2019年08月11日
レイチェルその後と、レプリカントの新型に会える『ブレードランナー 2049』
『ブレードランナー 2049』(Blade Runner 2049)は、1982年に公開されたSF映画『ブレードランナー』の続編です。
おもしろいのは、前作で設定された年が約30年後のまさに今、2019年。そして、2019年からさらに30年後を描いたのが、この『ブレードランナー 2049』なのです。
今生きているこの時代は、30年前にどんなふうに描かれていたのか、そしてさらに30年後はどうなっているのか?
非常に興味深い映画です。
酸性雨の降りしきる2019年を予測!
残念ながら、ほぼ同年に制作された『バック・ツー・ザ・フューチャー』がタイムマシンで訪れた、夢のような2010年代とは違っていました。
前作の『ブレードランナー』では、地球は環境汚染がすすみ、酸性雨の降りしきる荒廃しきった現在を予測。
レプリカントと言われる人造人間が強制労働させられる時代。しかし、その中で造反するものがあらわれ、それを始末する専門捜査官が「ブレードランナー」だったのです。
ちなみに、前作では造反レプリカンを探す専門捜査官デッカートとしてハリソン・フォードが主人公でした。
あれから30年!レプリカントはどこへ?
(引用:
https://www.facebook.com/bladerunner2049/)
◇環境汚染がすすみ荒廃した地球
現実の2019年は、映画ほどではないけど環境汚染も人造人間も、その兆しは多少あります。
さて、さらに30年。『ブレードランナー 2049』で描かれた、2049年はどうなっているでしょうか?
賢いはずの人類は環境汚染に歯止めをかけ、また人造人間レプリカントとうまく共存しているのでしょうか?
いいえ、『ブレードランナー2049』の世界は、とんでもないことになっていました。
環境汚染はさらにすすみ、あたり一面、淀んだ空気にかすむ街しか見えません。
◇旧タイプのレプリカントを駆除する「K」
そして、レプリカントは改良され、さらに人類に従順な新タイプ「ネクサス9」となっていました。
今作の主人公は、「K」(ライアン・ゴズリング)という記号を付けられた新型レプリカント。
2049年では、新型レプリカントの仕事は残存する旧タイプの一掃でした。
生き残りの殺傷処分をしていた「K」は、ある時、枯木の下に大事に埋められた人間?の骨を見つけます。
本部に持ち帰り、成分調査のためスキャンをかけると意外なことがわかったのです。
◇30年前に行方不明となったレイチェル!
(1982年:『ブレードランナー』)
調査結果わかったのは、ひとつは骨は出産時に命を落とした女性のものであること。
もうひとつは、名前はレプリカントの「レイチェル」(冒頭の画像)だということ。レプリカントには、すべて固有の製造番号が割り振られていたのです。
ここで、はじめて前作と繋がりが出てきます。
レイチェル(ショーン・ヤング)は、30年前に捜査官デッカートとともに行方不明になっていた旧レプリカントだったのです。
それはそうと、レプリカントが子どもを産んだ?
30年前の捜査官に対面、クライマックスへ!
本部は「K」の報告に、これが事実であれば人間の尊厳と人類の存亡にかかわると判断。
なんとしてでも子供を発見し、証拠隠滅のため抹殺することを「K」に命じたのです。
「K」は命令されるまま子どもを探すことに。
しかし、捜査をしていく過程で、もしかしたら自分自身がレイチェルの子どもではないかと疑い出したのです。
そして「K」は、ついに30年前に行方をくらませた捜査官デッカードにたどり着くのです…。
kazemichiの感想とおすすめ度
(最高★5つ)映画の最後に初めて知る真実に愕然とします。人間より人造人間の方が人間的に見えるのはなぜでしょう?
30年後が心配 ★★★★★
人造人間はありえる? ★★★★☆
ホログラムの恋人「アナ・デ・アルマス」は? ★★★★☆
ハリソン・フォード再び! ★★★★★
懐かしいレイチェル! ★★★★★
ライアン・ゴスリング! ★★★★☆
明るい未来はすぐそこ! ★☆☆☆☆
|
〈映画の見方〉がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 (新潮文庫) [ 町山 智浩 ]
|
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9058524
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック