることができるから。

会社で経験しておくべきこと2:組織の力学に熟達する

会社にいることのアドバンテージは、企業内の組織の力学を理解していること。特に企業向けのサービスなどB to Bの事業を手がけようとする場合、その理解は大きな助けになるといいます。
たとえば「フライヤー」では、サービスを個人向けと法人向けの双方に提供しているそうです。法人向けのサービスを手がけている以上、法人営業は避けて通れない道。その営業先の相手がなにをモチベーションにして仕事をし、なにを成し遂げたいと考えているのか知っておくことは、案件を獲得するためには極めて重要なことだという考え方。
「上司がなにを考えて仕事をしているのか」「上司の上司はなにを考えているのか」「社内で意見を通していくためのキーマンはどういうところに存在しているのか」などを知っておく。そうすれば、営業する際にどのようなことを強調すべきか判断でき、相手を動かすプレゼンテーションが可能になるということです。

会社で経験しておくべきこと3:成果を出す習慣を身につける

会社で上司や同僚を観察していると、アプローチや使う能力が人それぞれであることに気づくはず。しかも成果を出す人は、続けて成果を出し続けることが多いものです。その理由について著者は、経営思想の権威であるドラッカーの言葉を借りて「成果を出すことは能力ではなく習慣」だと主張しています。細かい動き方が人それぞれ異なるとはいっても、どれも反復可能で、後天的に学習できるものだということ。
さらに『「働き方」の教科書』(出口治明著、新潮社)も引き合いに出し、「まず20代で身につけるべきことは、与えられた仕事の目的を考え、工夫を重ねて自分なりの仕事のスタイルを確立していくこと」だとも強調しています。そして年齢を重ねるにつれ、チームマネジメンントへと役割をシフトさせていくということ。
当然ですが、起業すると仕事を評価してくれる上司はそこにいません。つまり「努力した」という自己満足はなんの意味も持たず、本当の意味で成果だけが自分たちの努力をはかる指標になるということ。そして、起業後の成果の重要度は常に変化するもの。あるときは顧客からの評価で、あるときは売上で、あるときは従業員のモチベーションの変化だったりするわけです。
でも、こうした重要度の変化は、サラリーマンでも日常的に経験できること。だからこそ、会社に所属しているときから、状況に応じた成果を出す習慣を身につけ、起業に備えておくべきだと著者はいいます。

会社で経験しておくべきこと4:成果を出す習慣を身につける

起業すると、多くの「初めての状況」に直面することになります。それまで起業したことがないなら当たり前の話。なにか新しいことにチャレンジするとき、自分の経験だけをよりどころにしていたのでは、豊かな発想を得ることは困難だからです。
では、どうすべきか。このことについて著者は、「誰にでも行えて効果が極めて高いこと」として読書を勧めています。本には、その人(著者)がもっとも伝えたいことが凝縮して込められているもの。つまり本と対話することにより、誰にでも偉大な起業家の体験から貴重な示唆を得ることができるということ。
たしかにそのとおりで、成功する起業家の多くは読書家でもあります。だからこそ、これから起業をしようという人も、(たとえば本書で紹介されているような)数々の良書に目を通しておけば、不要な失敗を避け、成功への近道をイメージできるようになるといいます。起業前からの読書習慣が、起業後の事業運営によい影響を与えるということです。

会社員からの起業で大切なこと

さて、最後に本書ならではのユニークな、しかし実は当たり前で、とても大切な部分をご紹介しましょう。会社員からの起業においては、なによりも大切なのが「家族の説得」であるという考え方です。
著者は起業するときすでに子どもを含む家族があり、さらには住宅も購入した後だったので住宅ローンも抱えていたそうです。収入なしで生活するには蓄えに頼らなければならないという制約があり、生活面の苦労を考えれば、自分の覚悟だけでは起業することができないという状況にいたのです。
なかには、家族の意向を無視してでも起業するという人もいるはず。それを認めた上で著者は、「多くの人にとって家族というものは人生でもっとも大切なものなのではないだろうか」と記しています。会社を成功させるために努力を惜しまないという決意を持つのは当然だけれども、その前提条件として「家族を幸せにする」という思いがあるべきだということ。リスクをとるということと、家族を不幸にするということは決して同じであってはいけないわけです。
だから、まずすべきことは、しっかり家族とコミュニケーションをとり、起業への思いを理解してもらうことではないか。そう問題提起する著者の姿勢には、大きく共感できます。


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