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気が付いたら図書館員になっていました。まだまだ駆け出しのにわとりです。3歩歩いたらいろいろ忘れます。何故図書館員になったのかは謎ですが、図書館員という仕事は楽しんでいます。
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2017年08月17日

関数解説 応用編 COUNTIF関数を使ってユニークなデータを抽出する

図書館では、年一回、某協会から様々な統計データを出してくれと要請が来ます。その中の一つに、「実際に購入した雑誌の種類」というものがあります。細かいところは端折りますが、例えば、下の表のように複数の学科や部門が同じ雑誌を買っていた場合、1種類としてカウントしなければなりません。当たり前と言えば当たり前ですね^^
算出にはいろんな方法があります。ピボットテーブルを使ってもいいですし、ACCESSでクエリを組んでもいいです。方法は様々ですが、その中の一つとしてCOUNTIF関数を使う方法を紹介します。

抽出1.png

まず、表の適当な行の先頭に、COUNTIF関数を入力します。このとき、「=COUNTIF(A$2:A2,A2)」と、範囲の開始部分だけに「絶対参照($)」をつけるのが最大のポイントです。

抽出2.png

続いて、それを表の一番下までコピーします。

抽出3.png

すると、例えば「AERA」の購入者が図書館のほうは「1」となっていて、社会学部のほうは「2」となります。D列の式を見てみると、前者は2行目から3行目までが範囲に、後者は2行目から4行目までが範囲になっていることがわかります。

抽出4.png抽出5.png

範囲の頭は絶対参照ですが、終わりは相対参照になっているので、下に行けば行くほどCOUNTIF関数で探す範囲は広がるのです。つまり、下の図で説明しているように、前者では2行分の範囲の中で「AERA」を探すので、1つしか見つかりませんが、後者は3行分から探すことで「AERA」を2つ見つけてくるのです。もちろん、一つの学部や部門しか購入していない雑誌については、「1」しか返しません。

抽出6.png

つまり、逆に言えば「1」は同じ雑誌の1件目であることを示しています。この「1」を数えれば、雑誌種数になります。とはいえ、いちいち数えるのは面倒なので、ここでもう一回COUNTIF関数に出てきてもらいましょう。

ここからは簡単です。D列の中で、「1」が何個あるかというCOUNTIF関数を組んであげればいいのです。

抽出7.png
抽出8.png

どうやらこの表の中では21誌のようです。まあ、普通はこんな数では収まりませんよね^^
こういうふうに、思いがけない使い方ができるのも、関数の魅力です。
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