2021年07月12日
捨て牌#3
今回も捨て牌から相手の狙いを読み取るお勉強です。
1p 発 中 9s 9m 8m 7s 3m 中 9p 3s(リーチ) 2p ドラ1s
この捨て牌の場合、どんな手役が想像できるでしょうか?
19字牌(ヤオチュウ牌)からの切り出しでタンヤオが最初に浮かびます。
1や9の切られた数で123や789のメンツを構成しづらいのが目に見える場合もある程度は出てくるでしょう。
あとはピンフです。
捨て牌でトイツかぶりがいくつもない時はシュンツ場の傾向が強く、シュンツ手(ピンフなど)ができやすくなります。
ですからトイトイやチートイツといったトイツ手はできにくい場だと判断できるわけです。
場は自分の捨て牌やツモだけで判断せず、他家の捨て牌も合わせて四者全員の捨て牌をチェックするようにしましょう。
これらのことから、タンヤオとピンフ、合わせてタンピンの手牌だと判断ができるわけです。
実際の手牌は
234m45567p22678s ドラ1s
とメンタンピンの手でした。
タンヤオとピンフは19字牌を切るだけでいいのでこの2つの役はとても相性が良い事実があります。
では、次の捨て牌にいきましょう。
南 西 9m 2p 1p 3p
白 4p 9m 8m 1m 東
3p 8m 発 8p ドラ 不明
この対局のドラの記録を紛失していますが(すみません)、この捨て牌から気がつくことがありますよね?
マンズ・ピンズ・ソーズの567が切られていないことです。
つまりこの567の牌を中心に手組みしているだろうと想像ができます。
そういう意味では先ほどの捨て牌に近いと言えますが、1mや1pと字牌が切られているものの、9の牌は9mだけで、タンヤオとまでは言いづらい捨て牌です。
トイツかぶりもあまりなく(1つ)、トイツ手ではないだろうと判断ができます。
ですので567の牌を中心としたピンフ狙いと見ます。
実際の手牌は
r56789m r5578p789s西
と、789の三色同順が見えるピンフのイーシャンテンでした。
789三色とまではわかりませんでしたが、ピンフでした。
では、次の捨て牌を見てみましょう。
南1局西家の捨て牌
1s 3m 東 7s 8s 中
5p r5m(ポン)7p 6m 2p 2p
3s 3p 3s 7s 3p ドラ4m r=赤牌
この捨て牌を見て最初に見えるのは、字牌があまり切られていないことと、赤5mの切り出しが早いこと、あとトイツかぶりがいくつもある(2p、3p、3s、7sの4つ)ことの3つです。
字牌があまり切られていない=字牌をトイツ以上で持っているだろうと推測ができます。
赤5mの切り出しが早い=4mをトイツ以上で持っているか、0枚かのどちらかだろうと推測できます。
トイツかぶりが多い=トイツ場の傾向が強い場だろうと推測ができます。
この3つのことから、この打ち手は字牌をトイツ以上で使ったトイツ手狙いなのではないか?と仮説を立てることができます。
字牌のトイツが1つできる=他の字牌も重なりやすい場であるだろうと言えるわけで、他にも字牌をトイツ以上で持っている可能性もあるとも言えます。
トイツ場の傾向が強いならトイツ手狙いになるのも当然の話で、トイツ手のチートイツかトイトイのどちらかだと絞れます。
この捨て牌の場合はポンして赤5m切りなので字牌を使ったトイトイだろうと1つに絞ることが可能です。
実際の手牌はポンした時に
22p444s南南西西発 999pポン
その後2pトイツ落としで
444s南南西西西発発 999pポン ドラ4m
と南西発の3つともが役牌のトイトイ・西・南かトイトイ・西・発のどちらでアガっても満貫のテンパイでした。
このようにトイトイ狙いでは字牌か赤かドラがよくからむので(トイトイのみでは子2600や3200と安いから)、待ち読みの際にはそれを頭に入れて考えてみましょう。
今回のまとめ
・自分の捨て牌やツモだけで判断せず、四者の捨て牌をよく見て場の判断をする
・19字牌からの切り出しはタンヤオ狙い
・19字牌を切ればタンヤオとピンフが同時に成立しやすく、この2つの役は相性が良い
・トイトイのみでは点数的に安いから役牌・赤・ドラなどと組み合わせられやすく、待ち読みに生かせる
・トイツ場の傾向が強いからチートイツかトイトイ狙いだろうと役を絞っていく
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