限りなく透明に近い釣り堀

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20歳のとき 大好きだった 祖父から手紙が届いた
祖父が亡くなってから2年ほど経った頃のことです

それは、まだ幼く、よく祖父に連れられて2人でデートしていた頃
「将来、じぃちゃんと結婚する〜」と言っていた頃に 書かれた手紙です

郵便局に勤めていた祖父が、タイムカプセル郵便を使って未来の私に宛てて送ってくれたものでした。

封を開けると
読めないほどに達筆な…見ただけで懐かしさが込み上げてくる祖父の字
1985年のその年、大きな飛行機事故があったこと(多くの死者を出した日航機墜落事故と思われる)
親戚みんなで行った民宿のことなど夏休みの思い出が書かれていました
釣り堀りで、私が大きいのを2匹釣った。祖父が3匹釣ると、自分ももう1匹釣るんだと泣いて母を困らせた、と…
私にとっては少し恥ずかしい思い出ですがこのとき祖父は感動したそうです

さすが、じ\xA1
ぃちゃんの孫だと
私は人一倍、多く涙が出るけれどそれをバネに、負けず嫌いで何事にも立ち向かっていく 強い子だと

そして、最後に手紙が届く20歳になった私を想像しその頃まで生きていたいお嫁さん姿も見たい、と

残念ながら、その願いは叶いませんでしたが
つらいとき
負けそうなときに
この手紙を読み返します

いま目の前に、祖父が現れても恥ずかしくない私でいよう、と強い自分で在ろう、と思えるんです

いまなお、私は、じぃちゃんの孫です
いつか、私が生き抜いて再会できた時には「よくやった」と褒めてくれるかな。。。

うん、また頑張ろう


子どもを蝕む「釣り堀脳」の恐怖


前半はステージへ上がるまでの話をしましたが
今度はいよいよ実践編でーす

まずホタテ釣りについて説明しますね
私たちが競技に使う水槽は横長のタイプで、
お隣さんとの幅は1mもありません
水槽の水深はせいぜい20cmといった感じで、この中\xA1
へ敷き詰められた活きホタテをグループごとに
3分1\xA1
本勝負で競い合います
ホタテは水中で貝を半開きにした状態で生活していて、貝ひもについた黒い点々は
目なんだそうです
ちなみに生きている間は綺麗なブルーです

その半開きになった部分をめがけ
仕掛けのフックを差し込むと
ビックリしたホタテが貝を閉じるので
このタイミングで抜き上げてキャッチします

これが一連のセオリーなんです

でもね、そんなのは最初だけ

大会で釣り上げたホタテは都度
水槽へ戻すので、回数を重ねるごとに
コントロールが利かなくなります

運営側も、このことを承知しているので
毎回,水槽のホタテをシャッフルして
くれるんだけど、やはり使い回しです

それによってどうなるかって

まず、貝が大きく開いていても
閉じない閉じる力が弱く引き抜くと落ちちゃう

貝の開き幅が狭くなり,
フックを差し込みづらくなる等
そこで戦い方です
予選会までは、なんとか
ホタテのコンデ\xA1
ションが保たれるので
とにかくフックを上手く差し込みまくる

大きくて活きのよさそうなホタテに
的を当て、勢いよく貝を閉じさせる
私の記憶だと確か予選で勝ち残るのは、
ひとグループにつき3名だったと思います。
もしも同数者がでた場合は重量勝負に
なりますから、(その確率高い)
ホタテの活きがいい予選時は
なるべく大きなホタテで決め込むのが
ポイントになります

ここは釣り師ならパスできるレベル
そして
次の準々決勝が行われる頃には
ホタテも弱り,新たなホタテが
混入され始めます
また、グループによっては
凄腕と競うこと

ここから先は、とにかく数を稼ぐ
同数者が出る確率はグンと下がるので
新しい元気なホタテをターゲットに
釣りまくりましょう

で、一体どのように
新たなホタテの中には
ミニホタテも登場します

このミニホタテは活きのいいうちだけ
泳ぎまくぁ
辰討い泙垢里\xC7
泳ぎ終えて落ち着いたところを
直撃するの\xA1
がコツ
興奮するパワーを備えているから
勢いよく貝を閉じることでしょう

但し,水槽によっては
元気な大型が混入される場合も
あるので、常に目を光らすのが
ポイントです
こうして準決勝を迎える頃になると
水槽やホタテのコンデションを
理解した者が腕を競う回になります

いかにして自分だけの世界に入れるか
ギャラリーはもちろん、
実況アナウンスもマイクで
ガッツリ入ります
隣りが一枚追加する度に気が散るし
手だって震えますよ

ホタテが元気なうちには
フックが真ん中に刺さっても
勢いよく閉じますが、
この差し込み位置がサイドへと
移り,やがて閉じなくなるので
とにかく冷静にホタテと向き合うのが
いいのかな。。。って気もします
ただ、敗退してしまえば
はい、さようならって
寂しい風が吹きますから
なるべくだったら決勝まで残りたいよね
ま、私の場合は勝ち残る程
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