2008年02月07日
こんな記事見つけました。◇人が怖い!? 「社会不安障害」◇
人が怖い!? 「社会不安障害」
人前で何かしたり、注目を浴びたりする。知らない人と会話したり、接したりする。そうした場面が苦手で、緊張して手や声の震え、動悸(どうき)や発汗、顔の紅潮などが起こる人も少なくない。だが、それを苦に人づきあい自体を避けるようになると、社会生活への支障となる。
こうしたことは従来、単に性格の問題と片づけられてきた。しかし近年、これは「社会不安障害(SAD)」という病気で、精神療法や薬物療法で改善が可能と考えられるようになった。
■Aさん(50)のケース
50代男性、Aさんはバリバリの営業職を経て、30代半ばで起業。ところが、そのころから突然、人混みや人づきあいに異様な緊張感を覚えるようになり、レストランや映画館に入れない、冠婚葬祭の席も逃げ出したくなる、といった症状が現れた。
だが、人に知られては…と、20年近くもそのことを隠し続けた。3年ほど前に新聞記事を見て、初めて自分の症状が社会不安障害と認識。SSRIの投与を受けたところ、しだいに人前で緊張しなくなり、1年ほどで仕事や生活のほぼすべての場面で不都合を感じないほどに改善した。
「社会不安障害は一般的に思春期や若いころに起こることが多いが、Aさんのような例もある。いずれにせよ、問題となるのは、その人が感じている日常生活への支障の大きさ。
たとえ、動悸や発汗などの身体症状が軽度でも、本人にとって非常に気になり、生活に支障をきたしているなら、社会不安障害と診断される可能性がある。精神科や心療内科などの医療機関に相談してみてほしい」