その頃の認知症(当時は痴呆)の方への対応は今なら酷いものだったと思える。
当時は、身体拘束をして薬を飲ませる。
それは、介護をしやすくする為に。
皆が認知症になったらおしまいだと言っていた。
それから、身体拘束ゼロに向けての取り組み。
なるべく薬は飲ませない。
そうすると、当然のことながら、手はかかる。
手がかかることは、決して悪いことではない。人と関わることは、生きることに繋がる。
色々な方を対応していくと、対応の仕方で変わるのだと気が付く。
そこまでいくのには、時間がかかった。
上手く対応出来ない自分に、いつ辞めようかと思った。
そんな時に、看護師さんから、「貴方のことを信頼している患者さんがいるじゃない。一人でもその方を救えるだけでも凄いことよ。」と声をかけてくれた。
一人の人を見る。まずはそこからだと。
何となく、気持ちが楽になった。
その人への対応は、人それぞれ。
対応の仕方は、気付きでしかないと思う。
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