2015年04月24日
五目ラーメンとはなんぞや
五目そば、広東麺、うまに麺などといわれるあんかけ麺の魅力
白菜やニンジン、キヌサヤ、青菜などの野菜とキノコ、タケノコ、エビ、イカ、うずら卵、肉などが入った“五目あんかけ”を麺の上にのせたラーメンの総称。
麺と具材がトロ〜リとしたあんに絡み、具材から出たうま味で食べさせる、“中華料理”としての側面が強いラーメンだ。
ピンとこない人は、中華丼の上にかかるあんがラーメンの上にかかっていると想像するとわかりやすいだろう。
具のチョイスは店によってかなり異なる。野菜たっぷりの店もあるし、キノコ満載でうま味抜群の店もある。海鮮寄りもあるし肉寄りもある。私はうずら卵はマストだと思っているが、たまにのっていない店もあり、その時は相当がっかりする。また、イカがきれーに松笠切りされていたり、ニンジンが飾り切りされていると、仕事しているなーって感動して嬉しく食べられる。あと、大好きなヤングコーンが多めに入っていると小躍りして喜びます。
↑イカの松笠切り
スープは醤油スープ。中華料理店の鶏ダシの中華スープに醤油が加わったものでシンプル。あんに強い旨みがあるので、スープはあまり個性的でなくても十分美味しく食べられる。
麺は中太〜太麺の縮れが多い。細麺だと具と絡むというより、具に負けて切れてしまうので向いていない。
あんかけが茶色いこともあって、具の豪華さとは裏腹にビジュアルとしては少し地味というもったいないことが多い。
提供している店は、一品料理や餃子など、メニューが充実している中華料理店がほとんど。醤油や塩、味噌ラーメンなど、ラーメンだけの専門店で出しているところはほとんど見かけない。
あんかけを作るのが手間で無ければ、自分レシピで五目ラーメンを作ることも可能。安めの醤油生ラーメンに、作った五目あんかけをかければいいのだから。ただ、いろいろな素材を買うのは結構なコスト高になるので、お店で食べた方がいい料理の一つである。
広東麺・うま煮麺として提供する珍来
五目ラーメンとしてまっさきに思い浮かぶのが、ラーメンチェーン店「珍来」だ。「珍来」は、総本店や珍栄会グループ、その各店で修行したオーナーが独立開業した店。また、それとは別に珍来の屋号で複数店経営する会社があり、もはや屋号が同じだけで、各店が独自の味を追求している。
「珍来」では「広東麺」「うま煮麺」の名称で提供されていて、各店の一押しオススメメニューになっていることが多い。具材を中華鍋で炒めるという料理的な面が強いため、中華料理店として押しやすいのだろう。
珍来(赤い看板と白抜きの店名が目印)
五目ラーメンのカロリーは?
具がごっちゃりで栄養価も高く、お腹いっぱいになるのがありがたい。カロリーも600〜700kcalとそこまで高くない。
日高屋の「中華そば」で669 kcal、一風堂の「白丸元味」652 kcal、天下一品の「こってり」949 kcalと比べると、元があっさり醤油スープだからか、カロリーは低めにすら感じてしまう。
ダントツカロリーの天下一品
価格:1,150円 |
タンメンは別物
たまに間違える人がいるけど「タンメン」は、塩スープのラーメンに野菜メインの具がのったもの。作るときに、野菜を炒めた中華鍋にスープと麺を入れて仕上げるという特長がある。五目ラーメンのようにとろみをつけず、肉よりも海鮮が入る確率が高い、うずら卵が入ることはめったにないという違いもある。麺も中細〜中太とあんかけ五目ラーメンよりは細い傾向にある。
タンメン
ほとんど別物の「五目そば」
また、五目そばと言うと、あんかけラーメンでは無く、醤油か塩のスープに複数の具材がのったラーメンを指すことが多い。
具もハムや叉焼、ナルト、カマボコ、ほうれん草、メンマ、など、ノスタルジーを感じるレトロなラーメンとなる。
まれに、「五目そば」といってあんかけラーメンを指すこともある。
ちなみに伊達巻(!)がのることもあるという。これは、昔ながらの中華そば屋や、そば屋で出すラーメン「五目そば」で見られるという。
伊達巻きがのった五目そば
親戚!?的な皿うどん
五目ラーメンの親戚として皿うどんがあげられる。これは、パリパリの細揚げ麺にあんをかけたもの。
具は塩炒めで海鮮が多いということもあり、ビジュアル的にかなりそそることが多い。
↑リンガーハットの皿うどん
五目ラーメンのカップラーメン
「チキンラーメンどんぶり 五目あんかけ風」が出た時はすぐに飛びついて買った。しかし、具は非常に貧弱で五目なんてとんでもない品物で、ガッカリ。麺はチキンラーメンのもので貧弱だし、五目ラーメン的な要素は “ちゃんととろみがある”というだけの残念ラーメンでした。期間限定商品だったらしく、今は買うことはでいません。
【訳あり】日清チキンラーメン どんぶり(1コ入)【チキンラーメン】[カップラーメン カップ麺 インスタントラーメン非常食] 価格:181円 |
カネボウの「広東麺」は大学時代とか昔よく食べた記憶があります。チキンラーメンよりは具材が多く、とろみもしっかり、麺も歯ごたえのある縮れ麺で満足感が高かったです。いつの間にかお店で見なくなっていましたが、どうやら加ト吉に事業譲渡されていたようです。なぜ化粧品のカネボウが拉麺を?と、子供の頃から気になっているラーメン。「とろみがうまみ」というキャッチフレーズも大好きだった「広東麺」カップラーメンブランドは続いてほしいモノです。
価格:1,476円 |