2014年10月31日
バセドウ病とは
健康トリビア54
バセドウ病について
甲状腺の代表的な病気がバセドウ病です。この甲状腺の病気は、甲状腺臓器の特異性な自己免疫疾患のひとつで、1000人中2〜6人いると言われており、女性患者が男性患者より5倍と多いのも特徴としてあげられます。
甲状腺機能異常があると、全身にさまざまな症状が現れます。
まず新陳代謝が活発になり、その為に常にジョギングしているような状態で、脈拍が速く、汗が多く、暑がりで疲れやすくなる、37.5℃前後の微熱といった症状が現れます。
精神的には、落ち着きが無く、いらいら感や不眠になり、食欲が増しても体重が減ってしまう人や、むしろ食べ過ぎて体重が増えてしまう人もいます。
顔つきや目つきがきつくなり、眼が出てくる眼球突出はバセドウ病の代表的な症状ですが、眼球突出をきたす割合は3割程度です。特に喫煙している方に多く、禁煙することが重要です。
甲状腺腫とは、甲状腺が腫れて大きくなっていることで、甲状腺の腫れは首が太くなってきて気づきます。しかし、自分の顔は毎日鏡で見ているのにその下の首は、かなり腫れても気づかない事があります。
又、60歳以上の高齢者は甲状腺が腫れにくい為、甲状腺の病気が見逃される理由の1つだと思われます。
バセドウ病という病名は、1840年にこの病気を研究発表したドイツの医師カール・フォン・バセドウにちなんで名づけられました。ドイツ医学の流れをくむ日本ではバセドウ病と呼ばれていますが、ドイツ語圏以外の国では、もうひとりの研究者であるイギリス人医師の名前にちなんで、グレーブス病とも呼ばれています。
バセドウ病の原因は「自己免疫」
バセドウ病は、甲状腺の機能が亢進し、過剰に甲状腺ホルモンを作る病気です。
では、なぜこうした異常が起こるのでしょうか?
イ
実は、その異常には免疫が関係しています。免疫は侵入した外敵を攻撃し、健康を維持するための大切な仕組みです。ところが、まれに自分自身の体を攻撃目標とする抗体を作ってしまう病気があります。これを「自己免疫疾患」といい、バセドウ病もこの一種なのです。
バセドウ病の場合は、甲状腺を異常に刺激する抗体が自分の体のどこかで作られています。なぜ自分の体を攻撃する抗体が作られてしまうのかはわかっていません。
この抗体が、甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激し、どんどん甲状腺ホルモンを作らせてしまうのです。また、バセドウ病の患者様の15%くらいは親・兄弟も同じ病気にかかっており、このことから考えると、遺伝的な素質もある程度関係しているようです。
バセドウ病を根本的に治療するのは、難しいこともあります。しかし、バセドウ病特有の症状を起こしているのは、血液中の過剰な甲状腺ホルモンです。したがって、血液中の甲状腺ホルモンの量を正常にコントロールしていれば、健康な人とまったく変わらない生活ができるのです。
そして現在の治療は、いくつかの方法でそれを実現しています。つまり、きちんとした治療を受ければ、健康で生き生きとした生活を送ることができるのです。
甲状腺の機能亢進状態が続いている間は、心臓にも負担がかかっているため、活動はある程度制限する必要があります。活動制限の程度は病状によりますが、充分な休養と栄養が大切です。また、暑い時期は涼しい環境にいることも必要です。
しかし、治療によって甲状腺ホルモンの濃度が正常になったら、普通の人とまったく変わらない生活でかまいません。バセドウ病の人は臆病になる傾向がありますが、スポーツでも趣味でも、何でも自由に楽しんでください。食事も何を食べても結構です。
また、ヨウ素のとり方を心配する人もありますが、普通に食べてかまいません。
ただし、ひとつ忘れてはならないのは、定期的な通院です。
薬物療法は再発することがありますし、手術でも甲状腺が残されている場合は再発の心配、または何年か後に次第に甲状腺機能が低下する心配があります。
放射性ヨウ素治療(アイソトープ)でいったんホルモンが落ち着いた場合は、再発はまれですが、機能低下を起こすことはありえます。
こうした状態を早く発見し、適切な治療を受けるために、甲状腺機能が正常になった人でも年に1度か2度は通院してください。
バセドウ病に良いツボがあります。ここをマッサージすることで、ホルモンの分泌量を正常値に戻すまの時間が早まりますのでお試し下さい!
今日も、明るく元気な一日が過ごせますように☆
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2922484
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック