※考え方
【ファンダメンタルズ分析】と【テクニカル分析】について
ファンダメンタルズ分析とは、ニュースや時事情報などを元に通貨がどう動くか分析する方法。
テクニカル分析とは、チャートの形状やライン・インジケータ・オシレータなどを使い通貨がどう動いているのかを分析する方法。
ここまではある程度、経験のある方であればご存知だと思います。
私はどちら側に重きを置いているか。
私はテクニカル分析を支持しています。そしてどれくらいの割合でファンダかテクニカルかというと、0:100の割合でテクニカル支持派です。
ただテクニカルを支持しているといっても、ファンダを否定するわけではありません。
もちろんファンダで相場が動くこともあるかと思います。
しかし、すべてのファンダが織り込み済みの相場であれば、チャートにその形状が必ず表れます。
強いファンダであればあるほどに、テクニカルに表れないわけがないと考えています。仮に相場が強い下落トレンドを急に描いたとしましょう。
その時、ファンダメンタルズ派の人たちは『なぜ動いたのか?』『どの情報によって動いたのか』ということを、あとから紐づけを行います。
または、『すごい情報があるからこれは必ず落ちるだろう』という”予想”によってトレードを行います。
そして、初心者の方はその予想という勘違いから、未来のチャートの動きを読むにはどうするべきかを必死になって探します。
未来の動きを予想してトレードを行ってしまいます。
はっきりと申し上げます!
未来がわかるトレーダーは存在しません!
私も一時期『予想が当たる人が凄いトレーダー』だと勘違いしている時期があり、その方法を探し続けたことはあります。
ですが、はっきりいって時間の無駄でした
次にテクニカルとは今描いているチャート形状から、どう動いているのか分析する方法。
あくまでも『過去の値動き』を分析する方法なので、そこに”未来への予想”は一切ありません。
マーケット参加者の勘違いの一つに『予想が良く当たるトレーダーが凄い!』というのがあります。
これは幻想です。
未来予知なんて誰にも不可能です。
では私のトレードはどの種類なのか。
過去から現在にかけて作ったチャートを見て、トレードを行う。
ラインを引いたりしながらですね。
それを元にトレードを行います。
そのライン等の優位性を元にトレードを行うので、未来の動きを予想しているわけではありません。
何が言いたいかというと、トレードに未来の予想は必要ないということです。
未来のことは誰にもわかりません。
私の使用している手法はブレイクアウト手法です。
その際に使用するツールは『ライン』です。
まずは『ライン』とは何か?というところから説明していきます。
ラインとは、ローソク足を表示したチャートにライン(線)を引くことです
ライン(線)には、大きく分けて2種類存在します。
@トレンドライン
A水平線
基本的にはこの2つの線を引いていきます。
トレンドライン・水平線にもさらに2種類ずつあります。
@サポートライン
Aレジスタンスライン
@サポートライン
これは別名『支持線』とも呼ばれており、価格が下がってきても、ある価格帯でサポートされ上がっていったラインの事です。
Aレジスタンスライン
別名『抵抗線』と呼ばれており、価格が上がってきても、ある価格帯で抵抗され下がっていったラインの事です。
トレンドライン・水平線の2種類
×
サポートライン・レジスタンスラインの2種類
が基本となります。
もう少し応用すると・・・
水平線の場合、
@レジスタンスラインがサポートラインに転換するケース
Aサポートラインがレジスタンスラインに転換するケース
以上が『ライン』についての説明となります。
ラインについては上記の知識だけでOKです!
で次はラインを引く上でとても重要なチャートの”波”について解説します!
ラインを引く技術というのは、非常に重要かつ難しいです。
理由:
ラインはかなり多く引くことができます。
しかし正しいラインというのはほとんどの場合、引くことができません。
正しい”ライン”を引けるようになるには、チャートの”波”をとらえること!
問題
下記画像に引けるラインを引いてください!となると、どこを繋げて引くでしょうか?
