ユーロドル1.15の壁は破れない?
先週行われたECB理事会において、
金融政策の方向転換を示したラガルド総裁でしたが
昨日の欧州議会では
「大規模な引き締めは必要ない」
「いかなる政策変更も緩やかなものになる」
「インフレ率は2%で安定化する可能性がある」と火消しに回りました。
イタリアやギリシャの長期債金利が急激に上昇しており、
それが景気回復の障害になることを恐れたのでしょう
ユーロドルは重要レジスタンスである1.15を突破すると
相場が変わるのではないかと期待されましたが
非常に強い米雇用統計の数字もあり、
一旦落ち着いてしまった感があります
結局はレンジでしょうか
しかし、EUは米国ほど経済が強くないとは言え
インフレが差し迫っているという事情は変わりません
エネルギー価格の上昇が続くのであれば、
金利を上昇させ、ユーロを上昇させたほうが、
輸入コストが下り、生活は楽になります
引き続き、ユーロの上昇リスクを見ていきます
そして、ユーロ円の方がパフォーマンスは良くなるかもしれません。