まずはチャートチェック
30日のニューヨーク株式相場は、安値拾いの買いが先行したものの、あとマイナスに転じた。FRBのパウエル議長は26日、ジャクソンホールで開催の経済シンポジウムで、高インフレの抑制を最優先課題とし、金融引き締めを「しばらくの間」継続する必要があるとの見解を示した上で、積極的な利上げ政策による景気後退もやむを得ないとの考えを示唆した。これを受けリスク選好姿勢が後退し、ダウ平均の下げ幅は過去2日間で1200ドル近くに達していた(Yahoo finance・JIJI.COM・みんかぶFX・FISCO)。
この日午前発表された米経済指標は、8月の米コンファレンス・ボード消費者景気信頼感指数は103.2と、市場予想(97.7=ロイター通信調べ)を上回りました。
米労働省が発表した7月の雇用動態調査(JOLTS)では、非農業部門の求人数が前月比19万9000件増の1123万9000件と、4カ月ぶりのプラスに転じました。市場予想の1045万件も上回りました。
この日発表の米消費者信頼感指数や米求人件数が予想以上に強く、FRBのタカ派姿勢を正当化する内容だったことも売りを強めました。
上値の重さを嫌気した売りがIT・ハイテク株中心に加速し、銀行や産業、エネルギーといった他のセクターにも売りが広がり、ほぼ全面安の展開となりました
米国債相場はFRBの積極的な利上げを織り込み本日も軟調。10年債利回りは3.11%で高止まり(+0%)。2−10年債の逆イールド継続。
米10年債利回り高止まりを受け、ドル買いも再燃し、ドル・円は138円708銭から138円742銭で小幅続伸。 (+0.02%)。
WTI原油は、経済的な懸念が供給の懸念を上回るため、1カ月ぶりの高値から後退。1バレル 91.99USD(-5.17%)と反落。
Goldは、米10年債利回り高止まりを受け、1,735.7USD(-0.8%)と続落。
BTCは、ナスダックに連れ安で19,882.87USD (-1.3%)と2万ドルを割り込み、反落。
「今日のニューヨーク株式相場は、大幅利上げの継続に伴う景気悪化懸念を背景とした売りが今日も止まらず、全面安。3指数は下落で終えた。9月FOMCでの75BP利上げ観測が強まり、米10年債利回り3.11%で高止まり。ドル・円も138円742銭と高かった。」
ドル円押し目狙い正解でしたね