2014年10月09日
普及段階に入った「SeeQVault」、メーカー間の互換性は確保できず
USB外付けHDDの録画番組がその機器でしか再生できない、いわゆる“機器バインド”からの脱却に向け、期待されている新しいコンテンツ保護技術「SeeQVault」(シーキューボルト)。しかし、いざ普及段階に入ろうとするタイミングで残念なことが分かった。
SeeQVaultの特徴は、AES 128bitやPKI認証、製造時に埋め込まれる固有ID(EMID:Enhanced Media ID)を活用した強固なセキュリティ、そしてSeeQVaultに対応するさまざまな機器での再生互換性だった。例えば、リビングルームのテレビでUSB外付けHDDに録画し、それを寝室のBDレコーダーにつないでも再生できる。しかし、ふたを開けてみると、「同じメーカーの製品同士なら」という注釈が付くことになった。
あるメーカーのSeeQVault対応テレビとレコーダーなら、1つのUSB外付けHDD(SeeQVault対応)をつなぎ替えても使える。またテレビを買い替えた場合も、同じメーカーのSeeQVault対応製品からの買い替えであれば同じ外付けHDDを継続利用できるはずだ。しかし、他社のSeeQVault対応レコーダーに接続すると、「フォーマットしますか?」と言われてしまう可能性が高いという。
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