うつ病の分類
セントジョーンズワート
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今回は、うつ病の分類についてお話していきたいと思います。
うつ病の分類方法の代表的なものとして、
原因からみて外因性あるいは身体因性、内因性、心因性
あるいは性格環境因性と分ける場合があります。
身体因性うつ病とは、アルツハイマー型認知症のような脳の病気、
甲状腺機能低下症のような体の病気、副腎皮質ステロイドなどの薬剤が
うつ状態の原因となっている場合をいいます。
内因性うつ病というのは典型的なうつ病であり、
普通は抗うつ薬がよく効きますし、
治療しなくても一定期間内によくなるといわれます。
ただ、本人の苦しみや自殺の危険などを考えると、
早く治療したほうがよいことは言うまでもありません。
躁状態がある場合は、双極性障害と呼びます。
心因性うつ病とは、性格や環境がうつ状態に強く関係している場合です。
抑うつ神経症(神経症性抑うつ)と呼ばれることもあり、
環境の影響が強い場合は反応性うつ病という言葉もあります。
このような原因を重視したうつ病分類とは
異なる視点からの分類が最近、よく用いられています。
例えば、アメリカ精神医学会が出している“DSM-W”という診断基準には
「気分障害」という項目があり、
それを「うつ病性障害」と「双極性障害」に分けています。
さらにうつ病性障害の中に、
一定の症状の特徴や重症度をもつ「大うつ病性障害」と、
あまり重症でないが長期間持続する「気分変調性障害」があります。
上記二つの分類法は異なる立場からの分類であり、
それぞれに長所と短所があります。
時に「内因性うつ病=大うつ病性障害」「抑うつ神経症=気分変調性障害」のように
誤解している方がいますが、適切に使い分けることが大切です。
次回は、うつ病の患者数について解説していきたいと思います。
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