予想されるラインの引き方は
正解は実は2本だけです!
2本だけの理由ですが、ブレイクアウト手法で重要なことは
”より意識されているポイントにのみ”
ラインを引くことが重要になります。
このチャートの中で意識されているラインは”2本だけ”という私のルール上の結論です!
そしてこの2本だけを引く上で最も重要なのが、チャートの ”波”を見極めることになります。
チャートの波とは、下記画像の黄色の線です!
この”波”を正確にとらえることが、ラインを引く上でとても重要になります。
この波の天辺(山)同士、底(谷)同士を引くことが大事です!
オレンジ〇が山、青〇が谷。
この山同士・谷同士にラインを引きます
山・谷は他にも多くあるのに、なぜ2本なのか?という質問が多く来ました。
実はラインを引くルールが他にもいくつかあるからです!
まず1つ目
『急すぎないこと』
『緩すぎないこと(水平線を除く)』
です!
下記画像は急すぎますね!
逆に下記画像なら緩すぎます!
この『急すぎる』『緩すぎる』の判断は少し難しいです。
角度で明確に定義しているわけではありません。
(※モニターの大きさによって角度が変わってきてしまうため。)
ぜひ私の引くラインをみて、角度を見極めれるようになってください!
このように、単純なラインを引く技術にも様々なルールを追加し、正しいラインを導いていきます!
ラインを引くルールを他にも伝えます。
トレンドラインには上昇ライン・下降ラインというものがあります。
それぞれ4つあります!
@高値同士を結んだ上昇ライン
A高値同士を結んだ下降ライン
B安値同士を結んだ上昇ライン
C安値同士を結んだ下降ライン
この上記4つが存在します。
すでにお分かりの方もいるとおもいますが、私の手法ではAとBのみを使用します。
A高値同士の下降ライン
B安値同士の上昇ライン
のみを使用します!
逆に@とCは取引をする上で、絶対に使用しません!
理由は、検証した結果、うまくいくことが非常に少ないことが理由です!
ラインを引く上で大事なことをまとめると・・・
@チャートの”波”を見極める
A急すぎず・緩やかすぎない(水平線を除く)ラインのみを引く
B高値同士を結んだ下降ライン・安値同士を結んだ上昇ラインのみを引く
この3点がラインを引く上で守るべきこととなります。
この3つのルールが完全にハマっているラインが、私の引いた”正しいライン”となります。
ラインを引く際の注意点です。
ラインを引く注意点で重要になるのが、ローソク足についての知識になります。
ローソク足は”上ヒゲ”・”実体”・”下ヒゲ”の3つから構成されています。
もちろん下ヒゲがない場合も、上ヒゲがない場合も、実体が非常に少ない場合もあります!
ローソク足は過去の取引の履歴となり、ヒゲの最上部・最下部で売買された実績もあるということになります。
ですので、ラインを引くときに”しっかり”と『ヒゲの先端』にラインを合わせることが重要になります。
過去の取引履歴の一部を無視をするというのはナンセンスですからね!
そしてこれが少しでもずれてしまうと、下記画像の様に最初は少しのズレでも時間が経つと大きなズレとなってしまいます。
ラインが命のこの手法で、少しのズレは命取りですね。
ズレていると、ブレイク判断をしたが、実はブレイクではなく反発したということも起こりかねません。
ここはシビアにヒゲの先端に合わせましょう!
ラインについての注意点のもう一つは、始点を含めて2点以上の、山同士・谷同士を引くことが大事になります。
注意点というよりも、ラインを引く上での”基本”ですね!
そしてラインの信ぴょう性は、ライン上での反発回数が多ければ多いほど信ぴょう性が高くなります。
下記画像のように、2点よりも3点、3点よりも4点。
多い方がより”意識”され信ぴょう性の高いラインとなります!
ラインを使ってどこでエントリーを行うかについて説明します
エントリーというのは
@ロング=”買い”でエントリー
Aショート=”売り”でエントリー
と呼ばれています。
どこでどのようなエントリーを行うかは、下記画像を確認してください!
