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2019年11月23日

初音の鼓(柳家 喬太郎 師匠)

初音の鼓とは(ニコニコ大百科より抜粋)
歌舞伎演目をパロディ化した、江戸落語の演目である。

初音の鼓とは、源義経が静御前に送ったと伝えられる伝説上の鼓で、定番の歌舞伎演目「義経千本櫻」・「狐忠信」に登場するアイテム。その物語の世界では、初音の鼓は親狐の皮が貼られており、それを慕った子狐が奪い返そうと、家来の忠信に化けるが、静御前が鼓を叩くや正体を表してしまうというもの。そこから、持ち主が叩けば狐が憑依するという、本演目の核心部分が生まれた。なお、初音とは一般に、鶯の初鳴きを指すが、ここでは五穀豊穣の神である狐が鳴く声を指す(その出典は浄瑠璃に因んでいる)。

このように、下地となる予備知識を踏まえておくと、更に楽しめる噺であり、江戸時代の民衆の素養の高さが伺える。



鼓 つづみ 舞台・お稽古用

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あらすじ……

古物商の吉兵衛は、いつも骨董好きの殿様に、ありふれた品を珍品と偽り、物を売りつけている。

今日も伝説上の「初音の鼓」を手に入れたと家来の三太夫に話しかける。しかし、どう見てもこれは偽物にしか見えない。吉兵衛はそれを分かっていて、殿様に100両で売りたいので、三太夫に、一芝居打って欲しいと頼み込む。

ポンと鼓を鳴らしたときに、狐の霊が乗り移ったように振る舞って「コン」と鳴けば1両分け前にくれるというので、三太夫もいい加減、殿様の物好きに呆れていたのもあって、悪い趣味を諌めるいい機会だろうと快諾することにした。


かくして、三太夫が殿様に謁見すると初音の鼓のことを教える。殿様は案の定興味を示し、それなら「余が鼓を鳴らせば、そなたが鳴くのじゃな?」と確認をとった上で、おもむろに鼓を鳴らした。三太夫は恥ずかしさを圧して必死に「コン」と鳴く。

数回鳴いて、恥じらいで顔を真っ赤にして吉兵衛の元に戻れば、吉兵衛は、しめしめと殿様に面会するが、殿様から「今度はそちらが鼓を打ってみよ」と言われたのですっかり困ってしまうのだが・・・。







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posted by テロ牧師 at 18:06| Comment(0) | 古典落語
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