鳩で思い出した。これも小学生時代。
実家に、足環のついた鳩が迷い込んできたことがある。
どこかに電話した祖母により、伝書鳩レースにエントリーした伝書鳩だと判明した。
実家はコースからえらく離れた場所にあった。
迎えが来るまで仮の寝床としてタオルを敷いた段ボールを与えられていた。
覗いてみたらどっしり座り込んでいた。
公園で普段見る鳩はせわしなく歩き回っているので、じっとしている鳩の貫禄ってすごいな……と思った。
でも堂々としていたけどすごい迷子だったんだよな……と書いていて思った。
翌日学校に行っている間に迎えが来たと聞かされた。
すぐいなくなったせいか、色は思い出せない。