ニュージーランド中銀が0.25%利上げ
ニュージーランド中銀は
政策金利を0.25%利上げして1.00%としました。
これは予想通り。
しかしながら、これまで購入した国債を
7月から売却する意向を示したこと(量的引き締め)、
一部に0.5%利上げの意見があったこと、
これまでのペース以上の引き締めを意図しています
(23年初めまでに2.5%への引き上げ)を見込んでいること等から、
かなりタカ派的な内容と解釈され、
ニュージーランドドルは上昇しました
NZDUSDは0.6730から0.6790へ、
NZDJPYは77.50円前後から78.10円前後へと上昇しています
このNZドルの上昇に引っ張られ、豪ドルも上昇しています
対ドルで0.7220前後から0.7260前後、
豪ドル円は83.05円前後から83.55円前後となっています
ウクライナ情勢が懸念されますが
マーケットは次第にウクライナの影響から離れようとしているように見えます
ロシアの視点から考えてみると理解しやすいでしょう。
NATOが勢力を東方に拡大してきた歴史にロシアは安全保障上の懸念を抱いてきました。
さらに、ウクライナがNATOに加盟した場合、
モスクワへのミサイル到達時間が数分に短縮されるため許容できないとしているのです。
フランス、ドイツの首脳が今回の危機に際してロシアを
「武力による現状変更を迫る野蛮な国」と批判するのではなく、
ロシアに出向いてまで「交渉」しているのは、
このようなロシア側の立場にある程度理解を示しているからだと考えられます。
フランスのマクロン大統領がプーチン大統領との会談後に、
「事態を解決するには、ウクライナがNATOへの加盟をあきらめるしかない」と発言しました。
ロシアの行動は好ましくないものの、これまでの経緯を考えれば、
ロシアの行動はある程度仕方のないことと捉えている節がうかがえます。
侵攻した場合の株式市場への影響として、一時的な下落は想定されるものの、
持続的な下落相場にはつながらないと市場は見ているようです
ロシアがウクライナ全土掌握に向かうかどうかわかりませんが
コモディティ価格の上昇が見込まれ、
その場合、豪ドル等は恩恵を受けそうです
オージー円ロング目線で押したところを拾う戦略です