上記画像のように、意識されているラインを突破(ブレイク)した瞬間に、突破した方向へエントリーを行います。
ラインを下から上にブレイクしたら”ロング”
ラインを上から下にブレイクしたら”ショート”
となります。
画像を見ていただいてもわかる様に、意識されたラインをブレイクしたら、急騰・急落が起こります。
そこを”ピンポイント”で値幅を取っていく手法となります。
では『なぜラインをブレイクすると”急騰””急落”するのか?』という点に絞ってお話しします
FXマーケットから少し目を離して・・・
商品の価格というのは、買いたい人が多ければ多いほど、値段はあがります。
逆に売りたい人が多ければ多いほど、値段は下がりますね!
FXマーケットでも同じことが起きていま
画像でもわかるように、マーケットでは常に
買いたい総額が多ければ、価格は上がり
売りたい総額が多ければ、価格は下がります。
このようなパワーバランスが発生しますね!
そしてそのパワーバランスの崩れるところを”ライン”を使い、判断し、トレードを行います。
矢印”↑@”で『安い!』と判断した人が、矢印”↓@”の強い”売り”圧力に負け、パワーバランスが崩れ急落します。
これは逆でも同じことが起きています。
そこを見つけ、矢印”↓@”の箇所で”売り”エントリーを行い、値幅を取っていきます
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では次に『時間軸』についてです
先日パワーバランスの崩壊は、マーケットのどの時間軸で起きているかわかりますでしょうか?
実は・・・
どの時間軸(時間足)でも同じことが起きています。
ではUSDJPYの日足を見てみましょう!
では次にUSDJPYの5分足を確認しましょう!
このようにどの時間足でも、パワーバランスは存在し、どこかでパワーバランスが崩れ、値動きが激しくなります
それではトレードを行う時間足についてです!
基本的には5分足〜30分足のチャートで確認できる範囲で
引けたラインのみを採用しトレードを行います。
超ド短期エントリーという感じですね!
しかしモニターの大きさにより、各時間足で見れるチャートの範囲が異なります。
参考に・・・
私は23インチのモニターいっぱいにチャートを表示させています。
30分足で約10日分のチャートが見れます。
この期間内に引けたラインでブレイクすれば、エントリーを行うという手法です
まとめ
【ラインの引き方】
@チャートの”波”を見極める
A急すぎず・緩やかすぎない(水平線を除く)ラインを引く
B高値同士の下降ライン・安値同士の上昇ラインのみを引く
【取引について】
@ラインを”ブレイク”したタイミングで、ブレイクした方向にエントリー
Aパワーバランスがどこにあるのかを見極める
Bどの時間足でも同じことが起きているが、ブレイクした瞬間にエントリーするのは『5分足〜30分足』で引けたラインのみ
過去に一度『予想トレードを行わない』とお伝えしました。
これは『未来の値動きを読むことは不可能』と考えており、ロングでエントリーしても上がると思っていないですし、ショートでエントリーしても下がると思ってポジションを持っていないんです。
いくら私が勝っているからと言って、損切がないわけではありません。
そこで大事なのが損切ラインの設定。
負けるトレーダーというのは、損切位置の設定が曖昧です。
なぜか?
それは『予想』でポジションを持ってしまっているから。
『下がるはずだ。今は上がっているが、私の考えが正しいから必ず下がる』
このような考え方を持ってしまうんです。
これはチャートがおかしいのではなく、その人自身の考え方がおかしく、チャートは正確に動いているだけです。
そして損切を引っ張り、強制ロスカットなどで大幅に負け、資産を大きく減らしてしまうのです。
これは予想をすることで、損切位置が変わってしまうことが『問題』ということです。
そこで何が大切かというと、損切のルールがあり、損切位置を決めたらそこからズラさない。
勝てるトレーダーは正しい負け方を知っている者のみです。
エントリーに際して重要なルール
それは『どちらにトレンドが出ていて、それに沿ってトレードをしているか』と言う事です。
相場というのは『一方に動き』→『ヨコヨコ』→『一方に動く』
これを繰り返しチャートを形成していきます
画像を見ていただけていたら簡単にわかりますね!
