予想外の縮小
中国の製造業活動が7月に予想外の縮小に転じた。
新型コロナウイルス流行が景気回復の重しとなっている。
7月の製造業購買担当者指数(PMI)は49.0と、6月の50.2から低下し、活動拡大・縮小の分かれ目となる50を下回った。
7月の非製造業PMIも前月から低下。新型コロナの感染拡大が落ち着き、政府はコロナ対策を緩和したが、感染が確認された地域は再び対策強化の対象となる。
製造業の中心地である広東省深圳市では感染が増えており、世界的なサプライチェーンの混乱懸念が高まっている。
約束守れず
不動産開発企業として世界最大級の負債を抱える中国恒大集団は、7月中に約束していた「暫定再編計画」の提出を履行しなかった。
29日遅くに代わりに提出したのは、オフショア債に関する「暫定再編方針」というものだった。
同社の債務総額は約3000億ドル(約39兆9800億円)、このうちドル建て債は約200億ドル。
同社は31日の届け出で、盛京銀行の株式を売却する必要が生じるとの見方を示し、投資家をさらに失望させた。
当局による調停に敗れ、約73億1000万元(約1440億円)の補償を命じられたためだという。
中国恒大集団は昨年すでに、盛京銀行の保有株式を減らしている。
中国の先行きが危ういですね。合わせて台湾問題も心配です