2020年05月26日
いよいよ待ちに待ったタイトル戦!棋聖戦が6月8日に開幕
この問題は11手詰めとなります。結構歯ごたえがあると思いますので、初級者の方はスルーしていただいて構いません。高段を目指している方は是非チャレンジしてみてください。
藤井聡太七段の最年少タイトル挑戦はなるか?
本来であれば4月から行われるはずだった名人戦、そして叡王戦の開催が延期となっていた将棋界ですが、いよいよタイトル戦が開催されることになりましたね。6月8日から棋聖戦5番勝負が開幕することになりました。
棋聖戦の予選は大詰めを迎えていて、現在ベスト4が出揃っている状況です。そのメンバーの中には藤井聡太七段もおり、もしあと2勝すればいよいよ初となるタイトル挑戦が実現します。
もし藤井七段がタイトル挑戦となれば17歳10か月20日での挑戦となり、これは従来の屋敷伸之九段の記録をわずかに上回るようで、史上最年少でのタイトル挑戦の新記録となるようです。
注目の準決勝の対戦相手は佐藤天彦九段。勝つと挑戦者決定戦で永瀬二冠か山崎八段との対戦となります。厳しい相手との対戦ばかりとなりますが、難敵を跳ねのけて初のタイトル戦出場を掴んでもらいたいですね。
他のタイトル戦も興味深いカードばかりに
注目の棋聖戦以外にも今期のタイトル戦は興味深いカードが目白押しです。
まず名人戦は豊島名人に渡辺三冠が挑戦、そして叡王戦では永瀬叡王に豊島竜王・名人が挑戦することがすでに決まっています。
現在二冠以上を保持していている「3強」が直接ぶつかり合うという好カード。実力伯仲でどちらが勝っても全くおかしくはなく、ハイレベルな対局が見られそうですね。
そして王位戦では昨年悲願の初タイトルを獲得した木村王位が初となる防衛戦を迎えます。ファンからの人気が抜群に高い棋士だけに、この王位戦も注目されること間違いありません。
将棋ファンにとって目の離せないタイトル戦が続きます。今から開幕が楽しみですね。
詰将棋の解答
▲3三銀不成 △同桂 ▲1一飛成 △同馬 ▲1三銀 △同玉 ▲1一竜 △1二銀
▲3一角 △2三玉 ▲2二角成 まで11手詰め
初手に▲3三銀成としてしまうと△1三玉と逃げられて絶対詰まない形、いわゆるZと呼ばれる形となってしまい失敗です。
▲3三銀不成とすれば△1三玉には▲2二銀打からばらして▲2一飛成以下の手順で詰みますので、△同桂と取る一手となります。
以下は▲1一飛成と捨ててから▲1三銀と捨てるのが絶妙の手順となり、後は奪った角を使っての詰みとなります。