2023年03月08日
舞台観劇 脳内ポイズンベリー
あらすじ
主人公・いちこ(本仮屋ユイカ)は、飲み会で知り合った年下男子・早乙女(白石隼也)と偶然再会する
運命的だとときめくいちこの脳内では、議長である吉田(八木勇征)を中心とした5人のメンバーで脳内会議が行われていた
なんとか早乙女と付き合うことができたいちこだったが、うまくいかないことだらけ
そんないちこにアプローチする男性が現れた
日々繰り広げられる脳内会議
脳内会議のメンバーたちはいちこにとって幸せな道を選ぶことができるのかーーーー
ーーーーー 脳内ポイズンベリー」公式ページ参照(https://www.nounai-poison-berry.jp/story.html)
感想
2日前まで愛知県で舞台鑑賞をしていた私は、本日、東京の明治座にやってまいりました。
正直なこと言うと、今までの舞台に比べたら質素かつ素朴な印象でした。
ストーリーはもともと映画を観たことがあったので把握した状態でしたが、ただそれでも脚本の内容がのめり込むほどでもなかったし、物語として何に重点を置いているのかイマイチ真意が分かりませんでした。
感動的なのか、ギャグ要素が強めなのか、舞台セットやストーリー、演出全てが「シンプル・イズ・ベスト」という印象が強かったです。
なぜ、「そう」したのか気になったので、アフタートークに参加することにしました。
そしてようやく真意を知ることができました。
今回はストーリーに重点を置くというより、役者さんに重点をおいた舞台作りがされていたみたいです。
華やかな舞台にするより、役者さんをいかに引き立たせることがでるのかを考えてある舞台でした。
私の気になっていた部分は「あえて」の演出だったことがわかり、なんだか腑に落ちました。
シンプルにみえて、全てにおいて細かく考えられていました。照明の当て方や会場のどのスピーカーを使うのか、他にもたくさんの細かい演出がありました。
観客の想像力も借りて完成させる舞台のようで、会場内にいる全ての人やものが上演時間の2時間40分間一体化になっているようで、私も舞台作りに関わってるみたいで嬉しくなりました。
今回の舞台テーマは「脳内」
舞台セットは曲線のみで作られていました。それこそ会場に入ると一番最初に手前の丸い枠が目に入ります。
なんなんだろうなと思っていたのですが、ここで納得。
そして何よりも舞台の最後の仕上げを行なった役者さんに称賛の拍手を送りたいです。
観ているだけでは分からないのですが、1つ500wから1000wの照明を浴びながら演技をすることがどんなに大変なことか、演技中にそれを全然感じさせないのはさすがプロだなと思いました。
さらには今回、メインの舞台セットが2段回のセット回転(正しい言い方が分からない…泣)ができるようになっていて、しかもそれを電動と手動を融合させて回転させることでナマモノの演技を作り上げていたそうです。
私たちの脳内も毎日違ったことを考え変わっていくからこそ、毎日違う舞台を作り上げるには必要な演出だったみたいです。これを聞いてめちゃめちゃ感動したのを覚えています!
ぱっと見、シンプルにみえるものでは、実際はたくさんのこだわりがありました!
これだから舞台の沼からぬけられません!
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