相場というのは『一方に動き』→『ヨコヨコ』→『一方に動く』
これを繰り返しチャートを形成していきます。
そしてこれは短期・中期・長期すべてで同じことが起きています。
そして一度築いたトレンドは、継続的に同じ方向に進みやすい傾向があります。
この細かい動きでも、動いて休憩、動いて休憩していますね!
そしてルールとして重要なことというのが、このトレンド通りのエントリーを行っているか?という点です。
ラインブレイクでエントリーする場合の条件は、トレンドに沿ったエントリーを行うことあります。
上昇トレンドであれば、ロング。
下落トレンドであれば、ショート。
基本的にはこれが条件です。
トレンド通りのエントリーを行う上で大事になるのが、
トレンドライン・水平線の見つけ方ですね!
エントリーできるラインをどこで見つけるのか?というと。
一方に動く⇒ヨコヨコ⇒一方に動く
この3つの内の”ヨコヨコ”という箇所で引けたラインを基本的には採用します。
”基本的には”赤の□で見つけたラインでトレードを行います。
例外はありますよ!
ただこの赤□の位置で必ずラインが引けるか?というとそういうわけでもありません。
引けるラインというのは、以前にもお話ししましたが結構少ないです。
ですので、引けてしまう箇所だけ引くというのが大事です。
トレードを行う上で大事な考え方の1つを紹介します。
未来のことはわからないので、予想でトレードを行わないと話をしたと思います。
私の過去の経験からお話しをしますが、全ての値幅を取りたいから予想をしてしまうのだと思います。
『全ての値幅』というと細かな値幅から大きな値幅全てです。
確かに画像のようなトレードができれば私もベストだと思います。
よくあるFXの格言に『頭と尻尾はくれてやれ』というものがあります。
これは欲を出して『天辺でエントリー・底で利確』を取りに行くのではなく、欲をかかずに『その間の値幅だけ取れるように』という意味があります。
結局オレンジを取ろうとしても取ることはできません。
オレンジのところを取ろうとするのではなく、青の部分を確実に取りに行くということが大事です。
『長期』『中期』『短期』『ド短期』
という言葉を使用していたと思いますが、その認識の仕方は画像の通りです。
※画像は日足
赤色=長期
黄色=中期
緑色=短期
青=ド短期
オレンジ=超ド短期
※画像は30分足
各期間への考え方ですが、簡単に、
長期=ヨコヨコ
中期=下落からの上昇が強い
短期=上昇
ド短期=ヨコヨコ
超ド短期=ヨコヨコ
という感じで捉えます!
エントリーは基本的にド短期・超ド短期でエントリーを行うので、ヨコヨコの現在はどちらでもエントリーOKですね!
しかし、短期で上昇トレンドなので、上昇のほうがありがたい展開と捉えることができます。
エントリーに大事なポイントの一つとして『勢い』というものがあります。
まずなぜ勢いがなければならないのか?から説明をします
ラインブレイク手法では、どこが意識されているラインかを判断する必要があります。
その理由は意識されているライン付近では取引量が多くなります。
緑〇でロングする方がいることは容易に想像できますね。
ここまで下がったら上がると思っている人たちです。
もう一点。
下記画像の様に、今すでにロングポジションを持っている人たちもいます。
この矢印でポジションを持った方が全ての決済や損切を行う箇所はどこか?
赤上昇ラインを超えたところに、決済や損切を持っていきます。
※下記画像参照
画像の様にラインを超えた箇所に損切を持っていきます。
緑矢印からロングを行った人たちの予想と反し、勢いよく下がっていった場合、一気に損切の連鎖が起きますね!
