2022年01月05日
東海・北陸 R02-016
サリドマイドに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 日本では、サリドマイド製剤の催奇形性について、1961年12月に西ドイツ(当時)の企業からの勧告が届いており、かつ翌年になってからもその企業から警告が発せられていたにもかかわらず、出荷停止は1962年5月まで行われず、販売停止及び回収措置も同年9月であるなど、対応の遅さが問題視された。
2 サリドマイド訴訟とは、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
3 サリドマイドの光学異性体のうち、S体には血管新生を妨げる有害作用がないことから、S体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。
4 サリドマイドは催眠鎮静成分として承認され、その鎮静作用を目的として、胃腸薬にも配合されていた。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 R体とS体は体内で相互転換する。R体のみを分離して製剤化しても催奇形性は避けられない。
d 正
1 日本では、サリドマイド製剤の催奇形性について、1961年12月に西ドイツ(当時)の企業からの勧告が届いており、かつ翌年になってからもその企業から警告が発せられていたにもかかわらず、出荷停止は1962年5月まで行われず、販売停止及び回収措置も同年9月であるなど、対応の遅さが問題視された。
2 サリドマイド訴訟とは、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
3 サリドマイドの光学異性体のうち、S体には血管新生を妨げる有害作用がないことから、S体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。
4 サリドマイドは催眠鎮静成分として承認され、その鎮静作用を目的として、胃腸薬にも配合されていた。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 R体とS体は体内で相互転換する。R体のみを分離して製剤化しても催奇形性は避けられない。
d 正
タグ:サリドマイド
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