2018年12月09日
【後編】3日目のボイラー実技講習を終えた 〜 ようやくボイラーに触れる 〜
3日目は自宅からさらに遠い場所でアクセスは電車+バスという手段であるが、寝不足や少しでも体調不良の状態でバスに乗ると確実に酔ってしまうというやっかいな身体のため、唯一の足である原付バイクで会場まで向かうことにした。初めて行く場所だし地理的にも馴染みのない場所なので下調べしていたものの方向音痴なので不安だ。
自宅から会場までは約35kmと遠い。道に迷う+渋滞もあるかもしれないので2日目よりも1時間早い4時に起床、5時半に出発した。道に少し迷ったが渋滞もなく7時過ぎには会場に着いてしまったので近くのファミレスで時間を潰してから再度会場入りした。
◆午前
2班に分かれて9時に講習が始まるが、またも座学でうんざりする。ボイラーを扱う上での注意点やヒューマンエラーについてなど新しい話もあったが、ほとんどは1、2日目の復習的な話が3時間ほど続く。
◆シュミレーター
11時頃からボイラーシュミレーターを1人ずつやっていく。このシュミレーターは「間欠吹き出し」等の各操作をシュミレーター(PC)上で体験できるものだが全てのことをやらしてもらえるわけでなく「手動での点火操作」のみ。
シュミレーターの画面構成は左上半分が制御盤の確認ランプ、左下が操作ボタン、右側が点火装置と燃焼室の図になっており、各ボタンをクリックするとそれに応じて音が鳴ったり、点火装置の図にアニメーションが加わるようになっている。
点火操作の順序は「手動」⇒「ファンモーターON」⇒「ダンパ全開」⇒ (5秒間プレパージ) ⇒ 「ダンパ半開」⇒「パイロット点火トランスON」⇒「パイロット電磁弁ON」⇒ 「パイロット電磁弁OFF」⇒「油ポンプON」音が消えるのを待つ ⇒ 「低燃焼ON」
確かこんな感じで各ボタンをクリックして点火したと思う(はっきり覚えていないので間違っているかもしれない)
PCは講師が使っている1台しかないので1人ずつ点火操作を行っていく。事前の説明で操作手順は理解していたのだが、パイロットバーナーの操作に入ったところで爆発させてしまい笑いが起きた。自分の後に行った人も爆発が相次いでいた。どうやらアプリの仕様でパイロットバーナーの操作を早くやってしまうとエラーが起きるようである。
◆模型を使った点火操作
シュミレーターで点火手順を理解した後は実機に近い模型を使って1人ずつ操作をしていく。模型とはいえ操作に応じ各装置に模したモーター等が動く機器である。シーケンスで組み込まれた通り操作しないとブザーが鳴る仕組みとなっている。
シュミレーターと同じ手順をするだけだがプレパージの際、ダンパの操作はボリューム大小のつまみのようになっておりモーターがトリップしないよういきなり全開操作するのではなく半開にしてから行うなど多少の違いはあった。皆が注目する中での操作だったので多少の緊張感はある。
◆午後
午後からも座学から始まる。これまでの復習的なものだったが、事故事例ではボイラー内に閉じ込められた人の話、低水位でボイラーが破損して有毒ガスで死亡事故を起こした話などは興味深く聞くことができた。
◆水面計の機能検査
設置されていた立型水管ボイラーを使っての実習に入る。水面計の機能検査手順としては「蒸気コックを閉じる」⇒「水コックを閉じる」⇒「水面計下のドレンコックを開けてガラス管内の水を排出できているか確認」⇒「水コックを開いてブローできているか確認して水コックを閉じる」⇒「蒸気コックを開いてブローできているか確認して蒸気コックを閉じる」⇒「ドレンコックを閉じる」⇒「蒸気コックを開く」⇒「水コックを開く」
この動作を1人ずつやっていく。水面計のコックは普通のコックとは開閉が逆になっているためややこしいが、今回実習したボイラーの水面計はハンドルだったため戸惑うことなくできた。
◆間欠吹き出し
ボイラー水の濃度を下げたり、底にたまったスラッジを排出するために行われる間欠吹き出し作業も1人ずつやっていくが水面計の機能検査に比べれば単純である。手順としてはボイラー本体に近い「急開弁を開く」⇒「漸開弁を開いてブローする」⇒「漸開弁を閉じる」⇒「急開弁を閉じる」
間欠吹き出し作業は1人1分程度しか掛からないのですぐに終わってしまう。
◆まとめ
間欠吹き出し作業が終わり講習修了までの約1時間は1〜2日目をざっと復習する座学。最後に実技講習修了証を貰い渋滞の中、2時間弱掛けて帰宅する。
実技講習という名であるが実際のボイラーに触れる時間は数分程度でほぼ座学であった。試験に合格していない人が実技講習を受けるのであれば、1〜2日目は過去問題集を持参して講習中にひたすら問題を解いていた方が有意義な時間(合格レベルに達する)を過ごせると思う。ぼんやり講義を聞いていた時間が無駄に感じた。
無職の身にとっては非常に疲れる3日間で、失業中の求職活動実績としてはお勧めできない。この様な3日間も拘束される高額な講習でなく「消防設備士」などを受験していれば時間と金を掛けずに済んだのにと後悔。
要領の悪い自分にうんざりした。あとは来年1月の二級ボイラー技士受験をもって最後の求職活動実績となる。