※下記画像参照
14:00 【FX-S】WLJ 定期配信 ”買い”でエントリーした方の損切というのは実質的な”売り”と同じ意味になります。
相場とは、”買い”の総額が多ければ価格は上がり、”売り”の総額が多ければ価格は下がります。
”買い”の損切が実質的な”売り”であれば、ここで一気に力関係が逆転しますね!
上がると思っていた方が一気に手放し”売り”への力になってくれるのです。
14:00 【FX-S】WLJ 定期配信 ラインブレイク手法とは、いわゆるロスカット狩りのタイミングで進む方向へエントリーする手法です。
そのロスカット狩りをするのに『勢い』がかなり大事になってきます。
ラインを超えるときに勢いがなければ、”買い”の総額に負けてしまい、ラインを超えれない又はラインを超えても損切を巻き込めないということが起きます。
逆にラインを超えるときに勢いがあれば、”買い”の総額より”売り”の総額が勝ち、上手に”買い”の損切を巻き込んでもらえるということです。
※画像参照
上記の理由から、ラインを超えるときの勢いが非常に大事になります。
勢いの見分け方ですが、これが結構難しいです。
この勢いについては、裁量が多く含まれるので、相場を長く見ていれば感覚として掴めるようになります。
まず勢いというのは、単純に今までの動きとは異なった動きをした時が『勢いが良い状態』となります。
画像の様に今までの動きとは違う強い動きが確認できると思います。
これが『勢いの強い状態』ということですね!
ただ過去のチャートで判断すると、その後どうなったかがわかるのでわかりやすいですが、リアルタイムであれば少し難しいです。
ですので参加している際に、これを見極められるようになってください!
本でもSNSでも『レバレッジ=危険』という考えが多く出回ったりしています。『レバレッジ=危険』というのは正しいです。
初心者は基本1倍が安全です。
それは手法(資金管理)が伴っていないことが前提条件であります
私の手法の場合損切はとても速いです。
ライントレードの場合どんなに持っても10Pips程度です
そして損失許容割合という独自の資金管理理論を利用しています。
1回のトレードにあたり、損失が総資金の何%まで許容するか?を決めています。
大体-1%〜5%程度です。
これを決めておけば、レバレッジを考える必要がなくなりますね。
それくらい早く見切りをつけて損切を行いますし、資金管理も徹底します。
損切ルール・損切幅・資金管理。
これを徹底できるならレバレッジは掛けれるだけ掛けて問題ありません。
Q. あと勢い確認する場合の時間足はどれを見ますか?
A. 引けた時間足で確認できる勢いで大丈夫ですよ。
この勢いって結構難しいと思います。
感覚が多く含まれるので。
私は抜けた足のもう一つ前の足を見たりしています。
画像のような感じですね。
自分は短期トレーダーだから15分足や5分足を見ている。長期だから4時間足や日足を見ている。のような感じですね。
しかしどの時間軸で戦っていようが、トレードで大事になってくるのは、すべての足(長期・中期・短期)です。
私の場合、トレードする前に、日足から徐々に小さい足へ『それぞれの時間軸で何が起きているのか』をすべて見に行きます。
長期ではこうなっている。
中期ではこうなっている。
短期ではこうなっいる。
という全ての環境認識を行ったうえで、トレードを行います。
短期でも長期でも全ての足で認識できるルールを作ることが大事です。
もちろんルールを作る上で、私の手法を丸々盗んで頂いても大丈夫です!
私の手法に何かをプラスしてもOKです!
吸収できることは全て吸収していただければと思います。
ラインブレイク手法ルールの1つとして”ダウ理論”というものがあります。
基本的に”トレンド”というのはダウ理論を元になっております。
まずトレンドというものを説明します
”上昇トレンド”
高値が更新され、安値が更新されない(安値切り上げ)
”下降トレンド”
安値が更新され、高値が更新されない(高値切り下げ)
"レンジ"
高値・安値を更新しないヨコヨコの相場
これが一般的なトレンドの捉え方になります。
※画像参照
トレンドとは画像の通り3つのタイプに分類が可能です。
そしてもう一点。
以前にチャートを長期・中期・短期・ド短期というような捉え方をするということもお話ししましたが、これもダウ理論の一部です。
ネット上では長期は3か月以上、中期は〇週間〜のような表記がありますが、それぞれ言っていることが違うので当てにならないです。
感覚で覚えてもらえればと思います!
