もう10年以上前の話だが、都内でヘルパーをやっていた頃に、死ぬ前にもう一度海が見たいとおっしゃる一人暮らしの男性利用者さんがいらっしゃった。
若かったから、何とかしてあげたいと思った。
上司に利用者さんを海に連れて行きたい。と話すと上司が「聞かなかったことにする。」と言われた。
上司は「行くな」とは言わなかったから連れて行くことにした。
自分の車に利用者さんを乗せて海に連れて行った。
その時の利用者さんの表情が忘れられない。利用者さんから何度もお礼を言われた。
若かったから出来たのと、時代かな。
今の介護は、目標や目的を失いつつある。どうせ出来ない。やらせてもらえない。という思いが強いような気がする。出来る出来ないは別にして、もっと高齢者がしたいことをどんどん言ってくれたら変わるのかも知れないと思いました。
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