◆二級ボイラー技士書籍
一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集
詳解 2級ボイラー技士 過去6回問題集 ’19年版
自宅から会場までは約35kmと遠い。道に迷う+渋滞もあるかもしれないので2日目よりも1時間早い4時に起床、5時半に出発した。道に少し迷ったが渋滞もなく7時過ぎには会場に着いてしまったので近くのファミレスで時間を潰してから再度会場入りした。
◆午前
2班に分かれて9時に講習が始まるが、またも座学でうんざりする。ボイラーを扱う上での注意点やヒューマンエラーについてなど新しい話もあったが、ほとんどは1、2日目の復習的な話が3時間ほど続く。
◆シュミレーター
11時頃からボイラーシュミレーターを1人ずつやっていく。このシュミレーターは「間欠吹き出し」等の各操作をシュミレーター(PC)上で体験できるものだが全てのことをやらしてもらえるわけでなく「手動での点火操作」のみ。
シュミレーターの画面構成は左上半分が制御盤の確認ランプ、左下が操作ボタン、右側が点火装置と燃焼室の図になっており、各ボタンをクリックするとそれに応じて音が鳴ったり、点火装置の図にアニメーションが加わるようになっている。
点火操作の順序は「手動」⇒「ファンモーターON」⇒「ダンパ全開」⇒ (5秒間プレパージ) ⇒ 「ダンパ半開」⇒「パイロット点火トランスON」⇒「パイロット電磁弁ON」⇒ 「パイロット電磁弁OFF」⇒「油ポンプON」音が消えるのを待つ ⇒ 「低燃焼ON」
確かこんな感じで各ボタンをクリックして点火したと思う(はっきり覚えていないので間違っているかもしれない)
PCは講師が使っている1台しかないので1人ずつ点火操作を行っていく。事前の説明で操作手順は理解していたのだが、パイロットバーナーの操作に入ったところで爆発させてしまい笑いが起きた。自分の後に行った人も爆発が相次いでいた。どうやらアプリの仕様でパイロットバーナーの操作を早くやってしまうとエラーが起きるようである。
◆模型を使った点火操作
シュミレーターで点火手順を理解した後は実機に近い模型を使って1人ずつ操作をしていく。模型とはいえ操作に応じ各装置に模したモーター等が動く機器である。シーケンスで組み込まれた通り操作しないとブザーが鳴る仕組みとなっている。
シュミレーターと同じ手順をするだけだがプレパージの際、ダンパの操作はボリューム大小のつまみのようになっておりモーターがトリップしないよういきなり全開操作するのではなく半開にしてから行うなど多少の違いはあった。皆が注目する中での操作だったので多少の緊張感はある。
◆午後
午後からも座学から始まる。これまでの復習的なものだったが、事故事例ではボイラー内に閉じ込められた人の話、低水位でボイラーが破損して有毒ガスで死亡事故を起こした話などは興味深く聞くことができた。
◆水面計の機能検査
設置されていた立型水管ボイラーを使っての実習に入る。水面計の機能検査手順としては「蒸気コックを閉じる」⇒「水コックを閉じる」⇒「水面計下のドレンコックを開けてガラス管内の水を排出できているか確認」⇒「水コックを開いてブローできているか確認して水コックを閉じる」⇒「蒸気コックを開いてブローできているか確認して蒸気コックを閉じる」⇒「ドレンコックを閉じる」⇒「蒸気コックを開く」⇒「水コックを開く」
この動作を1人ずつやっていく。水面計のコックは普通のコックとは開閉が逆になっているためややこしいが、今回実習したボイラーの水面計はハンドルだったため戸惑うことなくできた。
◆間欠吹き出し
ボイラー水の濃度を下げたり、底にたまったスラッジを排出するために行われる間欠吹き出し作業も1人ずつやっていくが水面計の機能検査に比べれば単純である。手順としてはボイラー本体に近い「急開弁を開く」⇒「漸開弁を開いてブローする」⇒「漸開弁を閉じる」⇒「急開弁を閉じる」
間欠吹き出し作業は1人1分程度しか掛からないのですぐに終わってしまう。
◆まとめ
間欠吹き出し作業が終わり講習修了までの約1時間は1〜2日目をざっと復習する座学。最後に実技講習修了証を貰い渋滞の中、2時間弱掛けて帰宅する。
実技講習という名であるが実際のボイラーに触れる時間は数分程度でほぼ座学であった。試験に合格していない人が実技講習を受けるのであれば、1〜2日目は過去問題集を持参して講習中にひたすら問題を解いていた方が有意義な時間(合格レベルに達する)を過ごせると思う。ぼんやり講義を聞いていた時間が無駄に感じた。
無職の身にとっては非常に疲れる3日間で、失業中の求職活動実績としてはお勧めできない。この様な3日間も拘束される高額な講習でなく「消防設備士」などを受験していれば時間と金を掛けずに済んだのにと後悔。
要領の悪い自分にうんざりした。あとは来年1月の二級ボイラー技士受験をもって最後の求職活動実績となる。
◆二級ボイラー技士書籍
一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集
詳解 2級ボイラー技士 過去6回問題集 ’19年版
タグ:ボイラー実技講習