そしてなぜこの”ダウ理論”がラインブレイク手法に関係しているのか?
ラインブレイク手法にはトレンド通りのエントリーを行うことが”基本”とお伝えしました。
これも一種のダウ理論を使ったトレード方法ではありますが、
さらに1点ラインブレイクで重要なことがあります。
これはラインブレイク前の山・谷の認識となります。
※画像参照
オレンジ〇の個所です
ここに一部フォーカスを当て、トレードを行います。
ダウ理論と昨日の画像のオレンジ〇の関係というのが、トレンドの捉え方になります。
上昇トレンド(高値更新・安値切り上げ)で上昇ラインが引け、
そのラインを突破する前の山が高値を更新せずにラインブレイクしたときは『上昇トレンドから下落トレンドへの転換』の可能性が高く、ベストなトレードをすることができます。
逆に
下降トレンド(高値切り下げ・安値更新)で下降ラインが引け、そのラインを突破する前の谷が安値を更新せずにラインブレイクしたときは『下降トレンドから上昇トレンドへの転換』の可能性が高く、ベストなトレードをすることができます。
ダウ理論上”のトレンド転換のタイミングについては理解できましたでしょうか?
これをラインブレイクに落とし込んだものが「ラインブレイク時に見に行く山・谷」です
これがラインブレイク時に確認できれば、トレンドの初動に乗れる可能性が非常に高くなります。
ただもちろん例外の動きをする場合もあります。
※画像参照
例外的な動きになった場合でも問題ありません。
相場は生き物です。
必ずダウ理論通りの動きがあるわけではないとあきらめましょう。
違う動きをすればすぐに”損切”すれば問題ないですからね!
改めてラインの引き方について山・谷の注意点と、ラインを引くタイミングについて共有します。
山と谷の認識はある程度できているかと思います。
では下記画像にラインを引いてみましょう
画像は為替ではないですが、いい例があったのでBTCJPYです。
多くの方が引いたラインです
では正解の画像です
あれ?と思った方も多いと思います。
実はこのチャートではまだラインは引けないんです。
まんまと引っかかってしまった方も、わかってたよという方も居られると思います。
では、なぜここではラインが一切引けないのか?というところを解説していきます。
まずは@のラインから
こちらが@のラインです
これはかなり多くの方が引いていたラインですね!
ラインの角度はOKです。
オレンジ〇を見ていただくと、現在反発してさがっていますね!
ただこの程度の下げでは、はっきりとした山?というレベルです。
その為、まだここにはラインを引いてはいけません。
(ライン引くだけならいいですが、トレードでは使用NGです)
Aはハッキリとした谷を作っていますね?
ではAがNGの理由ですが、角度が少し緩く、信ぴょう性がそこまで高くありません。
ですのでトレードNGとなります。
※画像参照
少しチャートを進めていきましょう!
このような感じなのですが、オレンジ〇で3度目の反発が確認できますね!
ラインの信ぴょう性というのは跳ね返す回数が多ければ、信ぴょう性は増していきます。
多少角度が緩くても・少し急と感じても、3度目の反発が確認できればトレードで使用できるかな?となります。
もちろんですが、極端に緩すぎる・極端に急すぎる場合は、何度反発してもNGとなります。
ではBの解説ですが、これはもう皆さんわかると思います。
答えは急すぎている点と、谷の認識がこの時間足レベルだと認識できない。ということですね!
このようにその時その時に引けるラインというのは結構少ないです。
SNSでもそうなのですが、ラインを使ってトレードする方はとても多いです。
しかし正しいラインを引けている人はほんの一部です。
闇雲に引くのではなく、正しい(意識されている)ラインだけを引く様に心がけましょう!
