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2018年02月18日
北海道・東北 H28-041
次の記述は、痔と痔の薬に関するものである。正しいものはどれか。
a. 痔の悪化につながるため、食物繊維の摂取は、控えた方がよい。
b. 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を内痔核と呼ぶ。
c. 外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるが、配合成分によっては全身的な影響を考慮する必要がある。
d. 内用痔疾用薬は、副作用が増強するため、外用痔疾用薬と併せて用いることはない。
〜解答・解説〜
a.誤
b.正
c.正
d.誤
a. 痔の悪化につながるため、食物繊維の摂取は、控えた方がよい。
b. 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を内痔核と呼ぶ。
c. 外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるが、配合成分によっては全身的な影響を考慮する必要がある。
d. 内用痔疾用薬は、副作用が増強するため、外用痔疾用薬と併せて用いることはない。
〜解答・解説〜
a.誤
b.正
c.正
d.誤
北海道・東北 H28-040
貧血と貧血用薬(鉄製剤)に関する以下の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a. 鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。
b. 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあるが、これは副作用により消化管から出血をしているためであり、ただちに使用をやめなければならない。
c. 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
d. 服用の前後30分に緑茶やコーヒーを摂取すると、それらに含まれているタンニン酸によって、鉄の吸収が良くなる。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.正
d.誤
a. 鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。
b. 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあるが、これは副作用により消化管から出血をしているためであり、ただちに使用をやめなければならない。
c. 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
d. 服用の前後30分に緑茶やコーヒーを摂取すると、それらに含まれているタンニン酸によって、鉄の吸収が良くなる。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.正
d.誤
北海道・東北 H28-039
高コレステロール改善成分に関する以下の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a. ポリエンホスファチジルコリンは、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
b. パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
c. ビタミンB2は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
d. ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
〜解答・解説〜
a.正
b.正
c.誤
d.誤
a. ポリエンホスファチジルコリンは、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
b. パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
c. ビタミンB2は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
d. ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
〜解答・解説〜
a.正
b.正
c.誤
d.誤
北海道・東北 H28-038
強心薬に配合される主な成分に関する以下の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a. センソは、有効域が比較的広い成分であり、通常用量で悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることはない。
b. ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の収縮による血圧上昇、興奮作用があるとされる。
c. ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があるとされる。
d. ロクジョウは、強心作用のほか、強壮、血行促進の作用があるとされる。
〜解答・解説〜
a.誤
b.誤
c.正
d.正
a. センソは、有効域が比較的広い成分であり、通常用量で悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることはない。
b. ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の収縮による血圧上昇、興奮作用があるとされる。
c. ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があるとされる。
d. ロクジョウは、強心作用のほか、強壮、血行促進の作用があるとされる。
〜解答・解説〜
a.誤
b.誤
c.正
d.正
北海道・東北 H28-037
次の記述は、駆虫成分に関するものである。正しいものはどれか。
a. サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
b. パモ酸ピルビニウムは、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
c. ピペラジンリン酸塩は、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
d. カイニン酸は、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.正
d.誤
a. サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
b. パモ酸ピルビニウムは、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
c. ピペラジンリン酸塩は、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
d. カイニン酸は、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.正
d.誤
北海道・東北 H28-036
浣腸薬とその有効成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
1. 直腸内に適用される医薬品であり、剤形には注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のみが存在する。
2. 繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなるため、連用しないこととされている。
3. グリセリンは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
4. 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
〜解答・解説〜
1.誤
2.正
3.正
4.正
1. 直腸内に適用される医薬品であり、剤形には注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のみが存在する。
2. 繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなるため、連用しないこととされている。
3. グリセリンは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
4. 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
〜解答・解説〜
1.誤
2.正
3.正
4.正
北海道・東北 H28-035
胃腸鎮痛鎮痙薬とその有効成分の以下の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a. 抗コリン成分が副交感神経系の働きを抑える作用は消化管に限定されないため、散瞳、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。
b. アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、15歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
c. オキセサゼインは、妊娠中における安全性が確立されており、妊婦に対して安全に使用することができる。
d. ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがある。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.誤
d.正
a. 抗コリン成分が副交感神経系の働きを抑える作用は消化管に限定されないため、散瞳、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。
b. アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、15歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
c. オキセサゼインは、妊娠中における安全性が確立されており、妊婦に対して安全に使用することができる。
d. ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがある。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.誤
d.正
北海道・東北 H28-034
瀉下薬とその有効成分に関する以下の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a. 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。
b. ヒマシ油は、急激で強い瀉下作用をもたらすことから、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に対して効果がある。
c. カルメロースカルシウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を目的として、配合されている場合がある。
d. ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解され、大腸への刺激作用を示す。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.正
d.誤
a. 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。
b. ヒマシ油は、急激で強い瀉下作用をもたらすことから、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に対して効果がある。
c. カルメロースカルシウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を目的として、配合されている場合がある。
d. ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解され、大腸への刺激作用を示す。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.正
d.誤
北海道・東北 H28-033
腸の薬とその有効成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
1. 腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、 乳酸菌、酪酸菌等の生菌成分が用いられる。
2. 収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。
3. タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
4. ロぺラミド塩酸塩を含む一般用医薬品は、麻痺性イレウス発症のおそれがないことから、15歳未満の小児にも適用される。
〜解答・解説〜
1.正
2.正
3.正
4.誤
1. 腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、 乳酸菌、酪酸菌等の生菌成分が用いられる。
2. 収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。
3. タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
4. ロぺラミド塩酸塩を含む一般用医薬品は、麻痺性イレウス発症のおそれがないことから、15歳未満の小児にも適用される。
〜解答・解説〜
1.正
2.正
3.正
4.誤
北海道・東北 H28-032
次の記述は、胃の薬の配合成分に関するものである。正しいものはどれか。
a. スクラルファートは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
b. ウルソデオキシコール酸は、胃液の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
c. セトラキサート塩酸塩は、代謝されてトラネキサム酸を生じるため、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。
d. ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動を亢進して、胃液の分泌を促す作用を示すとされる。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.正
d.誤
a. スクラルファートは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
b. ウルソデオキシコール酸は、胃液の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
c. セトラキサート塩酸塩は、代謝されてトラネキサム酸を生じるため、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。
d. ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動を亢進して、胃液の分泌を促す作用を示すとされる。
〜解答・解説〜
a.正
b.誤
c.正
d.誤