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2018年12月10日

パドック2〜イイギリ追跡調査&巨大怪鳥の考察

必ずお読みください!

昨日、テレビで見た「ブドウハゼ」によく似ている(と私が勝手に思い込んでいた)「イイギリ」について触れた。ブドウハゼはもともと赤い実であり、あれが紅葉的な進化だか退化だかによって金色っぽく変色するのだと考えていたのだ。もしひと粒でも金色の実が見つかれば、私は疑うことなく「ブドウハゼ」と判断していたと思う、というような話をした。

しかしイイギリはイイギリである。私ははからずも「みにくいアヒルの子」という童話を思い出した。イイギリの赤が進化だか退化だかした写真を今日山でカメラにおさめてきたので、ご覧いただこう。

DSC_0114.JPG

これを見た瞬間、あ、いい感じに熟した山ブドウ発見!と喜んだ。しかし枯葉から引っ張り上げてみるとご覧の通り、実以外の構造がブドウと大きく異なる。山ブドウもスーパーで売っている一般的なブドウと同じ構造をしている。そしてこの正体がイイギリであるとわかってしまったとき、私はけっこう落胆した。

イイギリは金色に変色しないんだなー(つまり、ブドウハゼの可能性がほぼゼロになった)という落胆と、食えるには食えるけど山ブドウとは味に天地ほどの差があるんだろうなーという落胆。

実際イイギリがどういうふうになっているのかも撮影してきたので、ついでにご覧いただこう。

DSC_0113.JPG
↑「独りバックドロップ」という自爆技が存在するならこんな角度に首を曲げるんだろうなーと思うような角度で見上げながらの撮影。パソコンやスマホでご覧いただく分にはふつうの角度でご覧いただけます。

念のため説明を加えるが、ボツボツと山柿の実のようなものがたくさんなっているでしょ?この画像状の柿ちっくなひと粒が、上の画像の「ひと房」分ですよ。つまり、ちっちぇえ粒は数えるのが不可能なくらいたくさんあるんです。意味わかりますか?説明ヘタクソですいませんねぇ。

私は右脳だか左脳だか、あるいは前頭葉だか後頭部だかわからんけど、たぶん脳のどこか一部がおかしくなっていて、ふつうの人間よりもノルム空間(簡単にいうなら、空間における2点間の距離)の分野では脳が正常に機能していないのではないかという疑念を昔から自覚していた。

直線距離にしてもノルムの見当は恐ろしく調子っぱずれである。脳は基本水平方向の感覚に慣れ親しんでいるから、鉛直方向の感覚は鈍いのではないかと推測する。とすると、木の高さなんて確実に不明である。富士山は3700メートルですなんて言われても、私には「はぁ?」としか思えない。当然独りバックドロップの角度で見上げた木の高さなんてまったくわからんのですよ。

ただ、やたらと高所にこうしてイイギリの赤い実はなっており、落下して時間が経過すると、金色ではなく、黒いような紫のような、ススケヤマドリカラーへと変色するのだ・・・ということだけは今回学習できた。この学習が何らかの役に立つのはおそらく1000年に1度くらいの頻度だとは思うが、学習できたことはものすごくちょっとだけよかった。

ちなみに今日は一番奥のヒラタケホダ木(最もデカくて分厚いヒラタケが最も大量に発生する木)を見に行ってきたのだが、残念ながらヒラタケはまったく出ていなかった。だから珍しくヒラタケ画像なナシ。

しかしそのホダのところに行くための急斜面の途中に立っている大木に、こちらは間違いなく山ブドウがなっているのを発見した。こちらはいかにも山ブドウらしくカラフルな実がたくさんなっていたのだが、残念ながら大木の高所にブドウ蔓が絡まるようにしてなっていたので、収穫は物理的に不可能だった。結局またもや落胆である。

落胆ばかりしていてもしかたがないので、ここで話を変える。先日の「山の恐怖」の鹿が死んでた回のとき、巨大な鳥がいたっつー話をしたじゃないですか。この鳥の正体について推測。今日はクマもイノシシも鹿も登場しないが、数種類の「鳥」が登場する少々イレギュラーな回である。鳥ファンの方、お待たせしました!!的ノリでお読いただきたい。

ノルムが対象の脳機能は劣っていても、物体そのものの大きさはおそらく人並みに推測できる程度に私の脳は役立つ。かの巨大な鳥、一見して私の脳は「カラス2羽分」と瞬時に判断を下した。このあたりの大型鳥はカラスとオオタカくらい。カラスは見たくなくても目に入るが、オオタカもごくまれに目にすることがある。

しかしオオタカはデカいサイズでもカラスと同じかカラスよりひと回り小ぶりなのがふつうサイズだ。とすると、カラス2羽分の鳥がなんなのかの想像がまったくつかなくなってしまったのだ。このへんにいるとなると「フクロウ」の可能性がまずは考えられたが、調べた結果、日本にいるフクロウはどんなにデカくてもカラスをひと回り大きくした程度である。カラス2羽分というのは少々無理がある。

そこで「ワシ」の可能性を考えた。しかしワシ数種類もイメージほど大きくはなかった。イヌワシというバカでかいワシもいるが、残念ながら私が住む周辺にイヌワシは生息していないことがわかった。ではアイツはいったい何者なのか・・・ここで私の脳は思考停止状態に陥った。

内心「もういいかなぁ」などと思いながら、もうこれでラストチャンスと思って最後に渾身の検索をかけた。「茶色 デカイ鳥 私が住む地方」で検索をかけたところ、これまでに調べた鳥とは異なる大型鳥がヒットした。みなさん、なんの鳥だと思いますか?

正解発表!鹿の死体を食っていたと思われるあの鳥、私の検索が正しければ、「クマタカ」というタカの仲間ではないかと推測した。おお!クマタカ、確かに聞いたことあるぞ!とちょっと興奮した。オオタカは東京の真ん中あたりにも姿を見せることがあるくらい「意外と身近な猛禽類」だったりするのだが、まさか私が住む近辺にクマタカが出るとは思わなかったなぁ・・・

鹿のときのブログにも書いたが、なんだか鳥にしちゃケツがでけえなぁと妙なところに関心しながら、私を誘導するように飛行していたその怪鳥(けちょう)を眺めていたのだが、クマタカって、割とケツのほうがデカく見える鳥らしい。猛禽類の中ではかなり珍しいシルエットなんだそうだ。それで、私が見た怪鳥もクマタカなんじゃないかなと判断したのだ。

クマタカの画像は残念ながらカメラに収めることができなかった。そこで、代わりといってはナニだが、同じ山の別の鳥・動物の画像を掲載しようと思う。

DSC_0013.JPG
↑思わず「あーっっ!」て声出しちゃいましたよ。誰だこんなもん捨ててったバカタレは・・・
↓山に入ればだいたい3日に1日くらいの割合で出くわすカモシカ。このあたりはカモシカの群生地になっている。
1497099257451.jpg

ということで、私が見たデカイ鳥はオオタカでもフクロウでもイヌワシでもなく、どうやら「クマタカ」ということでいちおうの決着はついた。めでたしめでたし・・・て感じで、今回はおしまいです。


・・・てか、結局また「クマ」かよ!
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