これでエントリー手法の中級編が終わりです!
利食いの仕方
ではこれからは利食いのルールについて説明を行っていきます。
その前に、当配信で、エントリー後の決済を行う際に使う言葉を説明します
当配信では、ポジションを手放す際に、4つの言葉で表現します。
利確・利食い・決済・損切です。
@利確
⇒こちらはすでに持っているポジションを全て利益確定させるという意味で使います。
A利食い
⇒持ってるポジションの内○%を利益確定させる際に使います。
B決済
⇒主にエントリーポイントと同値で撤退する際に使います。
C損切り
⇒損が出ている状態で、持ってるポジションの全てを決済する際に使います。
この様に、当配信では4つの使い方をさせて頂きます。
ポジションを手放す際に使う4つの表現を、トレードで使うポイントは以下4つになります。
利食いポイント⇒『反発するかもしれない箇所』で利食い
利確のポイント⇒『トレンドが終わったと判断する箇所』で利確
決済のポイント⇒『利食いを行ったあとに反発し、エントリーまで戻ってきてしまった箇所』で決済
損切りのポイント⇒『トレンドが発生しなかったと判断する箇所』で損切
上記の4つの判断ポイントで、それぞれのアクションを行います。
Q.利食いとありますが、利食いの割合はどの程度をすればよいのでしょうか?
A.基本的には10%〜20%の利食いでOKです!
残りのポジションは、まだまだ利益が伸び続ける可能性があるため、保有しておきます。
伸びなければ、エントリーと同額で決済。
伸びれば適切な利食い位置で再度10%〜20%を利食い。
という感じですね!
なぜこのような方法で利確してくのか?
なぜ当手法では分割利食いという制度を取っているか?です。
エントリー後、そのポジションに利益が出た場合、一番利益が出ている個所で利確することが一番いいトレードというのは当然ですよね。
一番安い価格で”買い”、一番高い価格で”売る”
一番高い価格で”売り”、一番安い価格で”買い戻す”
これがベストトレードです。
しかし私はこれができるとは思っていません。
未来のことはわからないからです。
なので、エントリー時点でそのポジションはどこまで伸びるのか?というのはわかりません。
※画像参照
どこまでそのポジションの利益が伸びるかがわからない場合、利益を最大限獲得するアクションが”利食い”になります。
※画像参照
グレー〇からショートした場合。
緑@まで進み、戻ってくるのか。
青Aまで進み、戻ってくるのか。
オレンジBまで進み、戻ってくるのか。
紫Cの様に、戻ってこないのか。
このようにエントリー時点では、どこまで利益が出るのかわからないため、少しずつポジションを決済(利食い)し、伸ばせるならずっと利益を伸ばしていきたいと考えているためです。
具体的に利食いを行う”箇所”というのは、反発しそうな個所で行います。
前出の画像で利食いを細かく行うなら、緑@の底・青Aの底・オレンジBの底・紫Cの底です。
ここで少しづつ利食いを行うのが正しい利食いの位置です。
簡単に言えば、反発が起きそうな個所で少しずつ利食いを行っていきます。
利食いのルールは全部で5つあります。
【利食いルール@】
高値付近・安値付近です。
これは今まで過去に築いてきたチャートの高値・安値を見つけ、その前後で利食いを行います。
※画像参照
【利食いルールA】
フィボナッチリトレースメント(以下FIBO)の38.2%・50%・61.8%付近
FIBOは過去の上げ幅に対して、下げ幅はどれくらいあるのかを測るツールです。
下記画像の場合、上げ幅に対しての下げ幅として、38.2%・50%・61.8%があり、その前後で利食いを行います。
※画像参照
【利食いルールB】
水平線の直前
これは高値・安値付近と似ていますが、意識される水平線を探します。
そこでは何度か反発が起きている事実があるということなので、その直前でも利食いを行います。
※画像参照。