2014年10月07日
あぶらかたぶらー
健康トリビア33
油は、体に必要なものの後編!
昨日のブログで体に良い油、悪い油の話をしましたが、本日は更に詳しく話をします。
なぜ、油を構成している脂肪酸に拘るかといいますと、オメガ3とオメガ6の脂肪酸は、脳や細胞膜などを構成しているだけではなく、体内のあらゆる生理機能を支配しているプロスタグランジンという体内調整物質(ホルモン)の原料となるからです。
たとえば、胃酸から胃壁を守ったり、消化器官や心臓、目などの筋肉が自動的に動くのも、神経伝達がスムーズに行われたりするのも、すべてプロスタグランジンの仕事です。
したがって、オメガ3とオメガ6が不足してプロスタグランジンがつくられないと、全身で様々なトラブルが多発します。
近年、女性の妊娠率が低くなっていると言われていますが、これには、環境ホルモンの問題や精子の減少など、男性側の要因ももちろんありますが、女性が妊娠しにくい状況には、プロスタグランジンの影響があります。
妊娠しても、臨月になって陣痛が起きにくかったり、起きなかったりするケースもふえているようですけど、陣痛というのは、子宮と骨盤がそれまでと違う動きをするものですが、ここにもプロスタグランジンが深く関わると言われています。
オメガ3は、不飽和脂肪酸の中でも特に不安定なので、生でとったほうがいいです。
亜麻仁油をドレッシングやマリネ液に使ったり、納豆や豆腐にかけたり、パンにつけたりして食べるといいと思います。 これだけで今まで頭が重かった人もすっきりしてくるはずです。
オメガ6は、オメガ3よりは安定していますが170度を超えると酸化が始まるので、炒め物をしてごま油を使う場合は仕上げに少量使うようにして下さい。高温の揚げ物には使わないのがいいです。
揚げ物をする際は、オリーブオイルなどオメガ9の油か温度に対する耐性があるキャノーラ油が良いと思います。
この中で、特に気をつけて欲しいのがオメガ6の油です。 オメガ6のリノール酸は、かつてコレステロール値や血圧を下げる優秀な油ということで持て囃されましたが、リノール酸の過剰摂取が善玉コレステロール値を下げるということが後の研究で判っています。
更にリノール酸から出来るアラキドン酸は、アレルギーなどの症状がある人を悪化させるということも報告されています。
水と油は大気中に置いたときは分離していますが、油は体内に入った瞬間から水と融合します。したがって、体に良い油も口に含んだときにさっと口全体に広がります。
試しに、エクストラバージンのオリーブオイルや亜麻仁油をスプーンに少し落とし口に含んでみて下さい。
良質な油は、口に含んだ瞬間になじみ、ギドギドした感じがありませんし、違和感ものこりませんが普通の油は、口に含むことも嫌ですが口にいつまでものこりギトギトします。
鳥のから揚げが大好物な人も油ぎったフライドチキンが食べたいのではなく体に必要な脂肪酸が不足すると、油に対する渇望感が生まれるからです。
つまり、これは、食事でオメガ3が入ってこないと、漠然とした油の欲求になって脳が信号を送っているのです。
最後に、体に悪い油はトランス脂肪酸です。 飽和脂肪酸がよくないという話をしましたが自然にとる食物の中で必然的に入ってくる程度はなんの問題もありませんし、それくらの油なら体がうまく排出してくれいます。
トランス脂肪酸は、マーガリンやシュートニングなどに含まれる成分で、もともとの液体の植物油を工業的に固形状にするときに発生するのもので、自然界には殆ど存在しないものです。
トランス脂肪酸が体内に入ると心臓疾患や糖尿病の発生率が格段に上がります。イメージ 10
アメリカカリフォルニア州では、既にマーガリンとショートニングは発売と使用を禁止されています。
これを使って出来たクッキーやスナック菓子、パン、フライドチキンの摂取は食べるのをやめましょう!
今日も、明るく、楽しく、元気よく貴方が暮らせることを応援サポートします。
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