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2015年09月04日

胃腸に作用する薬 (1)胃薬



【大阪26−032】
正誤問題
a.アカメガシワ ・・・消化管内容物中に発生した気泡の分離を促す。
b.合成ヒドロタルサイト・・・脂質の分解に働く酵素を補う。
c.ロートエキス ・・・副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えることにより、過剰な胃液の分泌を抑える。
d.オウバク ・・・味覚や嗅覚を刺激して、反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高める。

【解説】
a × 「気泡の除去」ときたらジメチルポリシロキサン
b × ハイドロタルサイトはAl系の胃薬。Hydrotalcite
c ○ 抗コリン薬。
d ○ 苦味健胃薬。


【大阪26−033】
a.テプレノンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を起こすことがある。

b.アルジオキサは、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。

c.ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされる。

【解説】
a ○
b ○ Al系の成分は腎臓に負担がかかるため。Aldioxa
c ○


【大阪26−035】
a.パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣けいれんを鎮める作用を有する。

b.オキセサゼインは、胃腸鎮痛鎮痙けい薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

c.重大な事故につながるおそれがあるため、抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

【解説】
a ○
b ○
c ○




【四国26−032】
a 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする。

b 整腸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする。

c 胃液分泌抑制成分であるピレンゼピン塩酸塩は、消化管や泌尿器の運動にほとんど影響を与えないため、排尿困難の症状がある人が使用しても症状の悪化を招くおそれはない。

d 消泡成分であるジメチルポリシロキサン(別名ジメチコン)は、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合されている場合がある。

【解説】
a ○ 
b × これは制酸薬の記述。整腸薬は腸内細菌のバランスを整える成分。
c × 抗コリン薬なので、排尿困難の人には使えない。
d ○


【四国26−033】
胃腸薬に配合される次の成分のうち、アルミニウムを含むため、透析療法を受けている人では使用を避ける必要があるもの

a アルジオキサ
b テプレノン
c スクラルファート
d ビサコジル

【解説】
a アルジオキサ  c スクラルファート


【四国26−035】
a ロートエキスが配合された医薬品を使用した後は、散瞳による目のかすみ等が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

b パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分であり、胃腸の痙攣を鎮める作用のほか、胃液分泌抑制作用も示す。
c ブチルスコポラミン臭化物は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとともに、眼圧を低下させる作用があることから、緑内障の診断を受けた人も使用できる。

d オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

【解説】
a ○ 
b × パパベリンは自律神経を介さずに胃の平滑筋に直接作用する。抗コリン系ではない。
c × ブチルスコポラミンは抗コリン成分。眼圧を上昇させる。
d ○


【九州・沖縄24−071】
ア 健胃薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。

イ 消化薬は、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にすることを目的とする医薬品である。

ウ 一般用医薬品には、様々な胃腸の症状に幅広く対応できるよう、制酸、胃粘膜保護、健胃、消化、整腸、鎮痛鎮痙、消泡等、それぞれの作用を目的とする成分を組み合わせた製品もある。

エ 健胃薬、消化薬、整腸薬には、医薬部外品として製造販売されている製品もある。

【解説】
ア × 制酸薬の記述。 
イ × 健胃薬の記述。
ウ ○
エ ○


【九州・沖縄24−072】
ア アルジオキサはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。

イ ソファルコンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。

ウ テプレノンは、副作用として腹部膨満感、吐き気、腹痛、頭痛、皮下出血、便秘、下痢、口渇が現れることがある。

エ スクラルファートは、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。

【解説】
ア ○ 
イ ○
ウ ○
エ × スクラルファートではなくセトラキサートの記述。
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